忘却の呪いにかかった最弱冒険者 実は…100年先の未来が視えるらしい〜未来予想が百発百中だけど自分のことは、わかりません💦〜

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第5話: 岩魔の罠とアイリスの秘密

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第5話: 岩魔の罠とアイリスの秘密

夜が明けると、青年たちはアイリスと共に、岩魔の巣窟に向かって出発した。彼らが進む道は険しく、霧がかかって視界が悪い。緊張感が漂う中、青年は未来を見ようと力を集中させるが、映像はいつもより曖昧だった。

「見えない…?」彼は戸惑った。未来が不確かであることは、何か特別な力が働いている証拠かもしれない。岩魔の存在だけでなく、この道には他にも何かが潜んでいるような予感がした。

「気をつけて、ここから先は危険な香りがする。」リディアが周囲を見回しながら警告する。彼女の敏感な直感は、過去の冒険でも何度も彼らを救ってきた。

「わかってる。でも、何かが違うんだ。この先には…何か特別なものが待っている気がする。」青年は視線を先に向けたまま、慎重に歩を進める。

罠の発動

しばらく進むと、突然地面が揺れ始めた。足元から裂け目が現れ、巨大な岩が宙に舞い上がる。そして、その岩の中から、複数の岩魔が姿を現した。彼らの目は血のように赤く光り、凶悪な唸り声を上げている。

「罠だ!気をつけろ!」青年が叫び、剣を構える。

アイリスもすかさず短剣を抜き、攻撃の準備を整えた。「予想以上に数が多い…でも、ここで止まるわけにはいかない!」

リディアはすばやく魔法を詠唱し、周囲に炎のバリアを張った。これが彼らを一時的に守る盾となるが、長くは持たない。「急いで、何とかしないと!」

青年は未来予知の力を使おうとするが、岩魔たちの動きは予想を超えるほど素早く、さらに幻惑的な攻撃で翻弄されていた。見た未来の断片が逆に彼を迷わせる。

「何なんだ…?こんなに混乱させるなんて…!」

アイリスの秘密

戦いが激化する中、アイリスが不意にその場から離れ、岩の中に何かを探しているような動きを見せた。青年はその様子に気づき、彼女に呼びかけた。

「アイリス、何をしているんだ!?」

アイリスは一瞬、青年の視線を受け止めたが、答えることなく岩の隙間に手を差し込んだ。そして、何かを引き出すような動作を見せた瞬間、岩魔の動きが一斉に止まった。

「今だ!一気に仕留めるわ!」アイリスが叫ぶ。青年たちはその指示に従い、止まった岩魔たちを次々に倒していった。

戦いが終わり、静寂が戻ると、アイリスは青年に向き直った。「ごめんなさい、黙っていたけど…この岩魔を操っていたのは、私の元仲間だったの。」

「元仲間…?」リディアが驚いて問い返す。

「ええ、彼は私たちがかつて一緒に冒険をしていたときに、ある秘術に手を染めてしまった。それが原因で彼は岩魔に取り憑かれ、正気を失ったの。」

アイリスは悔しそうに拳を握りしめた。「彼を助ける方法を探していたけれど、今の私はこれ以上どうすることもできなかった。だから、せめて彼を解放するために、ここまで来たの。」

青年はアイリスの悲痛な告白に言葉を失ったが、彼女が抱えていた葛藤の重さを感じていた。

「君も大変だったんだな…でも、これで彼は解放されたんだ。君の決断は間違っていない。」

アイリスはうつむきながら小さく頷いた。「ありがとう。でも、まだこの先にはもっと強大な存在が待っているかもしれないわ。」

新たな脅威

アイリスの言葉通り、彼らが岩魔を倒したと思ったその瞬間、遠くの空から轟音が響いた。振り返ると、巨大な影が空を覆い尽くし、真っ黒な竜が翼を広げて飛んでくる。

「嘘だろ…あんなものまで現れるなんて…」リディアが息を呑んだ。

「これが…奴の最終形態か。」青年は剣を握り直し、覚悟を決めた。未来は不確かだが、自分たちの進むべき道ははっきりとしている。

「行くぞ!みんな、準備はいいか!」

「もちろん!」アイリスとリディアも力強く答え、次なる戦いに向けて共に立ち上がった。


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次回予告 次回、第6話「黒竜との死闘と新たな未来」 黒竜との激しい戦いが繰り広げられる中、未来予知の力が青年に新たな試練をもたらす。彼の未来に待ち受ける運命とは…?

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