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犬人間
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一体なんなの!?
お化け洞窟なの!?
「あの…」
振り向けばまた犬人間!!
「キャーーーッ!!ついてこないでぇーー!!」
ダメ!もう私はここで死ぬのよ!楽しい結婚を夢見てただけなのに、何でこんな事になるのーーっ!
可愛いとか、優しく微笑まれたり、良いことがありすぎたんだわ…。これはその反動よ。
「はぁはぁ……はぁ……」
もう走れない。出口がわからない!
あれ?なに?霧…?
目の前が見えない。何だか眠くなってきた
……私、ここで死ぬんだわ……
ーアーディア
「…ぅん?」
誰…?
「リディア…」
「っイヤーっ!!来ないでーっ!」
「リディアっ!大丈夫、落ち着いて!」
「……メンフィス様…?」
「気を失って、うなされてたが大丈夫かい?」
「っ犬っ!!頭が犬の人間が!喋って……」
「悪い夢でも見たんだね。突然倒れたからビックリしたんだよ。」
夢…夢なの……?本当に…?
何だか、メンフィス様といると変な事が多い気がする。
この洞窟だって、馬車を走らせて来れる距離にあるとは思えないし、クッキーだって…買って来た…って。
買いにいかせたじゃなきゃおかしいよ…。
黒い塊だって本当はいて、犬人間もいて……
メンフィス様……
気のせい?
あなたの後ろに…犬人間が……いるわ…。
夢じゃないし、偽物じゃない。
この結婚、やめたほうがいい。やめよう。
この直感を…私は信じる……
後で言おう……
とりあえず、もうムリです。
「……メンフィス様。」
気がついたらベッドで寝ていた。
「ん?」
とっても素敵な笑顔!でも犬人間の友達かもしれない…
「メンフィス様は犬人間とお友達ですよね。」
「犬人間?」
「とぼけてもムダです。私が闇雲に走っていた洞窟で、どうやって私を見つけたのかもわかりません。なんだか普通じゃありません!」
「…何を言ってるんだい?あの洞窟ではリディアが急に気を失っただけで、勘違いだ。」
「うそです。」
「嘘じゃないよ。」
「なら今日はいてた靴と着ていた服を見せてください!!泥が付いているはずです!」
「ああ、それなら汚れたから棄ててしまったよ」
「まだ1回しか着てないのに?」
ますます怪しいわ…。
「汚れたものをリディアに着せる訳にはいかないからね。」
「…ごめんなさい。うちとは全く金銭感覚も何もかも違うと思うんですけど…だからって1度着ただけの服や靴を棄てる…って。」
……どうしよう。直感とかそんな事で『結婚したくありません』とか言ったら、私の方が変人だよね…。
けど、第六感というものが本当にあるとしたなら、それが『結婚するな。こいつはお化けだ』って言ってるのよ。
「メンフィスーー!」
女の人の声?
「リディア、大人しくここで待っていなさい。いいね。」
「え?」
「ハク、リディアを部屋から出すんじゃないぞ。」
すれ違いざまにドアの外に控えていたハクという、白くで背の高い男にメンフィスは命令した。
「一体誰が来たんですか?お客様なら私も一緒に…」
「申し訳ありませんが、我が主の命によりそれは致しかねます。」
「…ちょっと待ってよ。私はこの家に住んでいるけれど、許可がなければ部屋を出る事も許されないの?」
「はい。その通りです。」
やはりこの結婚はやめるべきよ。
命の危険すら感じるわ…。
今まで誰とも結婚しなかったのは…していたのかも知れないけど…死んだ…とか、殺された…とか。
ハクという人の顔をよく見れば、蛇のようにも見える…。
もう、重症よ。人を見て蛇だなんて……。
うん、私の人生はここで終わる。丸のみにされる。
何で今まで気がつかなかったのか不思議で仕方ないけど…
「蛇男…」
犬の次は蛇……。
ムリーーーっ!!
お化け洞窟なの!?
「あの…」
振り向けばまた犬人間!!
「キャーーーッ!!ついてこないでぇーー!!」
ダメ!もう私はここで死ぬのよ!楽しい結婚を夢見てただけなのに、何でこんな事になるのーーっ!
可愛いとか、優しく微笑まれたり、良いことがありすぎたんだわ…。これはその反動よ。
「はぁはぁ……はぁ……」
もう走れない。出口がわからない!
あれ?なに?霧…?
目の前が見えない。何だか眠くなってきた
……私、ここで死ぬんだわ……
ーアーディア
「…ぅん?」
誰…?
「リディア…」
「っイヤーっ!!来ないでーっ!」
「リディアっ!大丈夫、落ち着いて!」
「……メンフィス様…?」
「気を失って、うなされてたが大丈夫かい?」
「っ犬っ!!頭が犬の人間が!喋って……」
「悪い夢でも見たんだね。突然倒れたからビックリしたんだよ。」
夢…夢なの……?本当に…?
何だか、メンフィス様といると変な事が多い気がする。
この洞窟だって、馬車を走らせて来れる距離にあるとは思えないし、クッキーだって…買って来た…って。
買いにいかせたじゃなきゃおかしいよ…。
黒い塊だって本当はいて、犬人間もいて……
メンフィス様……
気のせい?
あなたの後ろに…犬人間が……いるわ…。
夢じゃないし、偽物じゃない。
この結婚、やめたほうがいい。やめよう。
この直感を…私は信じる……
後で言おう……
とりあえず、もうムリです。
「……メンフィス様。」
気がついたらベッドで寝ていた。
「ん?」
とっても素敵な笑顔!でも犬人間の友達かもしれない…
「メンフィス様は犬人間とお友達ですよね。」
「犬人間?」
「とぼけてもムダです。私が闇雲に走っていた洞窟で、どうやって私を見つけたのかもわかりません。なんだか普通じゃありません!」
「…何を言ってるんだい?あの洞窟ではリディアが急に気を失っただけで、勘違いだ。」
「うそです。」
「嘘じゃないよ。」
「なら今日はいてた靴と着ていた服を見せてください!!泥が付いているはずです!」
「ああ、それなら汚れたから棄ててしまったよ」
「まだ1回しか着てないのに?」
ますます怪しいわ…。
「汚れたものをリディアに着せる訳にはいかないからね。」
「…ごめんなさい。うちとは全く金銭感覚も何もかも違うと思うんですけど…だからって1度着ただけの服や靴を棄てる…って。」
……どうしよう。直感とかそんな事で『結婚したくありません』とか言ったら、私の方が変人だよね…。
けど、第六感というものが本当にあるとしたなら、それが『結婚するな。こいつはお化けだ』って言ってるのよ。
「メンフィスーー!」
女の人の声?
「リディア、大人しくここで待っていなさい。いいね。」
「え?」
「ハク、リディアを部屋から出すんじゃないぞ。」
すれ違いざまにドアの外に控えていたハクという、白くで背の高い男にメンフィスは命令した。
「一体誰が来たんですか?お客様なら私も一緒に…」
「申し訳ありませんが、我が主の命によりそれは致しかねます。」
「…ちょっと待ってよ。私はこの家に住んでいるけれど、許可がなければ部屋を出る事も許されないの?」
「はい。その通りです。」
やはりこの結婚はやめるべきよ。
命の危険すら感じるわ…。
今まで誰とも結婚しなかったのは…していたのかも知れないけど…死んだ…とか、殺された…とか。
ハクという人の顔をよく見れば、蛇のようにも見える…。
もう、重症よ。人を見て蛇だなんて……。
うん、私の人生はここで終わる。丸のみにされる。
何で今まで気がつかなかったのか不思議で仕方ないけど…
「蛇男…」
犬の次は蛇……。
ムリーーーっ!!
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