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お泊まりしたけど様子がおかしい
「いらっしゃい、ルーイ様。こちらはライズさんのお父様であるハインリッヒさんです。よろしくお願いしますね」
「イヴァリス侯爵子息、ルーイ殿。息子から話は聞いています。ご改心されたとか。素晴らしいことだ。ぜひうちの息子と仲良くしてやってほしい」
「そんな、僕こそ今日は大変お世話になって……」
俺がしどろもどろになっていると、ライズのお母さんは優しい微笑みを浮かべた。母親のような美貌の人ではないが、その素朴な姿がささくれ立っていた心を癒してくれる。
「ふふふ。お腹が空いているでしょう? うちにはシェフはいないけれど、腕のいい召使いがおりますの。その手料理で我慢してくださる?」
「もちろん!」
「あら、嬉しい。きっと料理当番の召使いも喜ぶわ。さ、いらっしゃって。私たちと同じ木の椅子で申し訳ないけれど、ルーイ様の席も用意してありますよ」
「俺の隣だ」
なんだろう、心がふわふわする。ここ数か月家族と会話もしていないからか、こういったやりとりが新鮮でたまらない。家族って普通こうあるべきだよな。うんうん。だからゲームでのライズはあんなに男前に育ったんだな。
ライズと並んで彼の両親の後について歩いていくと、いい匂いが漂ってきた。俺の屋敷より少し狭い食卓はそれでも十分すぎるほど綺麗に整えらえていて、季節の花が飾られていて雰囲気もいい。
それぞれが席につくと、壮年の召使いたちが四人厨房らしきところから入ってきて、料理を手際よく配膳していく。秋野菜のシチューに焼きたてのパン。干した果物が入ったクッキーに薫り高い紅茶。それだけでも、食欲をそそられた。
この国の慣習である神にお祈りを済ませると、召使いたちが厨房に戻っていったところでライズのお父さんがスプーンでシチューを一口。何回か頷いて、厨房に顔を向けて召使いに声をかける。
「美味しいよ、マリー」
「さあ、私たちもいただきましょう」
「ごちそうになります」
俺はそう言ってまずはファブル家の全員が食べたのを確認してからシチューを食べる。……おいしい。シェフが作る料理だっておいしいけど、前世一般人の俺からすればこっちのほうがおいしく感じた。
「このシチュー、すっごくおいしいです」
「そう? 嬉しいわ。きっと厨房でマリーたちも喜んでいるはずよ」
「母さんの料理もおいしいと思うけどな。誕生日にしか作ってくれないんだ」
「そういえば、ライズの誕生日っていつなの」
「ん? 先々週あたりで終わって今十六」
ライズはあっけらかんと言ったけど、俺はショックだった。友達だったら言ってくれれば祝ったのに……! まあメディアの目があったから結局祝えなかっただろうけど、それにしたって。い、今からでも遅くないかな。
「誕生日おめでとう、ライズ。遅くなってごめん」
「ん? ああ。ルーイはメディアたちの対応でそれどころじゃなかっただろ。ありがとな。ルーイは?」
「俺は冬だけど……」
「そしたら、そのとき祝うよ。クラスのみんなも祝ってくれると思うぞ」
「そんな、俺が祝えなかったのに」
「気にするな。俺はもうすでに家族に祝われてる。素直に祝われてればいいんだ」
「そんな横暴な……」
そんな俺たちのやりとりを聞いて、ライズのお父さんとお母さんがくすくす微笑ましそうに笑っているのを見て俺は真っ赤になる。なんか、ライズ相手だとペースを崩されるなあ。
そんな楽しい食卓が終わって、俺はお礼を言った。お風呂を勧められたけど、もう入ってきたから、と断った。そのために着替えてきたんだし。
客人の部屋があるから、とライズのお父さんが言ったけど、ライズがそれじゃ泊めた意味がない、と手を引っ張って食卓を出た。背後から、まったく、という声が聞こえたけど、俺ライズの部屋で寝るの? ベッド一つしかないよね?
ライズの部屋は綺麗に整頓されていて、いかにもライズって感じだった。ランプをつけて部屋を明るくすると、ライズがクローゼットを漁りだした。そしてパジャマを二着取り出すと、一着こっちに投げてきたのを慌ててキャッチする。
「俺風呂入ってくるから。それに着替えてベッドに入って寝てていいぞ」
「や、やっぱ一緒のベッドで寝るの?」
「ん? 嫌か?」
「い、いや……いってらっしゃい」
「変なやつ」
変なやつなのはお前だー! と叫びたいのをこらえて出ていったライズの部屋の中でパジャマを広げる。ちょっと体格差があるからか、襟元が広くて鎖骨とか胸元とかいろいろ見えそうだけど、まあ男同士だしいいか。
そう思ってクローゼットを勝手に借りて制服を脱いでハンガーにかけると、パジャマを着る。姿見を見るといわゆる彼シャツみたいな状態になって、誰が喜ぶんだこれ……と賢者タイムになっているとライズが戻ってきた。
「わひゃあっ!」
「驚くことないだろ、いつか戻ってくるってわかってたんだ……し……」
俺の姿を見て、ライズが顔を逸らす。え、なに、なにがあったの。もしかして、俺気持ち悪かった……?
そう思って近寄ると、びくっとライズは肩を震わせた。思わず後ずさるライズを見て、やっぱり気持ち悪かったかな、としゅんとすると同時に余ったズボンの裾に引っかかって転びそうになる。
「うわっ……!?」
「ルーイ!」
ぼふ。思わず抱き留められて、上目遣いでライズを見る構図になる。ライズはかあっ、と顔を赤くして俺をまっすぐ立たせた。視線は合わせないまま。
「……? どうかした?」
「い、いや、なんでもない。寝ようか」
「うん」
そう言ってベッドに入ったライズの後を追って俺もベッドに入る。一人分のベッドだからちょっと狭くて、どうしてもぴったりくっつく形になる。俺は前世で酒に潰れた同僚と一緒に寝たことあるから平気だけど、対するライズは顔が赤い。俺の顔と胸元をちらちら見ては頭を振っている。
「もしかして、気持ち悪い? 俺やっぱり客室にいこっか?」
「い、いや! そうじゃない、そうじゃないんだ! その……。ルーイ、引かないで聞いてくれ。お前、そんなにかわいかったっけって……」
「えっ……」
俺が驚いていると、畳みかけるようにライズが言い募ってくる。
「だ、だってな! 近くで見たらまつ毛長いし、顔綺麗だし、細身だからその、胸元とか見えちゃっていけないことをしているような気分になるっていうか……!」
なんだかいつも大人っぽいのに子供らしいライズが見れた気がして、俺はぷっ、と笑ってしまった。ライズは真っ赤な顔をして睨んでくるけど、かわいいから迫力がない。
「なんか、ライズってまだ子供なんだなって思ったっていうか……。俺から見たらライズはかっこいいよ?」
「その格好で言わないでくれ。俺が変な気を起こしたらどうする」
「起こさないだろ?」
「そ、そりゃ、そうだけどな……」
戸惑ってるライズ、すごくかわいいじゃないか。大人としては、からかってやりたくなる。俺がすり寄ると、ライズははくはくと口を開いたり閉じたりした。
「いいよ。ライズなら」
「お、お前なああああ!」
「あはははっ! 冗談だってば! ひー、面白いもん見ちゃった! 学校でみんなに……」
言いかけて、急に真剣な表情で手首を掴まれる。俺がびっくりすると、ライズは元のライズに戻って口を開く。
「ダメだ。お前は綺麗すぎるから、俺じゃなきゃ絶対に勘違いされる」
「え、なに言ってんの?」
「……自覚なしか。こりゃ、質悪いな……」
「なにが自覚がないの?」
「言ってろ。寝るぞ!」
むぎゅ、と抱きしめられて、こっちのほうがよっぽど勘違いされそうだけどなあ、と思いながら俺は目を閉じる。ライズが俺の寝顔をじっと見ている気配があったけど、ライズも眠くなったのかその気配が消えた。
翌日ライズが起きたとき、また顔が真っ赤なのをからかいながらファブル家の馬車に乗って学校に行き、まだどぎまぎしている様子のライズの背中を叩きながら校門を一緒にくぐった。
「イヴァリス侯爵子息、ルーイ殿。息子から話は聞いています。ご改心されたとか。素晴らしいことだ。ぜひうちの息子と仲良くしてやってほしい」
「そんな、僕こそ今日は大変お世話になって……」
俺がしどろもどろになっていると、ライズのお母さんは優しい微笑みを浮かべた。母親のような美貌の人ではないが、その素朴な姿がささくれ立っていた心を癒してくれる。
「ふふふ。お腹が空いているでしょう? うちにはシェフはいないけれど、腕のいい召使いがおりますの。その手料理で我慢してくださる?」
「もちろん!」
「あら、嬉しい。きっと料理当番の召使いも喜ぶわ。さ、いらっしゃって。私たちと同じ木の椅子で申し訳ないけれど、ルーイ様の席も用意してありますよ」
「俺の隣だ」
なんだろう、心がふわふわする。ここ数か月家族と会話もしていないからか、こういったやりとりが新鮮でたまらない。家族って普通こうあるべきだよな。うんうん。だからゲームでのライズはあんなに男前に育ったんだな。
ライズと並んで彼の両親の後について歩いていくと、いい匂いが漂ってきた。俺の屋敷より少し狭い食卓はそれでも十分すぎるほど綺麗に整えらえていて、季節の花が飾られていて雰囲気もいい。
それぞれが席につくと、壮年の召使いたちが四人厨房らしきところから入ってきて、料理を手際よく配膳していく。秋野菜のシチューに焼きたてのパン。干した果物が入ったクッキーに薫り高い紅茶。それだけでも、食欲をそそられた。
この国の慣習である神にお祈りを済ませると、召使いたちが厨房に戻っていったところでライズのお父さんがスプーンでシチューを一口。何回か頷いて、厨房に顔を向けて召使いに声をかける。
「美味しいよ、マリー」
「さあ、私たちもいただきましょう」
「ごちそうになります」
俺はそう言ってまずはファブル家の全員が食べたのを確認してからシチューを食べる。……おいしい。シェフが作る料理だっておいしいけど、前世一般人の俺からすればこっちのほうがおいしく感じた。
「このシチュー、すっごくおいしいです」
「そう? 嬉しいわ。きっと厨房でマリーたちも喜んでいるはずよ」
「母さんの料理もおいしいと思うけどな。誕生日にしか作ってくれないんだ」
「そういえば、ライズの誕生日っていつなの」
「ん? 先々週あたりで終わって今十六」
ライズはあっけらかんと言ったけど、俺はショックだった。友達だったら言ってくれれば祝ったのに……! まあメディアの目があったから結局祝えなかっただろうけど、それにしたって。い、今からでも遅くないかな。
「誕生日おめでとう、ライズ。遅くなってごめん」
「ん? ああ。ルーイはメディアたちの対応でそれどころじゃなかっただろ。ありがとな。ルーイは?」
「俺は冬だけど……」
「そしたら、そのとき祝うよ。クラスのみんなも祝ってくれると思うぞ」
「そんな、俺が祝えなかったのに」
「気にするな。俺はもうすでに家族に祝われてる。素直に祝われてればいいんだ」
「そんな横暴な……」
そんな俺たちのやりとりを聞いて、ライズのお父さんとお母さんがくすくす微笑ましそうに笑っているのを見て俺は真っ赤になる。なんか、ライズ相手だとペースを崩されるなあ。
そんな楽しい食卓が終わって、俺はお礼を言った。お風呂を勧められたけど、もう入ってきたから、と断った。そのために着替えてきたんだし。
客人の部屋があるから、とライズのお父さんが言ったけど、ライズがそれじゃ泊めた意味がない、と手を引っ張って食卓を出た。背後から、まったく、という声が聞こえたけど、俺ライズの部屋で寝るの? ベッド一つしかないよね?
ライズの部屋は綺麗に整頓されていて、いかにもライズって感じだった。ランプをつけて部屋を明るくすると、ライズがクローゼットを漁りだした。そしてパジャマを二着取り出すと、一着こっちに投げてきたのを慌ててキャッチする。
「俺風呂入ってくるから。それに着替えてベッドに入って寝てていいぞ」
「や、やっぱ一緒のベッドで寝るの?」
「ん? 嫌か?」
「い、いや……いってらっしゃい」
「変なやつ」
変なやつなのはお前だー! と叫びたいのをこらえて出ていったライズの部屋の中でパジャマを広げる。ちょっと体格差があるからか、襟元が広くて鎖骨とか胸元とかいろいろ見えそうだけど、まあ男同士だしいいか。
そう思ってクローゼットを勝手に借りて制服を脱いでハンガーにかけると、パジャマを着る。姿見を見るといわゆる彼シャツみたいな状態になって、誰が喜ぶんだこれ……と賢者タイムになっているとライズが戻ってきた。
「わひゃあっ!」
「驚くことないだろ、いつか戻ってくるってわかってたんだ……し……」
俺の姿を見て、ライズが顔を逸らす。え、なに、なにがあったの。もしかして、俺気持ち悪かった……?
そう思って近寄ると、びくっとライズは肩を震わせた。思わず後ずさるライズを見て、やっぱり気持ち悪かったかな、としゅんとすると同時に余ったズボンの裾に引っかかって転びそうになる。
「うわっ……!?」
「ルーイ!」
ぼふ。思わず抱き留められて、上目遣いでライズを見る構図になる。ライズはかあっ、と顔を赤くして俺をまっすぐ立たせた。視線は合わせないまま。
「……? どうかした?」
「い、いや、なんでもない。寝ようか」
「うん」
そう言ってベッドに入ったライズの後を追って俺もベッドに入る。一人分のベッドだからちょっと狭くて、どうしてもぴったりくっつく形になる。俺は前世で酒に潰れた同僚と一緒に寝たことあるから平気だけど、対するライズは顔が赤い。俺の顔と胸元をちらちら見ては頭を振っている。
「もしかして、気持ち悪い? 俺やっぱり客室にいこっか?」
「い、いや! そうじゃない、そうじゃないんだ! その……。ルーイ、引かないで聞いてくれ。お前、そんなにかわいかったっけって……」
「えっ……」
俺が驚いていると、畳みかけるようにライズが言い募ってくる。
「だ、だってな! 近くで見たらまつ毛長いし、顔綺麗だし、細身だからその、胸元とか見えちゃっていけないことをしているような気分になるっていうか……!」
なんだかいつも大人っぽいのに子供らしいライズが見れた気がして、俺はぷっ、と笑ってしまった。ライズは真っ赤な顔をして睨んでくるけど、かわいいから迫力がない。
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「起こさないだろ?」
「そ、そりゃ、そうだけどな……」
戸惑ってるライズ、すごくかわいいじゃないか。大人としては、からかってやりたくなる。俺がすり寄ると、ライズははくはくと口を開いたり閉じたりした。
「いいよ。ライズなら」
「お、お前なああああ!」
「あはははっ! 冗談だってば! ひー、面白いもん見ちゃった! 学校でみんなに……」
言いかけて、急に真剣な表情で手首を掴まれる。俺がびっくりすると、ライズは元のライズに戻って口を開く。
「ダメだ。お前は綺麗すぎるから、俺じゃなきゃ絶対に勘違いされる」
「え、なに言ってんの?」
「……自覚なしか。こりゃ、質悪いな……」
「なにが自覚がないの?」
「言ってろ。寝るぞ!」
むぎゅ、と抱きしめられて、こっちのほうがよっぽど勘違いされそうだけどなあ、と思いながら俺は目を閉じる。ライズが俺の寝顔をじっと見ている気配があったけど、ライズも眠くなったのかその気配が消えた。
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