【完結】出来損ないおっさん冒険者、生意気美形年下冒険者に捕らわれて性活する

神崎ロクス

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一緒に買い物、そして……

 そんな日が数日続いたけど、昨晩はなにもされなかった。なんでだ。さすがに枯れたのか。そっちのほうが俺は嬉しいけど。背中を向けて眠るガイウスの背中を見て、気まぐれに抱けばいいだけのやつはいいよな、と思いながら寝たのを覚えている。

 おかげで目覚めはばっちりで、大きいベッドだから体がくっつくということもなく快適だった。朝襲われることもなくて、俺は若干の感動を覚えた。抱かれないって、こんなに楽なんだ。

 朝飯を食べて寝室に戻るところで、ガイウスに声をかけられる。



「今日は出かけよっか」

「……どういう風の吹き回しだ? 俺は路地裏で準備するなんて絶対に嫌だからな」

「うーん、いい感じにオレに抱かれるのに慣れてきてるな。いいことだ」

「よくねえよ」

「ツッコみもうまくなってるねえ。うんうん、楽しい」

「お前が楽しくても俺は楽しくない!」

「っていうか、たかがデートじゃん。一回くらい付き合ってくれたっていいんじゃないの?」



 で、デート!? ガイウスの口からそんなメルヘンチックな言葉が出てくるなんて思ってもみなくて、あまりにも気持ち悪くて固まっているとガイウスがあはは、と笑い出した。



「さすがに乗ってこないかあ。大丈夫だって、本当に食材の買い物とかに出かけるだけだからな。あんただってずーっと家にこもってると気が狂いそうになるだろ? まあ、家にいたいならセック……」

「行きます」

「つまんねえの。じゃ、買い物袋取ってきて、オレは金用意するから」

「最初からそう言えばいいのに……」



 買い物なら俺一人で行きたいのが本音だが、とか、というからにはまあ、例のアレの買い出しもあるんだろう。俺はその店には入りたくないから、外で待ってるけど。

 でもそうだな。俺も前に渡された金の余りがあるから難しい文字の読み書きを覚えられる教材と羊皮紙の本とペンとインクがほしい。それくらいを買う金はあるし、時間もくれるだろう。久しぶりに外の空気を吸いたい、というのも本音だった。



 空気の入れ替えを済ませてから家中鍵をかけて、買い物袋をいくつか持って出かける。昼飯は外で食おうということになっていたから、ガイウスの手料理のレパートリーを見る度に悔しい思いをしていたので気がまぎれる。

 料理をすると言ったんだけど、養われてるんだからそのままでいいよ、と言われてなあなあになりそのままである。本当にセックスするために囲われてるんだなあと悔しい気持ちになるからこの気分転換は本当に助かった。じゃないと鬱憤が爆発してガイウスに言ってはいけないことを言ってしまいそうだったからだ。



 わざとなのか無意識なのか横に並ぶように歩幅を合わせられて、強制的に意識させられてしまう。外に出てるときくらいガイウスのことを忘れたいのに。

 ガイウスが住んでいる近くだから当然行く先々の店で店主たちがガイウスに挨拶をして、同居することになったと紹介されて頭を下げる。外堀から埋められてる気がする。



「なんだ、お兄さんガイウスんとこの同居人かあ! いやあ、前はたくさん買ってくれてありがとう! これ、おまけね!」

「ありがと、おじさん」

「なに、いつも贔屓にしてくれるガイウスに同居人ができたなんて初めてだからね! ついサービスしちゃうってもんさ!」

「ははは」



 この前のパン屋のおっさんが言って、え、初めて同居人ができた? と俺は思う。今までおっさんを抱いてきたって言ってたから、てっきり俺みたいに家に連れ込んで囲ってたとばっかり思ってた。それだけ入れこんでるってことか……? いや、まさかな。

 当然薬屋に寄ると言われたので、俺は外で待ってる、と強く言って薬屋から少し離れたところで待っていた。案の定買い物袋いっぱいに香油を買ってきたガイウスにげんなりしながら、俺は俺の買い物をしたいと言うと、ガイウスはいいよ、と言ってきた。

 案内されて書店に来ると、学生用の教材が売ってるコーナーに行く。ちょうど学びたい難しい文字の教材を手に取って目を輝かせていると、横からガイウスが覗きこんでくる。



「教材? 学校行かなかったのか?」

「俺、小さいころに両親が死んでてな。孤児院で育って、簡単な読み書きしか習ってない。だから、難しい文字は今でも読めない。だから、学を上げるために今のうちに勉強しようと思って」

「ふーん。好きにすれば。それが冒険者業に役に立つとは思えないけど、ギルド職員にならなれるかもよ? それで体使ってギルド長丸めこんでいいポジションもらえば?」

「だから、お前はどうしてそういうことを大きな声で言うんだよ。それに、これは俺のためであって、他人をたぶらかすために使うんじゃないんだよ」

「へえ。オレのために手紙でも書いてくれるの?」

「ふざけんな」

「冷たいなー。そういうところをぐずぐずにしてやりたいんだけど」



 にこにこと上機嫌なガイウスを無視して、必要なものを揃えると書店のカウンターに持っていった。そこにはガイウスはついてこなくて、なにかを見つめている。俺が会計を終えて外に出たあと、ややあってガイウスが出てきた。



「なにしてたんだ?」

「ちょっとねー。じゃ、帰ろうか」



 買い物袋を両手にぶら下げてるガイウスと家に帰り、食材を食材庫に詰めたり洗剤や石鹸などを補充しているうちにとっぷり夜更けになっていた。またガイウスがうまそうな料理を作ったので悔しく思いながら食べ、風呂に入り、寝室に戻ると、ガイウスが部屋の棚を漁り始めた。

 まさか、おっ始める気じゃないだろうな。そうベッドの上で身構えると、オレンジ色の、香油とは違うなにかを取り出した。香油じゃない。それを感じて俺が警戒を解くと、ガイウスがにやにやとしながらベッドに乗ってくる。



「上脱いでうつ伏せになって」

「な、なんで」

「いいから」



 ガイウスのにやにや顔はムカつくけど、特に悪意とかは感じない。俺は素直に上を脱いでベッドにうつ伏せになると、ガイウスが俺の足の裏に乗ってきて、きゅ、と蓋が開く音がして、背中の古傷になにかが塗りこまれる。



「うわっ!?」

「ほら、暴れない。悪いもんじゃないから」

「な、なに塗って……!?」

「マッサージオイル。これ塗ると古傷にいいって薬屋に書いてあったから」

「なんで俺の古傷なんて気にする必要があるんだよ」

「なんていうの? 点数稼ぎ?」

「お前ちょっと隠すとかそういうこと覚えたほうがいいぞ」



 とかなんとか言いながら、マッサージと聞いて安心している俺もいた。これがいやらしいマッサージだったら本当に鬱憤が爆発して殴りかねなかった。

 肉が盛り上がっているところと斜めに入っている傷の部分にたっぷりオイルを塗られて、引きつった筋肉を手のひらで優しく揉むようにされると、気持ちいい。オイルもほんのり柑橘系の香りがしてリラックスできた。どういう風の吹き回しかと思ったけど、そういうことならいいか。

 腰もよく痛いと言っていたからか、腰も揉みほぐされる。はあ、と熱い息が漏れた。マッサージがうまい。おっさんとセックスしたあとにしてやってたのかなと思うと、なんだか腹の中がどす黒くなる。いかんいかん。今は気持ちよくしてくれてるんだから集中しないと。



「ん……ふ……」

「……」

「そこ。あー、そこそこ。……はぁ、ぁ」

「誘ってる?」

「なんでそうなる」



 苛ついた声で言うと、背後のガイウスは、ははは、と笑ってぐ、と腰を押した。あ、と声が出てしまう。



「なんか、ヤってる最中みたいな声出すから。なんかムラムラしてくるなーって」

「お前精神状態おかしいよ……」

「まあ、戦ってるときと金勘定してるときと食べてるとき以外は下半身で生きてるからな」

「褒めてねえよ。いいから続きしろ」

「はいはい」



 ちょうどいい力加減でまた揉まれ始めて、俺は夢見心地だった。だって、今まで誰もマッサージしてくれるような人なんていなかったから。気持ちよくて思わずシーツを握って、身を委ねる。

 うとうとしてきたころ、マッサージが終わったらしい。ガイウスがベッドから降りてタオルで背中を拭いてくれる。俺は、はっとして起き上がる。痛くない。今までヤりっぱなしだったのもあって痛みがあったのが取れている。俺は起き上がって肩を回してみるけど、いつもは引きつる筋肉もほぐれて動かしやすい。



「なんか……。お前がこんなことしてくれるなんて思ってなかった。セックス中毒だと思ってたから」

「半分正解だからなんとも言えねえなあ。点数、稼げた?」

「稼げてる稼げてる。これなら何回だってしてほしいわ」

「そっか。気分がいいときしてやるよ。その代わり……」

「え」

「この勃起したちんこ、咥えてくれるよな?」



 そこには、完全に勃起したちんこが鎮座していた。俺は結局こうなるのかと思いながら、顎が外れる思いをしながら口で抜いてやり、口の中を確認されて精液を飲まされた。今度から息は我慢しよう。そう固く誓った夜だった。
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