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ご機嫌
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「本当に大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫。」
「そうならいいんですが…」
さっきまで涙流してたけど…何でかな。
玉ねぎ切ってた訳でもないし。魔王様が玉ねぎに負けるとは思わないけど。
ご飯が終わって、いつも通りソファーにかけているんだけど…、すぐ隣にメンフィス様がいるんだよね。
「前、あいてますよ。」
「うん。」
「うんって、どうして隣に座るんですか。距離が近すぎます!」
「…でも、肩と肩はくっついてないし。」
「それでも近いの!私は婚約者じゃないので、あまり近くによったりするのはダメです。」
「結婚すれば解決…」
「しません。」
「……」
魔王様、また悄気たわ…。
「ところで、3人はいつ帰ってくるんですか?やんすの街はそんなに遠くないのに。」
「リディアはやんすに乗ってたからそう思うだけだよ。本当はかなり遠いんだよ。普通に馬車に乗れば3日かかる。」
3日…
そういえば、やんすは馬車のかわりのような仕事をしてたよね。やっぱり速いんだ。
…もしかして3日間2人きりじゃないよね。
「メンフィス様、3人はどうやって帰ってきてるんですか?やんすみたいなトカゲ車?に乗ってるんですよね?」
ガチャッバタンッ
「っっただいまもどりましたぁぁーー!!リディアさまぁーーっ!!」
凄い勢いでドアの開閉する音が聞こえたと思ったら、やんすが部屋に入ってきて私を抱えてソファーから離れた。抱えるという表現より『抱っこ』って感じ。
「っやんす、どうしたの?」
「リディアさまを危険人物から守るために、帰って参りましたっ!」
それってメンフィス様の事だよね…。
「危険…って…、やんすが俺に酷い対応をするよ。リディア、何とか言っておくれよ。」
魔王様がやんすに困らされてる方が不思議だよね。
「やんす、あんまり苛めたらダメだよ。」
「いえ!リディアさまを悪の手から守るのが俺の役目。」
「悪の手…って、俺の事?」
魔王様だから、なんとなくあってるような気もするけど、ちょっと可哀想になってきたかも。
「やんす、メンフィス様ともう少し仲良くしよう。」
「とくに悪いわけではないんです。リディアさまに関してだけは、勝手な行動は慎んで貰わないと!」
「そこは相違ないわ。守ってね。」
「はいっ!」
「…ねぇ、俺が婚約者である限り、ずっとリディアを守るために攻撃するのかい?」
「そうです。それに、まだお試しのままです。」
「やんすが俺の恋路の邪魔をする!こうなったら、俺も応戦しよう!」
「応戦って!メンフィス様…っ止めてください!」
そんな事をすれば、やんすが。
「出てこいミドリ!」
メンフィス様が言うと、床が緑に光った。
「ああ、大丈夫。」
「そうならいいんですが…」
さっきまで涙流してたけど…何でかな。
玉ねぎ切ってた訳でもないし。魔王様が玉ねぎに負けるとは思わないけど。
ご飯が終わって、いつも通りソファーにかけているんだけど…、すぐ隣にメンフィス様がいるんだよね。
「前、あいてますよ。」
「うん。」
「うんって、どうして隣に座るんですか。距離が近すぎます!」
「…でも、肩と肩はくっついてないし。」
「それでも近いの!私は婚約者じゃないので、あまり近くによったりするのはダメです。」
「結婚すれば解決…」
「しません。」
「……」
魔王様、また悄気たわ…。
「ところで、3人はいつ帰ってくるんですか?やんすの街はそんなに遠くないのに。」
「リディアはやんすに乗ってたからそう思うだけだよ。本当はかなり遠いんだよ。普通に馬車に乗れば3日かかる。」
3日…
そういえば、やんすは馬車のかわりのような仕事をしてたよね。やっぱり速いんだ。
…もしかして3日間2人きりじゃないよね。
「メンフィス様、3人はどうやって帰ってきてるんですか?やんすみたいなトカゲ車?に乗ってるんですよね?」
ガチャッバタンッ
「っっただいまもどりましたぁぁーー!!リディアさまぁーーっ!!」
凄い勢いでドアの開閉する音が聞こえたと思ったら、やんすが部屋に入ってきて私を抱えてソファーから離れた。抱えるという表現より『抱っこ』って感じ。
「っやんす、どうしたの?」
「リディアさまを危険人物から守るために、帰って参りましたっ!」
それってメンフィス様の事だよね…。
「危険…って…、やんすが俺に酷い対応をするよ。リディア、何とか言っておくれよ。」
魔王様がやんすに困らされてる方が不思議だよね。
「やんす、あんまり苛めたらダメだよ。」
「いえ!リディアさまを悪の手から守るのが俺の役目。」
「悪の手…って、俺の事?」
魔王様だから、なんとなくあってるような気もするけど、ちょっと可哀想になってきたかも。
「やんす、メンフィス様ともう少し仲良くしよう。」
「とくに悪いわけではないんです。リディアさまに関してだけは、勝手な行動は慎んで貰わないと!」
「そこは相違ないわ。守ってね。」
「はいっ!」
「…ねぇ、俺が婚約者である限り、ずっとリディアを守るために攻撃するのかい?」
「そうです。それに、まだお試しのままです。」
「やんすが俺の恋路の邪魔をする!こうなったら、俺も応戦しよう!」
「応戦って!メンフィス様…っ止めてください!」
そんな事をすれば、やんすが。
「出てこいミドリ!」
メンフィス様が言うと、床が緑に光った。
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