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34.ここもそう、

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基地の者達は静まり、バチバチと松明の火が弾ける音が聞こえる。

「余りに急では…。」
初老の男がラドに意見する。

「今、我々を捜すために多くの兵力が城外に割かれている。また、彼が加わったことで、グルアードは大幅に戦力を上げている。この機会を逃せば2度とキングラビットを撃つことは出来ないだろう。」
ラドの発言にまた沈黙が続く。

僕は先ほどの子供たちを思い出す。
檻から出ようとしなかった男の子。檻の隅で怯えていた少女。

「行こうよ!」
沈黙を破ったのはミレだった。
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