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最終章 木こりと騎士は……
第551話 パパのところへ!
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――時は、少し前に遡る。
レクシャ達がノルベルトを追い詰めていた頃、アリーナの出入口まで戻ったフリージア達。
その時、シトリンに担がれ、拘束されたまま気を失っていた眠っていたダリアが呻き声を上げる。
「う、ううっ……」
「「「「っ!!」」」」
(嘘でしょ!? こんなに早く目が覚めるなんて!?)
レクシャ達がノルベルトとの片をつけるまで目が覚めないと踏んでいたカトレアは、彼女が目を覚ましたことに思わず頬を引き攣らす。
(魔力が多少回復したとはいえ、先程と同じ複合魔法なんて使えないわ!)
「師匠」
「とりあえず、杖を構えて。ラピス君は、カトレア嬢を」
「分かっています」
「メスト様、フリージアを……」
「あぁ、分かっている。フリージア、俺の傍を離れるな」
「は、はい!」
呻き声を上げたダリアに、周囲が臨戦態勢を取る中、シトリンからゆっくり降ろされたダリアがそっと目を開ける。
「う、ううん……こ、ここは?」
「「「「えっ?」」」」
(まさか、ここがどこか分からないの?)
「カトレア、これは演技か?」
「だとしても、私たちの油断を誘うようなものには見えないわ。師匠はどう思われますか?」
「僕も同じ意見だね」
(どう見ても、本当に分かっていないような顔だね)
目を覚ましたダリアの様子に、フリージア達がより一層警戒心を強める。
キョロキョロと辺りを見回していたダリアが、体の痛みを感じて顔を歪める。
そしてゆっくりと視線を自分の体に向けた時(、彼女の瞳が大きく見開く。
「な、何よこれ――!? どうして私、こんなはしたない恰好で拘束されているのよ! これじゃあ、動けないし、お嫁にいけないじゃない!」
「「っ!!」」
自分の格好に驚きを隠せないダリアを見て、既視感を覚えたラピスは、後ろにいるカトレアに小声で話しかける。
「カトレア。もしかして、あの女の改竄魔法が解けたのか?」
「違うと思うけど……」
すると、2人の会話を聞いていたロスペルが口を挟む。
「もしかすると、傀儡状態から解かれたことで記憶が混濁しているのかもしれないね」
「記憶が、ですか?」
「うん、あくまで推測だけど」
(つまり、ノルベルトの改竄魔法を受けな、一時的に本来のダリアに戻ったかもしれないわ)
険しい顔でノルベルトと対峙しているレクシャを一瞥したロスペル、視線をダリアに戻した時、自分の格好に気を取られいたダリアが、ようやくフリージア達に気づく。
「あれっ? フリージア・サザランスにメスト様! それにカトレア・ティブリーにラピス様まで……皆さん、どうしてこんなむさいところにいますの?」
「それは……って、今のこいつに言っても無駄か」
「何か、それもそれでムカつきますわね」
ラピスの冷たく突き放す返事に、思わず頬を膨らます彼女は、間違いなくフリージア達が知っている伯爵令嬢ダリア・インベックだった。
本来の彼女は、靡く男にはとことん猫を被って迫るが、靡かない男にはあっさりと本性を現す。
そして、上級貴族だろうと容赦無く嫌味を言うが言葉遣いは貴族らしく丁寧な口調で話し、どんなに腹が立っても貴族の矜恃にかけて魔法を使って傷つけるような野蛮な真似はしない。
そんなダリアは突然、誰かを探し始める。
「それよりも、パパ……お父様がどこにいるか知りませんか? どうしても言いたいことがありまして」
「言いたいこと?」
(もしかして、何か良からぬことを!?)
ダリアの言葉を聞いて、フリージア達はいつの間にか緩んでいた警戒心を引き締める。
だが、ダリアがノルベルトを探しているのは別の理由だった。
「そうよ、なんかとんでもない魔法をこの国にかけようとして……っ!」
その時、ダリアの視界にレクシャ達に追い詰められているノルベルトが映る。
すると、すぐ傍にいたラピスに懇願する。
「ラピス様、私をパパのところに連れて行ってください!」
「はぁ!? そんなの出来るわけ……!」
「良いから早く!!」
「っ!」
ダリアのいつになく切羽詰まった表情に、ラピスが困惑した時、フリージア達の後ろから声がかかる。
「俺たちからもお願いしたい」
「「「「「っ!!」」」」」
驚いて振り向いたフリージア達の視線の先なは、気を失って動けないはずのリアンとカルミアがいた。
レクシャ達がノルベルトを追い詰めていた頃、アリーナの出入口まで戻ったフリージア達。
その時、シトリンに担がれ、拘束されたまま気を失っていた眠っていたダリアが呻き声を上げる。
「う、ううっ……」
「「「「っ!!」」」」
(嘘でしょ!? こんなに早く目が覚めるなんて!?)
レクシャ達がノルベルトとの片をつけるまで目が覚めないと踏んでいたカトレアは、彼女が目を覚ましたことに思わず頬を引き攣らす。
(魔力が多少回復したとはいえ、先程と同じ複合魔法なんて使えないわ!)
「師匠」
「とりあえず、杖を構えて。ラピス君は、カトレア嬢を」
「分かっています」
「メスト様、フリージアを……」
「あぁ、分かっている。フリージア、俺の傍を離れるな」
「は、はい!」
呻き声を上げたダリアに、周囲が臨戦態勢を取る中、シトリンからゆっくり降ろされたダリアがそっと目を開ける。
「う、ううん……こ、ここは?」
「「「「えっ?」」」」
(まさか、ここがどこか分からないの?)
「カトレア、これは演技か?」
「だとしても、私たちの油断を誘うようなものには見えないわ。師匠はどう思われますか?」
「僕も同じ意見だね」
(どう見ても、本当に分かっていないような顔だね)
目を覚ましたダリアの様子に、フリージア達がより一層警戒心を強める。
キョロキョロと辺りを見回していたダリアが、体の痛みを感じて顔を歪める。
そしてゆっくりと視線を自分の体に向けた時(、彼女の瞳が大きく見開く。
「な、何よこれ――!? どうして私、こんなはしたない恰好で拘束されているのよ! これじゃあ、動けないし、お嫁にいけないじゃない!」
「「っ!!」」
自分の格好に驚きを隠せないダリアを見て、既視感を覚えたラピスは、後ろにいるカトレアに小声で話しかける。
「カトレア。もしかして、あの女の改竄魔法が解けたのか?」
「違うと思うけど……」
すると、2人の会話を聞いていたロスペルが口を挟む。
「もしかすると、傀儡状態から解かれたことで記憶が混濁しているのかもしれないね」
「記憶が、ですか?」
「うん、あくまで推測だけど」
(つまり、ノルベルトの改竄魔法を受けな、一時的に本来のダリアに戻ったかもしれないわ)
険しい顔でノルベルトと対峙しているレクシャを一瞥したロスペル、視線をダリアに戻した時、自分の格好に気を取られいたダリアが、ようやくフリージア達に気づく。
「あれっ? フリージア・サザランスにメスト様! それにカトレア・ティブリーにラピス様まで……皆さん、どうしてこんなむさいところにいますの?」
「それは……って、今のこいつに言っても無駄か」
「何か、それもそれでムカつきますわね」
ラピスの冷たく突き放す返事に、思わず頬を膨らます彼女は、間違いなくフリージア達が知っている伯爵令嬢ダリア・インベックだった。
本来の彼女は、靡く男にはとことん猫を被って迫るが、靡かない男にはあっさりと本性を現す。
そして、上級貴族だろうと容赦無く嫌味を言うが言葉遣いは貴族らしく丁寧な口調で話し、どんなに腹が立っても貴族の矜恃にかけて魔法を使って傷つけるような野蛮な真似はしない。
そんなダリアは突然、誰かを探し始める。
「それよりも、パパ……お父様がどこにいるか知りませんか? どうしても言いたいことがありまして」
「言いたいこと?」
(もしかして、何か良からぬことを!?)
ダリアの言葉を聞いて、フリージア達はいつの間にか緩んでいた警戒心を引き締める。
だが、ダリアがノルベルトを探しているのは別の理由だった。
「そうよ、なんかとんでもない魔法をこの国にかけようとして……っ!」
その時、ダリアの視界にレクシャ達に追い詰められているノルベルトが映る。
すると、すぐ傍にいたラピスに懇願する。
「ラピス様、私をパパのところに連れて行ってください!」
「はぁ!? そんなの出来るわけ……!」
「良いから早く!!」
「っ!」
ダリアのいつになく切羽詰まった表情に、ラピスが困惑した時、フリージア達の後ろから声がかかる。
「俺たちからもお願いしたい」
「「「「「っ!!」」」」」
驚いて振り向いたフリージア達の視線の先なは、気を失って動けないはずのリアンとカルミアがいた。
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