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貴方は悪魔
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「…リディア?」
「…メンフィス様?あれ?皆ど…っっぅわ!?」
「よかった、っ本当によかった!!」
「リディアさまぁぁぁ…!」
私がゆっくり起き上がろうとしたら、メンフィス様に抱き締められて、ポスッとベッドに倒れてしまった。
やんすは大泣きしてる…。
「メンフィス様、ごめんなさい。勝手な事をして…。」
「いい、っ生きてさえいてくれれば、それでいい……」
子供の時、熱が出た時に見た夢…白い鳥を肩にのせてた天使みたいな人…
「今回は本当の姿で来てくれてたんですね。」
「え?」
「『ニセモノで来たらケッコンしてあげない』って言ったから。」
「リディア…俺が解るのかい?」
「夢で会った天使でしょう…?そういえば自分で名乗ってましたね。『メンフィス』って。思い出しました。」
今ならあの夢を鮮明に思い出せる。
やんすが私のすぐ側で泣いている。
「やんす、ごめんね。」
目が真っ赤にはれて、何だか少し窶れてる。
「リディアさま、よかった。ぅわぁあ~ん。」
「やんす…もう、泣かないで…っメンフィス様、いつまで抱きついてるんですか!起きれないじゃないですか!」
「そーだぞ、何どさくさに紛れて押し倒してんだ。」
キラさんが私からメンフィス様をペイっとはぎ取って、ポイっと捨てた。
「何か、その言い方は嫌だな…。」
それだけの事で拗ねてるし、やっぱり偽魔王疑惑が…。
「そうだ。お城は…どうなりましたか?」
私は死ななかった。
「昨日チラっと見に行ったけど、王も妃も元気になったって、城中大騒ぎしてたわよ。はぁ…こっちの苦労もしらないでね。」
サリーさんが疲れた顔をしてるのは、私を心配してくれてたからだよね。
「心配しなくても、もう何ものこってねぇよ。俺の物置場にも残ってねぇ。」
「よかった…。ここまで頑張って意味がなかったら悔しいし、仕返しじゃなくなりますから。」
「…仕返し?…ねぇ、君達は俺の知らないうちに何の話をしていたのかな?」
「あ……」
何だかメンフィス様の機嫌が…悪くなった。
「城のせいでメンフィスが辛い目にあってるんじゃないかって予想して、『仕返しする』って突っ込んでったのよ。リディアちゃんは。」
「サリーさんっ!それは言わないで下さいっ!」
「……俺のため…に?」
キョトンとしたメンフィス様が私の顔を見た。
「じゃなきゃ何なんだよ。腹立つ。」
キラさんがムスッとして言った。
「リディア、そうなのかい?」
素直に頷くのは何だかな恥ずかしい…。
「…別に、メンフィス様のためだけじゃないですからね。」
「そっか。」
メンフィス様は、とても嬉しそうな笑顔を私に見せてくれた。
「…メンフィス様?あれ?皆ど…っっぅわ!?」
「よかった、っ本当によかった!!」
「リディアさまぁぁぁ…!」
私がゆっくり起き上がろうとしたら、メンフィス様に抱き締められて、ポスッとベッドに倒れてしまった。
やんすは大泣きしてる…。
「メンフィス様、ごめんなさい。勝手な事をして…。」
「いい、っ生きてさえいてくれれば、それでいい……」
子供の時、熱が出た時に見た夢…白い鳥を肩にのせてた天使みたいな人…
「今回は本当の姿で来てくれてたんですね。」
「え?」
「『ニセモノで来たらケッコンしてあげない』って言ったから。」
「リディア…俺が解るのかい?」
「夢で会った天使でしょう…?そういえば自分で名乗ってましたね。『メンフィス』って。思い出しました。」
今ならあの夢を鮮明に思い出せる。
やんすが私のすぐ側で泣いている。
「やんす、ごめんね。」
目が真っ赤にはれて、何だか少し窶れてる。
「リディアさま、よかった。ぅわぁあ~ん。」
「やんす…もう、泣かないで…っメンフィス様、いつまで抱きついてるんですか!起きれないじゃないですか!」
「そーだぞ、何どさくさに紛れて押し倒してんだ。」
キラさんが私からメンフィス様をペイっとはぎ取って、ポイっと捨てた。
「何か、その言い方は嫌だな…。」
それだけの事で拗ねてるし、やっぱり偽魔王疑惑が…。
「そうだ。お城は…どうなりましたか?」
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サリーさんが疲れた顔をしてるのは、私を心配してくれてたからだよね。
「心配しなくても、もう何ものこってねぇよ。俺の物置場にも残ってねぇ。」
「よかった…。ここまで頑張って意味がなかったら悔しいし、仕返しじゃなくなりますから。」
「…仕返し?…ねぇ、君達は俺の知らないうちに何の話をしていたのかな?」
「あ……」
何だかメンフィス様の機嫌が…悪くなった。
「城のせいでメンフィスが辛い目にあってるんじゃないかって予想して、『仕返しする』って突っ込んでったのよ。リディアちゃんは。」
「サリーさんっ!それは言わないで下さいっ!」
「……俺のため…に?」
キョトンとしたメンフィス様が私の顔を見た。
「じゃなきゃ何なんだよ。腹立つ。」
キラさんがムスッとして言った。
「リディア、そうなのかい?」
素直に頷くのは何だかな恥ずかしい…。
「…別に、メンフィス様のためだけじゃないですからね。」
「そっか。」
メンフィス様は、とても嬉しそうな笑顔を私に見せてくれた。
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