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海賊3
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俺が気を失っている間に海賊との戦いが終わっていたのは良かった。人が殺される所を見たりしたら、暫く眠れないと思う。
「ん?」
甲板に出てみると、箱が沢山積んであった。
「こんなのあったっけ?」
「海賊船の積み荷です。中は宝石と金貨でした。」
「この箱全部!?」
「はい。」
「……ちょっと覗いていいか?」
「構いませんが、珍しい物は何もありませんでしたよ。」
「海賊のお宝を見てみたいだけだ。」
王子なら宝石も金貨も見慣れてるのかもしれないが、俺は見た事がない。母さんが葬式の時につけてた真珠くらいしかない。あれも本物か微妙だ。
トマスが箱を開けてくれたので覗いてみると、映画やマンガで見るようなお宝がザックザクだ。
「これ、どうすんの?持ち主に返すのか?」
「討伐した海賊の持ち物は、この船の所有者の物になります。」
じゃ、貨物船の船長の物か。俺が持ってても仕方ないし、別に良いけど。
「誰も怪我人がいないならなにより。」
はぁ…、俺は宝石なんかよりも風呂に入りたい。
ミクニレニアとやらについたら、きっと綺麗な家があるよな。風呂にも毎日入れるだろう。船では水が貴重だから、10日たった今でも海水風呂しか入れてない。体も髪もベタベタする。おまけに日に焼けて顔がピリピリするし、地獄だ…。
その日の夕食はパンとカリカリに焼いた肉、そこに大量にコショウがついていて辛い。
「なぁ、あと20日も船で過ごすのか?」
俺は野菜は好きじゃないけど、今は野菜が食べたい。
サラダってめっちゃ贅沢な料理だったんだな…。船上じゃ絶対食べられない…。いや、食文化では日本はトップクラスだから、今までが贅沢すぎたんだ。
「2人とも、タコって食ったことある?」
「タコ?あれは人の食する物ではありません。」
「クラーケンを食べるのと一緒です。」
いや、全然違う。
「明日、魚釣りしようと思うんだけど、釣竿ある?」
「釣り…?ジーク様が?」
「うん。海でやる事ってそれくらいしかないし…」
パソコンもスマホもないし、どうやって時間潰せばいいかわからない。
「ん?」
甲板に出てみると、箱が沢山積んであった。
「こんなのあったっけ?」
「海賊船の積み荷です。中は宝石と金貨でした。」
「この箱全部!?」
「はい。」
「……ちょっと覗いていいか?」
「構いませんが、珍しい物は何もありませんでしたよ。」
「海賊のお宝を見てみたいだけだ。」
王子なら宝石も金貨も見慣れてるのかもしれないが、俺は見た事がない。母さんが葬式の時につけてた真珠くらいしかない。あれも本物か微妙だ。
トマスが箱を開けてくれたので覗いてみると、映画やマンガで見るようなお宝がザックザクだ。
「これ、どうすんの?持ち主に返すのか?」
「討伐した海賊の持ち物は、この船の所有者の物になります。」
じゃ、貨物船の船長の物か。俺が持ってても仕方ないし、別に良いけど。
「誰も怪我人がいないならなにより。」
はぁ…、俺は宝石なんかよりも風呂に入りたい。
ミクニレニアとやらについたら、きっと綺麗な家があるよな。風呂にも毎日入れるだろう。船では水が貴重だから、10日たった今でも海水風呂しか入れてない。体も髪もベタベタする。おまけに日に焼けて顔がピリピリするし、地獄だ…。
その日の夕食はパンとカリカリに焼いた肉、そこに大量にコショウがついていて辛い。
「なぁ、あと20日も船で過ごすのか?」
俺は野菜は好きじゃないけど、今は野菜が食べたい。
サラダってめっちゃ贅沢な料理だったんだな…。船上じゃ絶対食べられない…。いや、食文化では日本はトップクラスだから、今までが贅沢すぎたんだ。
「2人とも、タコって食ったことある?」
「タコ?あれは人の食する物ではありません。」
「クラーケンを食べるのと一緒です。」
いや、全然違う。
「明日、魚釣りしようと思うんだけど、釣竿ある?」
「釣り…?ジーク様が?」
「うん。海でやる事ってそれくらいしかないし…」
パソコンもスマホもないし、どうやって時間潰せばいいかわからない。
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