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前編
今日も長い1日が始まるのか……。
男爵令嬢のリリアンは父親と2人暮らしである。
姉はいたけども好きな人がいたらしく、書き置きを残して駆け落ちしてしまい、今はどこにいるのかも分からずじまいである。
最初は父も探していたが、手がかりがなかったし、見つからずじまいなので、姉を除籍してしまった。
母はリリアンを産んでから、産後の肥立ちが良くならず亡くなってしまった。
母が亡くなってからは父親は酒に溺れてしまい、乳母とメイドが育ててくれていたけども、私が学園に通う頃には給料も払えずにいたので、今は私が働いてる状態である。
学園終わってから王宮に行き、メイドの仕事をして給料を全部家計に入れてる状態だわ。
領地はあるけど、領民も少なく生産品もないので領地収入はほぼ無い状況だわ。
畑があるから食い扶持だけは、何とかな感じだわ。
卒業してからのこと考えてたら、夕食時に父から急に
「学園卒業したら、リリアンお前を娼館に売るから」と言われたわ。
反論したら「もう契約したし前金まで貰ったし、ちゃんと行けよ。」と怒鳴られてしまったわ。
言うだけ言うと、父はまた酒を飲み始めたわ。
「はぁ……娼館に売るとかありえないんだけど……。」とボソッと呟いたわ。
今までどれだけ苦労してきたと思ってるのよ……。
どうにか逃げ出さないとなぁ……何も思い浮かばないや……困ったな。
誰に相談していいか分からないしな。
とりあえず明日、メイド長に話しするしかないか……。
メイド長は我が家の状況は知ってるけど、また恥を話すのも辛いわ。
いろいろ考えながら仕事し、メイド長に話しすることにしたわ。
「メイド長、少し時間いいですか?」
「いいけど、どうしたの?」
「あのですね……昨夜父から、学園卒業後に違う所で働けと言われまして、急なんですが今月末で退職させて欲しいんですが……。」
そう言うとメイド長は、ビックリしてましたわ。
「リリアン、違う所とはもしかしてだけど……娼館かしら?」
「は、はい、そうですけど……。」
「はぁ……リリアンの家のことは知ってますが、そこまでしますか……娼館ですか……。」
「まぁ、ちょっと人手を探してる人がいるので、声かけてみるから、ちょっと待っててちょうだい。」
「明後日には教えるから。」
「分かりました、お手数おかけしますがよろしくお願いします。」
はぁ……メイド長に話して良かった、でも人手を探してる人って誰だろ?
メイド長の知り合いかな?
とりあえず何とかなりそうだわ……父には黙ってる方がいいよね。
話したりして、激昂されたり閉じ込められると困るしな。
このまま無事に過ごしたいし、黙っていよう。
父もあれから何も言ってこないし、これからは大金が入るから機嫌良くしてるしね。
まぁ、お酒に消えるだろうけどね。
2日後いつものようにメイドの仕事を終わらせたら、メイド長に呼ばれましたわ。
「昨日の話しなんだけど、先方と連絡ついて雇ってくれるって言ってるわ、王宮じゃないけど侯爵家の侍女になるけど大丈夫かしら?」
「え?侯爵家ですか……ちょっと不安ですけどメイド長の紹介ですし頑張りますわ。」
「あとこれに、父親に署名捺印してもらって欲しいんだけど大丈夫かしら?」
「あ、除籍届けですか……。」
父には誤魔化さないとダメですわね…。
「メイドの辞職届けってことで署名捺印もらえばいいわよ。どっちみち辞めるんだしね。」
「そうですわね。メイド長ありがとうございます。」
「いいのよ、あとは卒業式に行くから待っていてね。」
「分かりました。」
はぁ……これで安心しましたわ。
侯爵家ってのが不安ですけど……。
さぁ……帰りましょうか。
父がお酒飲み始めて機嫌がいいうちに、署名捺印して貰いましょう。
「お父様、今の仕事を辞めるのに親の署名捺印がいるので書いて貰えますか?」
「んあ?これか?分かった分かった。ペン貸せ。」
「ほら、書いたぞ!!卒業式には行くから待っていろよ!!」
「ありがとうございます。」
「分かりました。校舎前で待ちますわ。」
ふぅ……これで安心ですね。
あとは卒業式の日の勝負ですね。
男爵令嬢のリリアンは父親と2人暮らしである。
姉はいたけども好きな人がいたらしく、書き置きを残して駆け落ちしてしまい、今はどこにいるのかも分からずじまいである。
最初は父も探していたが、手がかりがなかったし、見つからずじまいなので、姉を除籍してしまった。
母はリリアンを産んでから、産後の肥立ちが良くならず亡くなってしまった。
母が亡くなってからは父親は酒に溺れてしまい、乳母とメイドが育ててくれていたけども、私が学園に通う頃には給料も払えずにいたので、今は私が働いてる状態である。
学園終わってから王宮に行き、メイドの仕事をして給料を全部家計に入れてる状態だわ。
領地はあるけど、領民も少なく生産品もないので領地収入はほぼ無い状況だわ。
畑があるから食い扶持だけは、何とかな感じだわ。
卒業してからのこと考えてたら、夕食時に父から急に
「学園卒業したら、リリアンお前を娼館に売るから」と言われたわ。
反論したら「もう契約したし前金まで貰ったし、ちゃんと行けよ。」と怒鳴られてしまったわ。
言うだけ言うと、父はまた酒を飲み始めたわ。
「はぁ……娼館に売るとかありえないんだけど……。」とボソッと呟いたわ。
今までどれだけ苦労してきたと思ってるのよ……。
どうにか逃げ出さないとなぁ……何も思い浮かばないや……困ったな。
誰に相談していいか分からないしな。
とりあえず明日、メイド長に話しするしかないか……。
メイド長は我が家の状況は知ってるけど、また恥を話すのも辛いわ。
いろいろ考えながら仕事し、メイド長に話しすることにしたわ。
「メイド長、少し時間いいですか?」
「いいけど、どうしたの?」
「あのですね……昨夜父から、学園卒業後に違う所で働けと言われまして、急なんですが今月末で退職させて欲しいんですが……。」
そう言うとメイド長は、ビックリしてましたわ。
「リリアン、違う所とはもしかしてだけど……娼館かしら?」
「は、はい、そうですけど……。」
「はぁ……リリアンの家のことは知ってますが、そこまでしますか……娼館ですか……。」
「まぁ、ちょっと人手を探してる人がいるので、声かけてみるから、ちょっと待っててちょうだい。」
「明後日には教えるから。」
「分かりました、お手数おかけしますがよろしくお願いします。」
はぁ……メイド長に話して良かった、でも人手を探してる人って誰だろ?
メイド長の知り合いかな?
とりあえず何とかなりそうだわ……父には黙ってる方がいいよね。
話したりして、激昂されたり閉じ込められると困るしな。
このまま無事に過ごしたいし、黙っていよう。
父もあれから何も言ってこないし、これからは大金が入るから機嫌良くしてるしね。
まぁ、お酒に消えるだろうけどね。
2日後いつものようにメイドの仕事を終わらせたら、メイド長に呼ばれましたわ。
「昨日の話しなんだけど、先方と連絡ついて雇ってくれるって言ってるわ、王宮じゃないけど侯爵家の侍女になるけど大丈夫かしら?」
「え?侯爵家ですか……ちょっと不安ですけどメイド長の紹介ですし頑張りますわ。」
「あとこれに、父親に署名捺印してもらって欲しいんだけど大丈夫かしら?」
「あ、除籍届けですか……。」
父には誤魔化さないとダメですわね…。
「メイドの辞職届けってことで署名捺印もらえばいいわよ。どっちみち辞めるんだしね。」
「そうですわね。メイド長ありがとうございます。」
「いいのよ、あとは卒業式に行くから待っていてね。」
「分かりました。」
はぁ……これで安心しましたわ。
侯爵家ってのが不安ですけど……。
さぁ……帰りましょうか。
父がお酒飲み始めて機嫌がいいうちに、署名捺印して貰いましょう。
「お父様、今の仕事を辞めるのに親の署名捺印がいるので書いて貰えますか?」
「んあ?これか?分かった分かった。ペン貸せ。」
「ほら、書いたぞ!!卒業式には行くから待っていろよ!!」
「ありがとうございます。」
「分かりました。校舎前で待ちますわ。」
ふぅ……これで安心ですね。
あとは卒業式の日の勝負ですね。
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