【完結】出来損ないおっさん冒険者、生意気美形年下冒険者に捕らわれて性活する

神崎ロクス

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ガイウスの意外な一面

「あっ♡ やっ♡ も、無理、むりぃ……!」

「七時間たっぷり寝ただろ? これが終わったら朝飯作ってやるから頑張れ」



 ガイウスは後ろから突きながらのんきなことを言っているが、俺はあんまり眠れなかったしなんならこれで三発目だし昼にさしかかっているしで文句しかないんだが。その文句を封殺するようにいいところばかり突いてくるものだから、口からは喘ぎ声しか出てこない。眠いし疲れてるし腹は減ってるし。最悪だ。



「んっ♡ んぅ♡ もう、終わり♡ 終わりにして♡」

「なに言ってんだ。とろけた声出しておいて今さらほっとかれて終われるのか? ちゃーんとイかせてやるから、安心しろって」

「そういう意味じゃ♡ ああ♡ また、大きく……♡」



 ぐんとまた中で大きくなったガイウスのちんこに敏感に反応して、俺はのけぞる。ガイウスが根元まで挿入して腰をぐりぐり回すものだからたまらない。連続でしているせいで腰は痛いし、古傷もひきつりはじめてくるし、これだから若い男は。

 入り口のにくがきゅうきゅうと甘く締めつけるものだから、またガイウスのちんこが大きくなってびくびくし始める。これは、射精の合図だ。そんなことまでわかってしまうようになって、体が作り替えられていることにぞっとする。



「あっ♡ おおきい♡ さけちゃう♡」

「こんだけゆるゆるなら裂けねえって。ほら、最後の一発、くれてやるからな。ありがたく受け取れよ!」

「や♡ やだ♡ ああ、ん♡」



 びゅくっ。三発目ともなると昨晩したのもあいまって量は少ない。それでも犯された証を残されて、俺は荒い息をつきながら最悪だ、なんて考えていた。俺はもう四十だ。それにもうすぐ誕生日にもなる。四十一だぞ。二十三の若造の体力と一緒にしないでほしい。

 それにベッドも精液と香油と汗でべたべただ。これを掃除するのも俺だろう。貴族じゃあるまいし、事後の惨状を見て憂鬱になる俺の気持ちも考えてほしいものだ。

 中に出されてイってないのを確認したガイウスが、もうなにも出ないが勃起はしている俺のちんこを後ろから握った。そして強弱をつけて竿を扱き始める。



「あっ♡ はぁ、あ♡ イ、く……っ♡」



 先走りかと思う程度の量しか出ない射精を終えて、俺はベッドに崩れ落ちた。ぬぽっ、とちんこが抜かれる。終わった。これから家事もしなきゃいけないと思うと、憂鬱でならない。そんなことを考える余裕ができている自分も嫌になるんだが。

 ガイウスはベッドから降りて棚から新しいタオルを取り出すと背中に出されたりした俺の背と自分のちんこ、俺のちんこを綺麗にするとベッドから降りた。さすがに風呂に入りたい。こんなべとべとの体で一日過ごしたくない。



「風呂に入るぞ」

「わ……かってるよ……。沸かすって……」

「いや? 別にあんたがやる必要はないぞ? 俺が入りたいから俺が沸かす。当たり前だろ?」

「え?」

「入りたくないなら別にいいけど」

「いや……入りたい、けど」

「ならいいだろ」



 ガイウスの性格からして、絶対俺に沸かさせると思っていた。それが違って俺は呆然とガイウスを見つめる。惚れた? なんて冗談で聞いてくるガイウスを睨むと、ガイウスは楽しそうに汚れたタオル二枚とシーツ、着ていた服を洗濯籠に入れて、俺の体をひっくり返して手首を掴むと起き上がらせた。

 気分がいいと、優しいところもあるんだな。一週間前の最後の日が手酷かったからその印象が強かったけど、そういえば最初の日は機嫌がよかったからか確かに手酷いことはされなかったし。おとなしくしていれば、機嫌を損ねないで済む?

 ぺたぺたと全裸で一階まで降りて、風呂場に向かう。ガイウスは手慣れた様子で魔法でお湯を溜め始める。シャワーも魔法でお湯になる仕組みで、ガイウスは機嫌がいいのか俺に温かいシャワーを譲ってくれた。



「い、いいのか?」

「あんたも疲れただろ。俺はめっちゃいい思いしたし、旅の疲れも吹っ飛んだからな。気分がいいから譲ってやるよ」

「あ、ありがとう……」



 なににお礼を言っているのかわからない気分になりながら、シャワーを頭から浴びる。ちょうどいい温度のお湯が体を伝っていくと、汗と精液の残滓も綺麗に流れていく感じがして気持ちいい。石鹸を泡立てて、肌をごしごしと洗っていく。

 それに、タオルでは綺麗にされなかった入り口部分も綺麗にしなければならない。背中の古傷が痛むのを我慢して手を後ろに回して入り口に指の先端を入れて軽く洗っていると、後ろでえろ、とガイウスが言ったから睨むとけらけらと笑う。デリカシーのないやつだ。



 その間に風呂がちょうどいいくらいに溜まったので風呂に入る。そうするとこわばった筋肉がお湯の暖かさでほぐれて、古傷や腰の痛みがマシになる。石鹸で軽く体を洗ったあとシャワーで泡をながしたガイウスがなぜか俺の後ろに無理やり入ってくる。

 そうしてすっぽり腕の中に収められてますます自尊心を傷つけられた俺が苛立っていると、ガイウスの片手が俺の腹のほんの少しできた肉をつまむ。



「いいもん食ったんだなあ。一週間あればそれなりに、と思ってたけど、謳歌してるようでなにより」

「お前がいないほうがよかった」

「そんなこと言っていいのか? 確かに俺はあんたに貢いだ分を取り返すために任務受けたけど、誰のおかげでこんな生活送れるようになったと思ってる? 国中で話題の出来損ない、ジーク・ロンダルンさん」

「うぐ……」



 そう言われると弱い。確かにガイウスに目をつけられたから、あの臭くて汚い馬小屋からも何日も食べられないひもじい生活からも脱却できたわけだが、これがいつまでも続くわけじゃない。だから俺はガイウスに媚びないだけだ。セックス中は……別だ、別。あのときは頭おかしくなってるから。

 俺がなにも言い返せないのを見てなにか思ったのか、くすくすと笑ったガイウスは俺の腹を撫でる。そこは、俺が犯された証があるところ。昨晩の連続中出しでじんわりと痛くなってきているころだったからぎくりとして振り返る。



「さ、触るな!」

「いや? いい拾いもんしたなーと思ってさ。ここまで犯しても従順にならないとか、本当に面白すぎて。それでいて尻の才能もあるときた。ほんと、俺から離れたら男娼やりなよ。儲かるよ、きっと」

「断る。お前から逃げられないからこうしてるだけで、他のちんこ咥えたり挿れられるなんてごめんだ」



 そう言いながら自由になった手で水面を指で弾く。ぴちゃ、と音を立てて端のほうに水滴が落ちた。波紋になって、俺の体にぶつかる。

 でも、本当にガイウスから離れるときがきたらまた底辺の生活に戻るわけで。どれくらいなのかわからないが、この生活に慣れきってしまったらあの極貧生活に耐えられるか心配だった。気が狂って本当に男娼とやらになってしまうかもしれない。



 熱くなってきた。俺は風呂のへりに手をついてゆっくり立ち上がる。立ち上がったときにガイウスが尻を撫でてきたが、無視。風呂に浸かっている間に快感の波は立ち去っていたからだ。

 俺が脱衣所に向かって自分で用意しておいたタオルで体を拭いていると、ガイウスもあがってきたのか、風呂の栓が抜かれてお湯が流れていく音が聞こえた。隣で黙って体をさっさと拭いて、もたついている俺を置いてどこかに行った。

 と、思ってしばらくしたら二階から服を持ってきたんだろう。俺が洗濯しておいた服を持って脱衣所に戻ってきた。



「ほら、着ろよ」

「あ、ああ……」

「料理できるの? あんた」

「この前料理本を買って失敗したばっかりだ。それからは肉を焼いて食うぐらいしかしてない」

「ぶっ」

「笑うな!」

「いや……そこまで出来損ないだとは思ってなくて……くっ」

「笑うなっ!」



 こっちが恥ずかしくなって怒鳴ると、ガイウスはひーひー言いながら俺に服を渡して自分の下着と服を着だした。俺も風呂に入って和らいだ痛みの中のろのろと下着を履いて服を着ていると手伝われる。養うって、ここまでするのか?

 それから手を引かれて食卓のほうに行くと、食材庫の中身をざっと見たガイウスが痛んだ調理が必要な野菜を生ごみ用の袋に入れて、俺が昨日買ってきた野菜と肉、あとこの前のパンの余りを取り出して台所に持っていく。



 こいつ……料理ができるのか? セックス魔だから絶対できないと思うんだけど……。

 そんな俺の考えとは裏腹にガイウスは手際よく肉を二人分切り、塩と香辛料なんか使って肉を焼きながら野菜を切り分けてもう一つのフライパンに台所下の収納の中にあった油を垂らして野菜を炒め始め、その間に加熱し始めていたオーブンの中にパンを入れて再加熱していた。こ、こいつ……できる……。



 そんなところでも自尊心が破壊される音を聞きながら、出来上がった料理を上の棚にある皿を二人分取って配分すると、綺麗な仕草でテーブルに料理を並べていく。悔しいけどすごい。俺は野菜は生で食うもんだと思ってた。

 ガイウスは背もたれのない椅子のほうに座ると、特になにもせず食べ始めた。無宗教らしい。俺は一応孤児院からの癖で神に形だけの祈りを捧げてから配膳されたフォークとナイフで肉を一口切り分けて食べた。



 う、うまい……! なにがどうなってるかわからんがとにかくうまい。なんでこいつ彼女を作らないんだ? どうして男なんて好きになっちまったんだ? ってくらいうまい。俺のただ塩をかけて焼いただけの肉とは大違いだ。

 野菜炒めのほうもうまい。生で食べるのとは違って歯をあまり酷使しないから食べやすい。パンも焼きたてに戻っていて、外はカリカリで中はふわふわで、あのとき食べた感動を思い出す。



 こんなところでもスペックの違いを思い知らされるなんて。屈辱すぎる。俺がやったときは野菜はぐずぐずに溶けて、調味料の加減を間違えて食えたもんじゃなかったのに。我慢して食べたけど。

 見た目どころじゃなく戦いとセックスと料理まで完璧なんて、天は何物も与えすぎだ。一つぐらい俺に恵んでくれたって罰は当たらないだろう。



「うまい?」



 ガイウスがパンを食べながら聞いてくるので、俺は悔しい気持ちを押さえて頷いた。そっか、とガイウスは当たり前のように言って食事を続行する。食べ方まで綺麗だな、おい。



「デザートは時間かかるし、干しブドウのパンだったから作らなかった。オレ、あんまり太ってるやつはダメだし」

「そうですか」

「あんたは……食べ方汚いな。あんたらしい」

「それ褒めてる? けなしてる?」



 俺がさすがに怒ってそう聞くと、ガイウスは楽しそうにくすくす笑った。俺は呆れかえって、ガイウスを無視してがつがつ食べた。食べ方なんて孤児院で最低限しか習ってない。

 その後は精液でカピカピになっていたシーツとか服を洗濯して、手伝われてまた苛立って、シーツ敷きくらいは自分でやる、と部屋からガイウスを追い出した。ガイウスは自分の部屋があるらしく、素直に出ていった。



 シーツを敷き直しながら、また今晩も抱かれるんだろうか、と思うと憂鬱になる。でもうまい飯が食えるのは……誘惑に抗いがたい。今までが今までだっただけに。俺は無駄にならないように料理の本を読めない箇所がありながらも読んで、ベッドの上でごろごろしながら過ごし、昼飯を共にし、またベッドでごろごろしてその晩また抱かれた。ちくしょう。
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