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最終章 木こりと騎士は……
第536話 改竄魔法VS無効化魔法
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「ギャハハハッ! 『許さない』? ハッ、許さなくて結構! そんな負け犬のようなことを言ったところで、貴様達は俺に殺されるのだからな!」
そう言うと、魔法陣から送られた魔力を蓄えたノルベルトが、フリージア達に向かって黒い火球を放つ。
「っ! リュシアンは私と一緒にあの愚か者の火球を捌くぞ! その隙に、フリージアは無効化魔法で結界を作れ!」
「「は、はい!!」」
リュシアンと共にレクシャの怒号に背中を押されたフリージアは、レクシャとリュシアンが透明の魔力を纏った得物で火球を無効化した隙に、その場で跪いて折れたレイピアを地面に突き刺す。
「《範囲干渉》!」
フリージアの地面に流した透明な魔力が、メスト達を囲むように円を描いて無効化魔法の結界を張り、2人が捌ききれず飛んできた火球を無効化する。
「よくやったフリージア! リュシアン、私と一緒にあの愚か者を抑えるぞ!」
「はい!」
フリージアにメスト達を託したレクシャは、リュシアンと共に次々と放たれる火球を無効化しながらノルベルトに切りかかる。
だが、予備の魔法陣で膨大な魔力を得ているノルベルトは、自身に無詠唱で強化魔法をかけると、常人離れした動きで2人の鋭い連撃を紙一重で躱す。
「チッ! 全く攻撃が当たらねぇ!」
「ギャハハハッ! 傀儡達の力を奪い、益々神に近づいた俺が貴様達程度の攻撃に当たるはすがない!」
「クソッ!」
(とはいえ、帝国の戦いに備えて使うはずだった力さえ無効化するとは)
「……本当、悪魔に相応しい忌々しい力だな」
「それだけは、今のお前に言われたくないな!」
「おっと!」
ノルベルトに攻撃を躱されたレクシャは、リュシアンとアイコンタクトを交わすと、1度ノルベルトから距離をとる。
「おいおい、もう降参かよ! どうせ、俺に殺される運命なら、もう少し俺を愉しませろよ!」
「誰がお前みたいな卑怯者に殺されるか!」
「何だとっ!?」
ノルベルトの言葉に反論したリュシアンを静かに制したレクシャが、怒りで顔を真っ赤にするノルベルトを鋭く睨みつける。
「とはいえ、このままでは我々の魔力が尽きてしまう」
「それか、この国にいる俺たち以外の人間全員魔力が尽きるか」
「そうだな」
(どちらにしても、この状況を打開しなければ!)
その時、フリージアの張った無効化魔法の結界に守られていたロスペルが何かに気づいて両手を見つめる。
「あれっ、魔力が回復している」
「「「えっ?」」」
「は?」
ロスペルの言葉に唖然とするノルベルトを他所に、驚いた3人の無効化魔法使い達が後ろを振り向く。
そこには、魔力を吸われて苦しそうだったロスペル達が一様に驚いていた。
(無効化魔法に魔力を回復する力は無い。だとしたら……)
「まさか!」
「父さん、何か分かったのか!?」
「あぁ、分かったとも」
深く頷いたレクシャは、リュシアンとフリージアに指示を飛ばす。
「リュシアンにフリージア! 今すぐ自分が作った銀の腕輪に『改竄魔法と予備の魔法陣からの攻撃を無効化せよ』と念じて書き換えろ!」
無効化魔法は、他の魔法とは違い、魔力自体に魔法が刻まれているため、魔道具の中にある魔力を通して、無効化魔法が付与した魔道具を意のままに操ることが出来る。
自身の魔力を付与した魔道具限定であるが。
「なるほど、そういう事か!」
「分かりましたわ、お父様!」
(あの日、俺たちが作った腕輪には『ノルベルトの改竄魔法を無効化せよ』としか念じていなかった。だから、ロスペル達はノルベルトから魔力を吸われていたのか!)
フリージアが無効化魔法の結界を張ったことで、予備の魔法陣から魔力を吸われなることに気づいたレクシャ達は、静かに目を閉じると銀の腕輪に命じる。
(((改竄魔法と予備の魔法陣からの攻撃を無効化せよ)))
すると、各々の魔力が込められた銀の腕輪が淡く光り、無効化する内容が書き換わった。
そう言うと、魔法陣から送られた魔力を蓄えたノルベルトが、フリージア達に向かって黒い火球を放つ。
「っ! リュシアンは私と一緒にあの愚か者の火球を捌くぞ! その隙に、フリージアは無効化魔法で結界を作れ!」
「「は、はい!!」」
リュシアンと共にレクシャの怒号に背中を押されたフリージアは、レクシャとリュシアンが透明の魔力を纏った得物で火球を無効化した隙に、その場で跪いて折れたレイピアを地面に突き刺す。
「《範囲干渉》!」
フリージアの地面に流した透明な魔力が、メスト達を囲むように円を描いて無効化魔法の結界を張り、2人が捌ききれず飛んできた火球を無効化する。
「よくやったフリージア! リュシアン、私と一緒にあの愚か者を抑えるぞ!」
「はい!」
フリージアにメスト達を託したレクシャは、リュシアンと共に次々と放たれる火球を無効化しながらノルベルトに切りかかる。
だが、予備の魔法陣で膨大な魔力を得ているノルベルトは、自身に無詠唱で強化魔法をかけると、常人離れした動きで2人の鋭い連撃を紙一重で躱す。
「チッ! 全く攻撃が当たらねぇ!」
「ギャハハハッ! 傀儡達の力を奪い、益々神に近づいた俺が貴様達程度の攻撃に当たるはすがない!」
「クソッ!」
(とはいえ、帝国の戦いに備えて使うはずだった力さえ無効化するとは)
「……本当、悪魔に相応しい忌々しい力だな」
「それだけは、今のお前に言われたくないな!」
「おっと!」
ノルベルトに攻撃を躱されたレクシャは、リュシアンとアイコンタクトを交わすと、1度ノルベルトから距離をとる。
「おいおい、もう降参かよ! どうせ、俺に殺される運命なら、もう少し俺を愉しませろよ!」
「誰がお前みたいな卑怯者に殺されるか!」
「何だとっ!?」
ノルベルトの言葉に反論したリュシアンを静かに制したレクシャが、怒りで顔を真っ赤にするノルベルトを鋭く睨みつける。
「とはいえ、このままでは我々の魔力が尽きてしまう」
「それか、この国にいる俺たち以外の人間全員魔力が尽きるか」
「そうだな」
(どちらにしても、この状況を打開しなければ!)
その時、フリージアの張った無効化魔法の結界に守られていたロスペルが何かに気づいて両手を見つめる。
「あれっ、魔力が回復している」
「「「えっ?」」」
「は?」
ロスペルの言葉に唖然とするノルベルトを他所に、驚いた3人の無効化魔法使い達が後ろを振り向く。
そこには、魔力を吸われて苦しそうだったロスペル達が一様に驚いていた。
(無効化魔法に魔力を回復する力は無い。だとしたら……)
「まさか!」
「父さん、何か分かったのか!?」
「あぁ、分かったとも」
深く頷いたレクシャは、リュシアンとフリージアに指示を飛ばす。
「リュシアンにフリージア! 今すぐ自分が作った銀の腕輪に『改竄魔法と予備の魔法陣からの攻撃を無効化せよ』と念じて書き換えろ!」
無効化魔法は、他の魔法とは違い、魔力自体に魔法が刻まれているため、魔道具の中にある魔力を通して、無効化魔法が付与した魔道具を意のままに操ることが出来る。
自身の魔力を付与した魔道具限定であるが。
「なるほど、そういう事か!」
「分かりましたわ、お父様!」
(あの日、俺たちが作った腕輪には『ノルベルトの改竄魔法を無効化せよ』としか念じていなかった。だから、ロスペル達はノルベルトから魔力を吸われていたのか!)
フリージアが無効化魔法の結界を張ったことで、予備の魔法陣から魔力を吸われなることに気づいたレクシャ達は、静かに目を閉じると銀の腕輪に命じる。
(((改竄魔法と予備の魔法陣からの攻撃を無効化せよ)))
すると、各々の魔力が込められた銀の腕輪が淡く光り、無効化する内容が書き換わった。
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