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2/嬭処夛-思はれ続ける愛の方向-
嬭処夛:4
しおりを挟む「未紗ねぇは大好きって言われてとても嬉しいんだけどね、翔太。」
「何?未紗ねぇ。」
「未紗ねぇは翔太を1番好きじゃないよ?」
「未紗ねぇは、翔太の事、嫌い?」
「嫌いじゃない。ごめんね…泣かないで…」
「ッグスッ…いいの…未紗ねぇが翔太のこと大嫌いでも、翔太は未紗ねぇが大好きだから。」
「ごめんね翔太。嘘だから!未紗ねぇも翔太が1番大好きだから!」
「ほんと?未紗ねぇ、だぁい好き!」
私の育ちかけの胸元に、翔太が飛び込んで来る。
「私もだよ。翔太ごめんね。」
翔太を抱き抱えて、頬っぺにキスをしてあげる。
過度なスキンシップだが、すべすべの翔太のお肌が気持ち良い。
「でもね、翔太。悲しかったでしょ?」
「うん。」
「梨佳さんは翔太を大変な思いして産んで育てて来たんだよ。慎さんも翔太を育てるために、梨佳さんが翔太の為に休んでた時も一生懸命働いてた。私は翔太と一緒にいてあげられるけど、翔太の為に何も出来ない 。」
「うん。」
「だから、翔太は梨佳さんと慎さんを大好きって言わなきゃ駄目なんだよ。今日私が迎えだったけど、梨佳さんに先生が、翔太は未紗ねぇが1番好きって言っちゃったら、梨佳さんも悲しいの翔太はわかるでしょ?」
「うんっ!」
「それでも私は、翔太が本当に1番大好きだから。それだけは忘れないで。」
「未紗ねぇはおじさんとおばさんが大好きって言わなくてもいいの?」
「そんな恥ずかしい事、私は皆の前で言えないよ。いいの。私は翔太より大人だから。」
「未紗ねぇはまだ子供だよ。翔太よりは大人だけど。」
「そうだねぇ。まだまだ成長しそうだもんねぇ。してくれなきゃ困る。翔太も早く大きくなってよ。」
「頑張る。でもね、未紗ねぇ、この間、先月より1センチおっきくなってたよ。」
「あのね、翔太。」
「何?未紗ねぇ。」
「翔太は2人を大好きって言わなきゃ行けないけどね。慎さんと梨佳さんはお互いのことが大好きなんだよ。」
「パパとママが?」
「そう。勿論2人とも翔太が大好きなんだけどね、そもそも2人が大好き同士じゃなきゃ翔太は産まれてないんだよ。」
「じゃあ未紗ねぇと翔太が大好き同士じゃ駄目なの?」
「いいんだよ。大人になったら。だから翔太っ!早く大きくなって私と大好きって言い合える様にならなきゃ!私は待ってるよ。」
「わかった。ちゃんと早く大きくなる!」
「じゃあ今日の夜はちゃんと残さず食べるんだよ。」
「食べるよ!」
「て言って私はいつも翔太の残り食べてるよ?」
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楽しんでいただけたら嬉しく思います。
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