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2回死んだらしい
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「元気な双子の女の子でございます。」
その言葉を聞いて5年。私は逞しくいきている。
これは、転生というやつだ。
私は0才でそれを悟った。
私には既に記憶が2つある。
日本で15年間楽しく生きていたのに、突然の押し込み強盗。一家惨殺。
そして次に目を覚ますと、断頭台の上。一瞬だから痛みは無いのかと思ったけど、死ぬほど痛かった…気がする。
それを経て、2度目の転生である。
今度はミラー伯爵の息子、クラブ・ミラーとして。
私は『元気な双子の女の子』だったはずが、ここは『双子の女の子の出産は何故か許されない国』だったので、男と女の双子設定にされた。私は男の子のほうね。
2回殺されて、行きついたところが男の子として生きる事…。
なんでやねん。
…と、ジャパニーズ関西弁も出てきてしまうというもの。
生前の性格だけをそのまま引き継いで0才から始まってるので、もともとクラブという存在は私の中にいないしね。
「クラブ、ダイアナ、ゲイリー王子が来たわよ。挨拶に行きなさい。」
「はい、お母様。」
「クラブ、挨拶をしたらすぐに部屋にお戻りなさい。」
「はい。」
はぁ、この家での私の存在は薄い。女の子だってバレないよに病弱で部屋からあまり出ない設定…。
ううん、出してもらえない…が正解ね。
「ダイアナ!!」
「ゲイリー様!お元気ですか?」
「ああ、ダイアナは?」
「とっても。」
「ゲイリー王子、お元気そうで何よりです。」
私も挨拶するけれど、王子の対応は冷たい。
「お前は来なくていい。下がれ。」
「畏まりました。では、失礼致します。」
この雑な扱い…。
まぁ、私からすれば5才児相手にしなくていいぶん、楽なんだけどね。
「やぁ、君がクラブ君かい?」
後ろから声をかけてきたのは、なんと国王陛下らしい。
「はい、お初にお目にかかりま……っ…」
あれ…?この顔、見覚えがある。
「ん?どうしたんだい?」
「いえ、少し日を浴びすぎてしまったのか、貧血ぎみで…、挨拶の途中に申し訳ありません。ダイアナの双子の兄のクラブ・ミラーです。」
思い出してしまった。最後にマリアンヌとして見た記憶。
この男が私を死刑にした男だ…。
目の前で私が死ぬのを見ていた本人だ。
「辛いようなら無理せずに休みなさい。」
「ありがとうございます。」
思い出さなくていい事を思い出してしまった…。殺されただけでもキツいのに、それを見てた男が国王だとは…。
とぼとぼと歩いて部屋に帰る。普通なら誰かついてくるよね。酷い扱いだわ。私は5才で脳内15才のクラブだから、別になんとも思わないけどね。
「ダイアナとゲイリーの結婚、今から楽しみだ。」
「はい。私も光栄でございます。」
国王陛下とお父様の会話が聞こえる。
ゲイリーとダイアナが婚約!?
私(マリアンヌ)を殺した男の息子なのよ!!ダイアナだって殺される可能性があるじゃない!って、どうにか出来るものでもないし、息子の妻を殺すような事はしないわよね。
その言葉を聞いて5年。私は逞しくいきている。
これは、転生というやつだ。
私は0才でそれを悟った。
私には既に記憶が2つある。
日本で15年間楽しく生きていたのに、突然の押し込み強盗。一家惨殺。
そして次に目を覚ますと、断頭台の上。一瞬だから痛みは無いのかと思ったけど、死ぬほど痛かった…気がする。
それを経て、2度目の転生である。
今度はミラー伯爵の息子、クラブ・ミラーとして。
私は『元気な双子の女の子』だったはずが、ここは『双子の女の子の出産は何故か許されない国』だったので、男と女の双子設定にされた。私は男の子のほうね。
2回殺されて、行きついたところが男の子として生きる事…。
なんでやねん。
…と、ジャパニーズ関西弁も出てきてしまうというもの。
生前の性格だけをそのまま引き継いで0才から始まってるので、もともとクラブという存在は私の中にいないしね。
「クラブ、ダイアナ、ゲイリー王子が来たわよ。挨拶に行きなさい。」
「はい、お母様。」
「クラブ、挨拶をしたらすぐに部屋にお戻りなさい。」
「はい。」
はぁ、この家での私の存在は薄い。女の子だってバレないよに病弱で部屋からあまり出ない設定…。
ううん、出してもらえない…が正解ね。
「ダイアナ!!」
「ゲイリー様!お元気ですか?」
「ああ、ダイアナは?」
「とっても。」
「ゲイリー王子、お元気そうで何よりです。」
私も挨拶するけれど、王子の対応は冷たい。
「お前は来なくていい。下がれ。」
「畏まりました。では、失礼致します。」
この雑な扱い…。
まぁ、私からすれば5才児相手にしなくていいぶん、楽なんだけどね。
「やぁ、君がクラブ君かい?」
後ろから声をかけてきたのは、なんと国王陛下らしい。
「はい、お初にお目にかかりま……っ…」
あれ…?この顔、見覚えがある。
「ん?どうしたんだい?」
「いえ、少し日を浴びすぎてしまったのか、貧血ぎみで…、挨拶の途中に申し訳ありません。ダイアナの双子の兄のクラブ・ミラーです。」
思い出してしまった。最後にマリアンヌとして見た記憶。
この男が私を死刑にした男だ…。
目の前で私が死ぬのを見ていた本人だ。
「辛いようなら無理せずに休みなさい。」
「ありがとうございます。」
思い出さなくていい事を思い出してしまった…。殺されただけでもキツいのに、それを見てた男が国王だとは…。
とぼとぼと歩いて部屋に帰る。普通なら誰かついてくるよね。酷い扱いだわ。私は5才で脳内15才のクラブだから、別になんとも思わないけどね。
「ダイアナとゲイリーの結婚、今から楽しみだ。」
「はい。私も光栄でございます。」
国王陛下とお父様の会話が聞こえる。
ゲイリーとダイアナが婚約!?
私(マリアンヌ)を殺した男の息子なのよ!!ダイアナだって殺される可能性があるじゃない!って、どうにか出来るものでもないし、息子の妻を殺すような事はしないわよね。
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