奪い寝

花蓮

文字の大きさ
上 下
2 / 19

4月25日(麻里)

しおりを挟む
学校で目が合うようになった。
あー、青春かぁ。
そんな他人事の感覚。

学校でおはようと言うようになった。
あー、これかぁ。
順調すぎる気がした。

私は彼を落とせると思った
確信に近い。
私は、手に入れようと思った

順調すぎるくらい
彼も同じ気持ちなんだと思った
彼も、私を手に入れようとしていると思った。

何の変哲も無い高校生活で
私の恋もどきが恋を欲しがってた。本物になりたーいって。



彼はたぶん好きな人がいる
しおりを挟む

処理中です...