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好きだな、なんて。何度考えたかわからないことを、また考える。
俺の体の下でぴくりと反応する体を撫でながら、強く首筋に吸い付いた。
「っ、あ、ちょっと、っ」
「なんだよ」
「そ、そこ、見える」
「見せとけ」
もう、と恥ずかしがる姿にもっと跡をつけたくなって、ただあまりに増やすと本気で怒られそうなのでやめておく。
ベッドについた俺の腕に、樹の指先が触れて、かり、と小さく引っ掻いた。
はなし、と震える唇が言う。俺としては、もう全部脱がせて喘がせたいのだけれど。
「まだなんかあんの?」
「……ほんとに、大丈夫、なのかって」
「んな泣きそうな顔すんなよ」
不安と困惑がない交ぜになった表情に、髪を撫でた。
「そんなに不安なら、一回ちゃんと会うか?」
「……ごめん」
「謝んなよ。俺は、お前が大事。だから、樹がちゃんと笑ってくれなきゃ嫌だ」
おそらく無意識なのだろうが、すり、と何も履いてない足が俺の体に触れた。
甘えるような、だけど素直にはなれないが故のそんな仕草に嬉しくなって、覆いかぶさるように抱きしめる。
「むしろ、俺だって不安ですけど」
「不安?圭人が?」
「お前の両親に、いつかちゃんと挨拶したいし。そんとき、認めてもらえるのか不安」
びく、と抱きしめた体が跳ねた。
俺の腕から逃れようともぞもぞ動くから、苦笑しながら体を離してやる。
うう、と見上げてくる両目がかわいい。軽く目元に唇で触れて、脇腹の辺りに手を伸ばした。
「無理に紹介してもらおうと思ってねーよ。友達としてでもいいし、樹の気持ちがまとまったらでいい。だけど、いつか――俺はいつか、お前と家族になりたいと思ってるから」
「な、か、かぞ、く、って」
「もしかしたら、今のこんな気持ちが変わってしまうかもしれないけど。だけど、今の俺はそう思ってるってこと、覚えておいて」
「っ、そ、んな、の……」
真っ赤になった顔が俯く。
これ幸いと、心もとなげに残っていた服を手早く取り去った。ばさりと布団を背負ってそれごと覆いかぶさる。
「そ、んなの、おれ、だって……おなじ、だよ」
俺の聞き間違いでなければ、確かにそう聞こえて。
たまらなく愛しくなって、伸びあがるように口を塞いだ。
「ふぁ、あ」
鼻にかかった声が抜ける。水音を立てて口腔を舐め回して、力のこもる指先をベッドの上へと縫いとめた。
上半身を起こし、着ていたものを雑に脱ぐ。ベッドの脇から放り投げると、樹の視線がそれを追った。
「やっばい。自制効かないかも」
「なん、なんで」
「樹がかわいいこと言うから」
「言ってな、っ、あ、ふあっ」
前触れもなく、胸の突起に触れる。びくっと驚くほどに跳ねて、震える手がシーツを掴んだ。
口角が勝手に上がる。唇を近づけて、軽く吸い付いた。
「ん、っ」
慣れた体が反応を返す。恥ずかしさを残した表情と、赤く染まった肌は嫌というほどに人の情欲を煽った。
触って、と強請るように言ってみる。
「こ、こう……?」
触れられることには慣れているくせに、触れることにはいつまでも慣れない指先が俺の中心に伸びた。
下着の上から、戸惑いつつも動かしてくれる手。
「ん、気持ちいい」
「ほ、ほんと?」
「わかるだろ?」
茶化すように言えば、小さな口が震えて。かたい、と空気だけでつぶやいた。
直に触れて欲しくなって、下着を取り去る。
まだ完全には勃ち上がってはいない樹自身に、俺のそれを擦り付けた。びく、と引きかけた腰を片手で捕まえて、逃がさないよう足を開かせる。
「こら、手」
「や、これ、やっ」
「だめ。こう、両方持って動かして?」
ちゅう、と首筋や耳に吸い付きながら囁くと、若干のためらいはあるもののおずおずと手を動かし始めた。
その樹の動きを補助するように、俺も手を添える。
「は、っあ、ん、うっ」
「上手……腰、揺れてる」
「あ、ぁっ、だ、だ、って」
「かわいいよ。一回イっとく?」
俺の言葉に、ふる、と首を横に動かした。
とろりとした両目が見上げてきて、寄せられた眉と上気した頬に体が熱くなる。
「ま、まえ……だけじゃ、や、やだ」
「っ、おま、えなあ」
「だ、だれの、せいだよっ」
羞恥にか悔しさにか、その両方か。じわりと浮いた涙が零れそうで、目元に吸い付いた。
擦り合っていたそこから手を離し、後ろに伸ばす。緩く撫で回せば、催促するようにひくついた。
「っ、あ、あっ」
先走りで十分に濡れた指を、ゆっくり侵入させる。開いた足が震えて、だけど閉じられることはない。
それが単純に嬉しくて、ぐちぐちと中を広げた。
時折顔や体に唇で触れると、ぴくりと跳ねて。だけど俺を求めるように、腕を伸ばそうとしてくれることも嬉しい。
「っあ、ああっ!や、それ、それやだ、っ」
中の一点を擦ればびくびくと反応して、声は甘くなる。やだ、と口にしながらも前はとろりと蜜を零し、胎内は俺の指をきゅうと締め付けた。
「やじゃないだろ?気持ちいいくせに」
「っ、や、やだ、やだ、って、とまっ、て」
「いいから」
「よくな、やぁああ、っ」
「っ、て」
がり、と強く樹の爪が俺の手の甲を引っ掻く。
思ったより痛くて、思わず声を出し眉をひそめた。当然、指の動きも止まる。
「ご、ごめ、でも」
「いいって。けど、どうした?大丈夫か?」
「ん……ご、ごめん……でも、その、いっしょ、がいい」
まるで心細い子供のような声で言って、ふいっと目を逸らした。
「ずいぶん、甘えただな?」
「っ、や、やだ?」
「嫌なわけねーじゃん」
笑って言えば、ほっとしたように息を吐く。ころころ変わる表情を見るたびに、かわいいだとか愛しいだとか、そんな感情が溢れ出してしまって。
指を引き抜いて、足を持ち上るとゆっくり自身を沈めた。苦痛ではないかが心配で、流れる前髪をそっと撫でる。
「っ、も、っと」
「樹?」
「も、っと、おく、きて」
首に両腕が絡んで、軽く引き寄せられて。
甘えるように強請るように言うから、思わず息が漏れた。
「あ、っ、お、っきくな、った」
「当たり前だろ……煽るから」
「ふふ……ね、もう、きて」
無意識なのか、煽っているのか。揺れる腰に誘われるように、開いた足を抱えて腰を打ち付ける。
は、と短い息を吐いてすべてを受け入れてくれる体を捕まえれば、まるで期待でもしているかのように中が締め付けてきた。
「あ、あぁっ、あ、そ、それ、そこ、すき」
頭の中まで融かされるような、甘く響く声。
いつもは酔ってでもないと言わないような、素直な言葉がそれに乗ってくるせいで、正直あまり保ちそうにない。
ゆさ、と腰を両手で揺さぶる。いいところを擦り上げて、追い詰めて。
「ぁあ、あっ、やぁ、け、いとっ、や」
「まだ嫌だ?」
「そ、じゃな、ぁああっ!だ、だめ、おれ、もうだめ、だから、ぎゅ、ってして」
本当、反則だ。そんなかわいい『お願い』を、聞けない理由なんてあるわけもないのに。
覚束ないまま伸ばされる、外れてしまった両手を捕まえて、指先を絡めた。それに応えるように、樹の指にも力がこもる。
繋いだ両手をベッドに押し付けて、何度も奥を穿った。
「っあ、あぁああっ!あ、だめ、だめぇっ」
「ん、俺も、もう」
ぼろ、と生理的な涙を落として。目の前に反らされた喉が見えるから、誘われるように強く吸い付くと樹の最奥で果てた。
うっすら目を開ける。まだ部屋の中は薄暗くて、隣からは規則的な寝息が聞こえた。
起こさないよう、ゆっくりと腕を引き抜く。わずかに口元が動いたけれど、それは再び静かに閉じた。
極力音を立てずに足をソファから下し立ち上がる。テーブルに伏せて置いたままだった携帯電話を手に取って、その光がベッドの方へ向かないよう自らの体で遮った。
未読だったメールを開いて確認すると、父親の名前がある。遠回しな祝福の言葉に苦笑して、散らばったままになっていた服を身に着けた。
少し考え、どうせならとテーブルの上に書置きをしておく。それから、これまた静かに部屋の扉を開けて廊下に出た。
「さむ」
小さな独り言が漏れる。高原というか、そこそこ標高が高い地域だからか。普段よりも気温が低く感じた。
部屋を出てしまえば、そこまで音に気を使うこともない。階段を下りてリビングに行くと、キッチンの中で驚いた顔が俺を見た。
「うわびっくりした」
「こっちの台詞だっつの。どしたよ、楓」
俺の隣で寝ていたそれと同じ顔が、違う表情で笑う。
「いや俺はただ単に目が覚めた。まだ早いし、なんかあったかいもんでも飲もうかと思って」
「智にぃは?」
「まだ寝てる。平気な顔してたけど、けっこう酔ってたっぽい」
「酒弱いお前らの分も飲んでたからな」
「誰のせいだよ。あんな状況作って人のこと引っ張り出しといて」
怒ったような口調で言うけれど、それはただの振りだということぐらい俺にだってわかった。
「まったく、囲まれて大変だったんだからな」
「サンキュ。楓が協力してくれたから樹を引っ張り出せたわ」
「……まぁ、お前以外がやったら許さねぇけど。圭人が樹にすることが、樹にとって本当に悪いかって言われたら、んなことないと思ってるから……今は」
「今はかよ」
当たり前だろ、と言う口調はその台詞と裏腹にずいぶん優しい。
笑いながら、何やらキッチンの中を探す楓に首を傾げ近づいた。
「で、お前何探してんの?」
「紅茶。寝る前に樹が淹れてくれたやつ美味かった」
「ああ、それならこっちだろ」
楓が探していたのとは反対側の棚を開け、目当てのものだろう茶葉を渡してやる。
腑に落ちない表情でそれを受け取った楓が、伏せられていた薬缶を手に取って水を入れた。
「なんだよ?」
「……樹、ここにきたことあんの?」
なんで、と問いかける。それに返ってきた答えは、どうやら樹が自然とここにあるものを使っていたからだそうだ。
「いや、ここには来てない」
「?じゃあ、なんで」
「うちの別荘、ほとんど同じ作りしてっから。違うとこには連れてったこともあるし、去年星見に行っただろ?」
言いながら、マグカップも出してやった。どうせなら自分の分も、と楓の横でコーヒーの支度をすることにする。
「あそこもだいたい似たような作りしてたじゃん」
「……言われてみれば」
「あとキッチンの中とかは俺のマンションが寄せてんのもあるな。だいたいどこに何をしまってるかとか」
「あー……なるほど」
そりゃ俺にはわかんねぇわ、と軽く肩をすくめたところで薬缶からお湯の沸いた音がした。
楓が紅茶のポットにお湯を注ぎ終わるのを待って、薬缶を受け取る。静かにフィルターの上から回し淹れると、ふわりと香ばしい匂いがした。
「なぁ。今度、俺に美味いコーヒーの淹れ方教えてよ」
「智にぃに聞けばいいだろ」
「……ないしょにしたい」
ぼそ、と。目を逸らして言うその耳が赤い。
小さく笑うと、じろりとにらまれた。
「報酬だよ報酬。親父さんに上手いこと印象づけられただろうが」
「わかったわかった。今度マンションに樹と一緒に来いよ、教えてやるから」
楓の言うことは正しかったので、宥めつつ了解の意を返す。
それにしても、と作った不機嫌顔を横から眺めて思った。
「お見通し、ってわけか」
「まぁな。あんな芝居じみた茶番劇に乗ってやったんだ、感謝しろよ?」
「するする。美味いもんでも食いに行こうぜ奢るから、親父が」
「お前じゃねぇのかよ」
そこは正直に言っておかないと。また樹に怒られるのは、勘弁願いたい。
我ながら不思議なものだ。樹と出会うまでは、いや出会ってからも、親父の金や会社目当てに寄ってくるような奴らは願い下げだったというのに。
あいつが笑ってくれるなら、喜んでくれるなら、その金も親父の力もなんでもかんでも利用してやろうという気になる。
もっとも、それを有難く思うような相手じゃないから、というのもあるだろうけれども。
「……樹がさぁ。またなんか悩んでたよひとりで」
「楓?」
「俺にも何に言ってくんない。そういうの、最近増えた。お前のせいで」
紅茶を空にしてから、最後は冗談めかして言うけれど、心配しているのは本気なんだろう。
「ほんっと、頑固で意地っ張りでネガティブで、そのくせ人に心配かけんのが嫌で全部自分の中で消化しようとしてできなくて限界超えるといきなり泣いたりする、困った兄貴なんだけどさ」
かちゃ、と小さな音を立てて空になったマグカップが流しの中へと置かれた。
気づけば、二人して立ったまま飲みながらの会話。俺に視線を向けず、リビングのソファーを見つめて続ける。
「圭人といると、本当に楽しそうなんだ。いつだって俺と比較されて、自分は駄目なほうなんだって、そうやって閉じこもって自分を守ってた樹がさ」
「うん」
「お前といると、普通の自分でいられるんだって。俺や智にぃといるときみたいに、息ができるんだって」
楓の視線は動かない。まるでそのリビングに、幼いころの自分たちを映しているかのようだった。
光栄だ、なんて言ったところで茶化していると思われるのが関の山だ。ありがとう、とだけ返して、俺も空になったマグカップを置く。
次に言われることは想像がついた。
「あいつのこと、頼むよ」
「やだね」
だから、用意していた否定を返す。驚いた目が俺を見て、何度か瞬いた。
「俺一人で世話焼けるわけねーだろ。楓がいて、智にぃがいて、それにお前らの両親がいて、樹があるんだ。俺はそこに追加されただけにすぎねーの」
「お、おま、それで、いいのかよ」
「そりゃこっちの台詞だ。くだらないこと言ってんなよ、あいつにお前を捨てさせんな。双子だろ」
俺を睨むみたいな両目に、じわ、と涙が浮く。振り払おうとしたそれは見られたくないものだろうからと、今度は俺が視線を前に向けた。
「双子なら、樹がそれを望むかどうかなんて楓にだってわかりそうなもんじゃねーか」
「……だって」
「俺はさ、よくばりなんだよ。樹を構成してきたのがお前らなら、それを全部ひっくるめてあいつの側にいたい。だから、一生かけたって全員に認めてもらう」
独り言のような俺の言葉に返事はなくて。
それでもいいか、なんて思っていると、階段を下りてくる智にぃと樹の姿が見える。
どっちもまだ眠たそうで、思わず笑いを零した俺の脇腹が軽く小突かれた。
「樹」
「んう、なに、楓」
「お前の彼氏かっこいいな?」
『……は?』
何を言い出すんだと慌てて楓を見れば、さっきまでの態度はどこへやら。にやにやと楽しそうに笑うものだから、樹と智にぃが顔を見合わせる。
戸惑う俺たちのことなど気にもとめず、俺の横をするりと通り抜けた楓は、腹減ったぁ、などと呑気なことをのたまった。
俺の体の下でぴくりと反応する体を撫でながら、強く首筋に吸い付いた。
「っ、あ、ちょっと、っ」
「なんだよ」
「そ、そこ、見える」
「見せとけ」
もう、と恥ずかしがる姿にもっと跡をつけたくなって、ただあまりに増やすと本気で怒られそうなのでやめておく。
ベッドについた俺の腕に、樹の指先が触れて、かり、と小さく引っ掻いた。
はなし、と震える唇が言う。俺としては、もう全部脱がせて喘がせたいのだけれど。
「まだなんかあんの?」
「……ほんとに、大丈夫、なのかって」
「んな泣きそうな顔すんなよ」
不安と困惑がない交ぜになった表情に、髪を撫でた。
「そんなに不安なら、一回ちゃんと会うか?」
「……ごめん」
「謝んなよ。俺は、お前が大事。だから、樹がちゃんと笑ってくれなきゃ嫌だ」
おそらく無意識なのだろうが、すり、と何も履いてない足が俺の体に触れた。
甘えるような、だけど素直にはなれないが故のそんな仕草に嬉しくなって、覆いかぶさるように抱きしめる。
「むしろ、俺だって不安ですけど」
「不安?圭人が?」
「お前の両親に、いつかちゃんと挨拶したいし。そんとき、認めてもらえるのか不安」
びく、と抱きしめた体が跳ねた。
俺の腕から逃れようともぞもぞ動くから、苦笑しながら体を離してやる。
うう、と見上げてくる両目がかわいい。軽く目元に唇で触れて、脇腹の辺りに手を伸ばした。
「無理に紹介してもらおうと思ってねーよ。友達としてでもいいし、樹の気持ちがまとまったらでいい。だけど、いつか――俺はいつか、お前と家族になりたいと思ってるから」
「な、か、かぞ、く、って」
「もしかしたら、今のこんな気持ちが変わってしまうかもしれないけど。だけど、今の俺はそう思ってるってこと、覚えておいて」
「っ、そ、んな、の……」
真っ赤になった顔が俯く。
これ幸いと、心もとなげに残っていた服を手早く取り去った。ばさりと布団を背負ってそれごと覆いかぶさる。
「そ、んなの、おれ、だって……おなじ、だよ」
俺の聞き間違いでなければ、確かにそう聞こえて。
たまらなく愛しくなって、伸びあがるように口を塞いだ。
「ふぁ、あ」
鼻にかかった声が抜ける。水音を立てて口腔を舐め回して、力のこもる指先をベッドの上へと縫いとめた。
上半身を起こし、着ていたものを雑に脱ぐ。ベッドの脇から放り投げると、樹の視線がそれを追った。
「やっばい。自制効かないかも」
「なん、なんで」
「樹がかわいいこと言うから」
「言ってな、っ、あ、ふあっ」
前触れもなく、胸の突起に触れる。びくっと驚くほどに跳ねて、震える手がシーツを掴んだ。
口角が勝手に上がる。唇を近づけて、軽く吸い付いた。
「ん、っ」
慣れた体が反応を返す。恥ずかしさを残した表情と、赤く染まった肌は嫌というほどに人の情欲を煽った。
触って、と強請るように言ってみる。
「こ、こう……?」
触れられることには慣れているくせに、触れることにはいつまでも慣れない指先が俺の中心に伸びた。
下着の上から、戸惑いつつも動かしてくれる手。
「ん、気持ちいい」
「ほ、ほんと?」
「わかるだろ?」
茶化すように言えば、小さな口が震えて。かたい、と空気だけでつぶやいた。
直に触れて欲しくなって、下着を取り去る。
まだ完全には勃ち上がってはいない樹自身に、俺のそれを擦り付けた。びく、と引きかけた腰を片手で捕まえて、逃がさないよう足を開かせる。
「こら、手」
「や、これ、やっ」
「だめ。こう、両方持って動かして?」
ちゅう、と首筋や耳に吸い付きながら囁くと、若干のためらいはあるもののおずおずと手を動かし始めた。
その樹の動きを補助するように、俺も手を添える。
「は、っあ、ん、うっ」
「上手……腰、揺れてる」
「あ、ぁっ、だ、だ、って」
「かわいいよ。一回イっとく?」
俺の言葉に、ふる、と首を横に動かした。
とろりとした両目が見上げてきて、寄せられた眉と上気した頬に体が熱くなる。
「ま、まえ……だけじゃ、や、やだ」
「っ、おま、えなあ」
「だ、だれの、せいだよっ」
羞恥にか悔しさにか、その両方か。じわりと浮いた涙が零れそうで、目元に吸い付いた。
擦り合っていたそこから手を離し、後ろに伸ばす。緩く撫で回せば、催促するようにひくついた。
「っ、あ、あっ」
先走りで十分に濡れた指を、ゆっくり侵入させる。開いた足が震えて、だけど閉じられることはない。
それが単純に嬉しくて、ぐちぐちと中を広げた。
時折顔や体に唇で触れると、ぴくりと跳ねて。だけど俺を求めるように、腕を伸ばそうとしてくれることも嬉しい。
「っあ、ああっ!や、それ、それやだ、っ」
中の一点を擦ればびくびくと反応して、声は甘くなる。やだ、と口にしながらも前はとろりと蜜を零し、胎内は俺の指をきゅうと締め付けた。
「やじゃないだろ?気持ちいいくせに」
「っ、や、やだ、やだ、って、とまっ、て」
「いいから」
「よくな、やぁああ、っ」
「っ、て」
がり、と強く樹の爪が俺の手の甲を引っ掻く。
思ったより痛くて、思わず声を出し眉をひそめた。当然、指の動きも止まる。
「ご、ごめ、でも」
「いいって。けど、どうした?大丈夫か?」
「ん……ご、ごめん……でも、その、いっしょ、がいい」
まるで心細い子供のような声で言って、ふいっと目を逸らした。
「ずいぶん、甘えただな?」
「っ、や、やだ?」
「嫌なわけねーじゃん」
笑って言えば、ほっとしたように息を吐く。ころころ変わる表情を見るたびに、かわいいだとか愛しいだとか、そんな感情が溢れ出してしまって。
指を引き抜いて、足を持ち上るとゆっくり自身を沈めた。苦痛ではないかが心配で、流れる前髪をそっと撫でる。
「っ、も、っと」
「樹?」
「も、っと、おく、きて」
首に両腕が絡んで、軽く引き寄せられて。
甘えるように強請るように言うから、思わず息が漏れた。
「あ、っ、お、っきくな、った」
「当たり前だろ……煽るから」
「ふふ……ね、もう、きて」
無意識なのか、煽っているのか。揺れる腰に誘われるように、開いた足を抱えて腰を打ち付ける。
は、と短い息を吐いてすべてを受け入れてくれる体を捕まえれば、まるで期待でもしているかのように中が締め付けてきた。
「あ、あぁっ、あ、そ、それ、そこ、すき」
頭の中まで融かされるような、甘く響く声。
いつもは酔ってでもないと言わないような、素直な言葉がそれに乗ってくるせいで、正直あまり保ちそうにない。
ゆさ、と腰を両手で揺さぶる。いいところを擦り上げて、追い詰めて。
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「まだ嫌だ?」
「そ、じゃな、ぁああっ!だ、だめ、おれ、もうだめ、だから、ぎゅ、ってして」
本当、反則だ。そんなかわいい『お願い』を、聞けない理由なんてあるわけもないのに。
覚束ないまま伸ばされる、外れてしまった両手を捕まえて、指先を絡めた。それに応えるように、樹の指にも力がこもる。
繋いだ両手をベッドに押し付けて、何度も奥を穿った。
「っあ、あぁああっ!あ、だめ、だめぇっ」
「ん、俺も、もう」
ぼろ、と生理的な涙を落として。目の前に反らされた喉が見えるから、誘われるように強く吸い付くと樹の最奥で果てた。
うっすら目を開ける。まだ部屋の中は薄暗くて、隣からは規則的な寝息が聞こえた。
起こさないよう、ゆっくりと腕を引き抜く。わずかに口元が動いたけれど、それは再び静かに閉じた。
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未読だったメールを開いて確認すると、父親の名前がある。遠回しな祝福の言葉に苦笑して、散らばったままになっていた服を身に着けた。
少し考え、どうせならとテーブルの上に書置きをしておく。それから、これまた静かに部屋の扉を開けて廊下に出た。
「さむ」
小さな独り言が漏れる。高原というか、そこそこ標高が高い地域だからか。普段よりも気温が低く感じた。
部屋を出てしまえば、そこまで音に気を使うこともない。階段を下りてリビングに行くと、キッチンの中で驚いた顔が俺を見た。
「うわびっくりした」
「こっちの台詞だっつの。どしたよ、楓」
俺の隣で寝ていたそれと同じ顔が、違う表情で笑う。
「いや俺はただ単に目が覚めた。まだ早いし、なんかあったかいもんでも飲もうかと思って」
「智にぃは?」
「まだ寝てる。平気な顔してたけど、けっこう酔ってたっぽい」
「酒弱いお前らの分も飲んでたからな」
「誰のせいだよ。あんな状況作って人のこと引っ張り出しといて」
怒ったような口調で言うけれど、それはただの振りだということぐらい俺にだってわかった。
「まったく、囲まれて大変だったんだからな」
「サンキュ。楓が協力してくれたから樹を引っ張り出せたわ」
「……まぁ、お前以外がやったら許さねぇけど。圭人が樹にすることが、樹にとって本当に悪いかって言われたら、んなことないと思ってるから……今は」
「今はかよ」
当たり前だろ、と言う口調はその台詞と裏腹にずいぶん優しい。
笑いながら、何やらキッチンの中を探す楓に首を傾げ近づいた。
「で、お前何探してんの?」
「紅茶。寝る前に樹が淹れてくれたやつ美味かった」
「ああ、それならこっちだろ」
楓が探していたのとは反対側の棚を開け、目当てのものだろう茶葉を渡してやる。
腑に落ちない表情でそれを受け取った楓が、伏せられていた薬缶を手に取って水を入れた。
「なんだよ?」
「……樹、ここにきたことあんの?」
なんで、と問いかける。それに返ってきた答えは、どうやら樹が自然とここにあるものを使っていたからだそうだ。
「いや、ここには来てない」
「?じゃあ、なんで」
「うちの別荘、ほとんど同じ作りしてっから。違うとこには連れてったこともあるし、去年星見に行っただろ?」
言いながら、マグカップも出してやった。どうせなら自分の分も、と楓の横でコーヒーの支度をすることにする。
「あそこもだいたい似たような作りしてたじゃん」
「……言われてみれば」
「あとキッチンの中とかは俺のマンションが寄せてんのもあるな。だいたいどこに何をしまってるかとか」
「あー……なるほど」
そりゃ俺にはわかんねぇわ、と軽く肩をすくめたところで薬缶からお湯の沸いた音がした。
楓が紅茶のポットにお湯を注ぎ終わるのを待って、薬缶を受け取る。静かにフィルターの上から回し淹れると、ふわりと香ばしい匂いがした。
「なぁ。今度、俺に美味いコーヒーの淹れ方教えてよ」
「智にぃに聞けばいいだろ」
「……ないしょにしたい」
ぼそ、と。目を逸らして言うその耳が赤い。
小さく笑うと、じろりとにらまれた。
「報酬だよ報酬。親父さんに上手いこと印象づけられただろうが」
「わかったわかった。今度マンションに樹と一緒に来いよ、教えてやるから」
楓の言うことは正しかったので、宥めつつ了解の意を返す。
それにしても、と作った不機嫌顔を横から眺めて思った。
「お見通し、ってわけか」
「まぁな。あんな芝居じみた茶番劇に乗ってやったんだ、感謝しろよ?」
「するする。美味いもんでも食いに行こうぜ奢るから、親父が」
「お前じゃねぇのかよ」
そこは正直に言っておかないと。また樹に怒られるのは、勘弁願いたい。
我ながら不思議なものだ。樹と出会うまでは、いや出会ってからも、親父の金や会社目当てに寄ってくるような奴らは願い下げだったというのに。
あいつが笑ってくれるなら、喜んでくれるなら、その金も親父の力もなんでもかんでも利用してやろうという気になる。
もっとも、それを有難く思うような相手じゃないから、というのもあるだろうけれども。
「……樹がさぁ。またなんか悩んでたよひとりで」
「楓?」
「俺にも何に言ってくんない。そういうの、最近増えた。お前のせいで」
紅茶を空にしてから、最後は冗談めかして言うけれど、心配しているのは本気なんだろう。
「ほんっと、頑固で意地っ張りでネガティブで、そのくせ人に心配かけんのが嫌で全部自分の中で消化しようとしてできなくて限界超えるといきなり泣いたりする、困った兄貴なんだけどさ」
かちゃ、と小さな音を立てて空になったマグカップが流しの中へと置かれた。
気づけば、二人して立ったまま飲みながらの会話。俺に視線を向けず、リビングのソファーを見つめて続ける。
「圭人といると、本当に楽しそうなんだ。いつだって俺と比較されて、自分は駄目なほうなんだって、そうやって閉じこもって自分を守ってた樹がさ」
「うん」
「お前といると、普通の自分でいられるんだって。俺や智にぃといるときみたいに、息ができるんだって」
楓の視線は動かない。まるでそのリビングに、幼いころの自分たちを映しているかのようだった。
光栄だ、なんて言ったところで茶化していると思われるのが関の山だ。ありがとう、とだけ返して、俺も空になったマグカップを置く。
次に言われることは想像がついた。
「あいつのこと、頼むよ」
「やだね」
だから、用意していた否定を返す。驚いた目が俺を見て、何度か瞬いた。
「俺一人で世話焼けるわけねーだろ。楓がいて、智にぃがいて、それにお前らの両親がいて、樹があるんだ。俺はそこに追加されただけにすぎねーの」
「お、おま、それで、いいのかよ」
「そりゃこっちの台詞だ。くだらないこと言ってんなよ、あいつにお前を捨てさせんな。双子だろ」
俺を睨むみたいな両目に、じわ、と涙が浮く。振り払おうとしたそれは見られたくないものだろうからと、今度は俺が視線を前に向けた。
「双子なら、樹がそれを望むかどうかなんて楓にだってわかりそうなもんじゃねーか」
「……だって」
「俺はさ、よくばりなんだよ。樹を構成してきたのがお前らなら、それを全部ひっくるめてあいつの側にいたい。だから、一生かけたって全員に認めてもらう」
独り言のような俺の言葉に返事はなくて。
それでもいいか、なんて思っていると、階段を下りてくる智にぃと樹の姿が見える。
どっちもまだ眠たそうで、思わず笑いを零した俺の脇腹が軽く小突かれた。
「樹」
「んう、なに、楓」
「お前の彼氏かっこいいな?」
『……は?』
何を言い出すんだと慌てて楓を見れば、さっきまでの態度はどこへやら。にやにやと楽しそうに笑うものだから、樹と智にぃが顔を見合わせる。
戸惑う俺たちのことなど気にもとめず、俺の横をするりと通り抜けた楓は、腹減ったぁ、などと呑気なことをのたまった。
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雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
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プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
過去のやらかしと野営飯
琉斗六
BL
◎あらすじ
かつて「指導官ランスロット」は、冒険者見習いだった少年に言った。
「一級になったら、また一緒に冒険しような」
──その約束を、九年後に本当に果たしに来るやつがいるとは思わなかった。
美形・高スペック・最強格の一級冒険者ユーリイは、かつて教えを受けたランスに執着し、今や完全に「推しのために人生を捧げるモード」突入済み。
それなのに、肝心のランスは四十目前のとほほおっさん。
昔より体力も腰もガタガタで、今は新人指導や野営飯を作る生活に満足していたのに──。
「討伐依頼? サポート指名? 俺、三級なんだが??」
寝床、飯、パンツ、ついでに心まで脱がされる、
執着わんこ攻め × おっさん受けの野営BLファンタジー!
◎その他
この物語は、複数のサイトに投稿されています。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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