奪い寝

花蓮

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10月17日(麻里)

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彼と最後のハグをした

もうやめよう。

そうやっていうのは
いつも私からで

やめるか。

っていうのが
いつも彼の返事で

本気で言ってるの?

っていうと

やだ。

という

何度繰り返したかわからない

でも私は本気だった

彼女と仲良くしているのを
毎日見せられて、耐えられない

彼女が彼の上に座ってた

抱き合ってるにちがいない
やってはいない
それはわかってる

でも、何かしたに違いない

彼は私を見つめてた

彼女を上に乗せながら

意味がわからない

なんでこっちをみるの
寂しそうな、ごめんねって顔して

いやだ、やだやだやだ

私はもう、踏ん切りがついていた

もうふれない覚悟も出来ていた

これで、最後。

バイト前に言った

彼は、これで最後
と抱きしめてきた

安心する
しっくりくる

これは慣れなんだと言い聞かせた

好きならいいと言い訳してた
でも、嫉妬したら負けだ

私は、身を引こう

浮気相手をやめた

そう友達にも言った

悲しいけど
これで終わり

終わり
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