【完結】出来損ないおっさん冒険者、生意気美形年下冒険者に捕らわれて性活する

神崎ロクス

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好きという言葉

 今日も夜がやってきた。ということはつまり……ガイウスに犯されるってことだ。それが養われる代償なんだから、応えなきゃならない。

 準備を済ませ、服を脱ぎ、入り口をほぐされる。もう完全にガイウスの指の太さと長さを覚えてる俺の入り口と中はあっさり侵入を許し、ちゅぷちゅぷと淫らな音を立てて俺の喘ぎと一緒に快感をガイウスに伝える。

 やがて、指が引き抜かれる。亀頭を入り口にあてがわれて、いつになくゆっくり侵入してくるから形がわかってしまう。立派なカリとか、浮き出た血管とか。



「んあ♡ はぁ……♡ あっ♡」



 いつもならすぐに挿入して馴染んだら腰を振り始めるのにおかしい。指でほぐされてるときも、いつもより焦らされた気がする。なにか企んでるのはわかってるけど、挿入れられて判断力が鈍っている俺にはわからない。

 根元まで挿入されたところで、ガイウスが俺の足を肩にかけた。ぐ、と角度が変わって、そんなことですら俺は情けない喘ぎ声を出す。動くんだろうか。最近最中は気持ちよくて目を閉じているから、ガイウスがどんな顔をしているのかわからない。



「ジーク」



 いやに優しく名前を呼ばれた。目を開けると、にやりと笑ったガイウスが俺の顔を見ている。なんだ? なにが望みだ?



「そろそろ……愛撫、してほしいんじゃない?」

「へ……?」

「キスとか、乳首舐めたりとか。そういうこと」



 なんで今さら。今まで散々穴を使ってきておいて、今さら愛撫なんて求めてない。でもガイウスがそう言うってことは、ガイウスがそうしたいってことだ。でも俺は恥ずかしい。なんか、付き合ってるみたいで。勘違いしそうになるだろ。



「ん♡ 穴だけ使うんじゃ、気持ちよく、なくなった?」

「いいや、いつも通り名器だよ。本音を言うと今すぐ動きたい。でもオレは、ジークにもっと気持ちよくなってほしい。そう思っただけ」

「気持ちよく……」



 気持ちよくなれる。判断力が鈍っている俺からしたら、魅力的な提案だった。別に、セックス中のキスは慣れたもんだし、乳首は感じるかわからないけど、犯され慣れてからつんと尖っているのは自分でもわかっていた。

 今のガイウスなら、噛みちぎったりしないだろう。それに、もっと気持ちよくなれるなら愛撫くらいどうってことないか。俺はそう判断して、頷く。



「ジークから言葉で聞きたいな」

「あ、愛撫……して♡」

「もちろん。気持ちよくするから」



 そう言って、ガイウスは唇じゃなくまず額にキスをした。目尻、頬、口の端にキスをして、終わる。口は? 俺はガイウスを見上げると、ジークは優しく微笑んだ。



「続き、してほしいならおねだりしなきゃね」

「なんで、そんな恥ずかしいこと……」

「そういう気分だから」



 そういう気分、と言うときのガイウスは頑固だ。望みの言葉を言うまで絶対にしないしやらない。全部俺次第というわけだ。

 俺は悩んだ。もっと気持ちよくなれるというなら、してほしいのはやまやまだけど。俺にも一応プライドはある。そんな、本当に男娼に調教されているようなことをされるのには抵抗があった。



「……今回だけ、なんだろ? ん♡ おねだりなんか、しなくても」

「ジークにかわいくおねだりされたら、サービスするんだけどなあ」



 にやにやと意地悪く笑うガイウスを見て、俺は早々に白旗を挙げた。こうなってしまっては頑固なガイウスは俺が言うまでしつこい。その間に香油が乾いたら痛いし、素直に乗ることにするか。



「あ……♡ ガイウス……」

「んー?」

「愛撫、してほしい。ガイウスに、いっぱいキスしてほしい。だめ?」

「ダメじゃないよ。おねだりできてえらいね。たくさん気持ちよくしてやる」

「ん♡ あ♡ ゆっくり動くの、だめ……♡」



 ガイウスはゆっくり律動しながら、身を屈めて顔全体にキスを降らせた。ガイウスが興奮して大きくしたのがわかる。それくらい、ゆっくり動かれていた。ぬちゅ、ぬちゅ、と香油が擦れる音がはっきり聞こえる。

 最後には口にキスされて、いつもならすぐに舌を入れてくるのに上唇を舐めたり、唇を食んだりして優しく愛撫される。狂暴なガイウスのちんこが出入りする感覚と、優しい愛撫に頭がおかしくなりそうだった。こんなに優しいセックスは、初めてかもしれない。



「ん♡ ふ♡ んん♡ はぁ、ガイウス……♡ んむ♡ ちゅ♡」



 優しいセックスに慣れてない俺は、じわじわ広がってくる快感に打ちのめされていた。ガイウス、こういうこともできたんだ。他のおっさん連中にも、こういうことしたのかな。

 そう思うと、なんだか妬けた。恋心からじゃなく、最初からそういうふうに優しくされるのが羨ましかった。ガイウスだってその気になればできるんなら、最初セックスしたときも優しくしてくれたらよかったのに。

 そんなことを考えている間に俺の唇への愛撫が終わったらしい、頭がいい感じにとろけてきたところで、舌を入れられる。迎え入れて、甘く優しく絡められた。ガイウスから送られてくる唾液と、自分の唾液を飲む。そうするとより犯されてる感が強くて、頭がくらくらする。



「ちゅ♡ はむ♡ はっ、ガイウス、ガイウス……♡ んちゅ♡ れる♡ れちゅ♡」



 腰の動きがちょっと早くなって、性感がゆっくり高められていく。こんなの初めてだから、気持ちいい。女とするときは愛撫しないとだめだという知識はあったけど、男同士でも愛撫すると気持ちよくなれるのか。

 腰を掴んでいたガイウスの手が、すすすと滑るように脇腹を上がって俺の胸板に到達する。そして感触を確かめるように片手で撫でさすった。それだけでびく、と反応してしまうくらいには、快感が強くて少し苦しい。

 ガイウスは俺の胸板を楽しんだと思うと、今度は両手で尖った乳首を軽く引っ張った。ぴりぴりとした快感が走って、思わず入り口を締めつけてガイウスのちんこを大きくしてしまう。背中を丸めるような形になっているからいいところに直に当たって気持ちよくて、どろどろと溶けてしまいそうだ。



「んん♡ ちゅ♡ はぁ♡ 乳首、そんなに引っ張ったら……ん♡ れろ♡ ちゅーっ♡」

「……乳首、気持ちいい?」



 ふいにガイウスがキスをやめて、今度は尖った乳首をこねくり回しながら聞いてくる。聞かれるまでもない。そうは思うけど、ガイウスは反応を求めている。ぶんぶんと首を縦に振ると、じゃあもっといじってあげないとね、と乳首を指の腹で潰し始めた。

 初めての優しいセックス。それは満足感の高いものだった。ただ快感を貪るためではなく、お互いの性感を高めるセックス。こんなの、初めてだった。今までのガイウスでは信じられない。ガイウスの腰の動きもちょっとずつ早くなっていって、ぱちゅぱちゅと香油が弾ける音が聞こえる。後ろと上半身の快感で、俺の頭は完全にとろけていた。



「あ♡ あっ♡ きもちい♡ きもちいい♡ ガイウス♡ きもちいい♡」

「……ねえ、ジーク」

「……?」

「好きって言って。今日だけでいいから」



 汗をかいて色っぽくなった顔をしたガイウスが、ぽろりとこぼした。俺の胸が、なんでかきゅう、と締め付けられる。

 言うのは簡単だ。でも、その後は? その言葉に引きずられないか心配だった。だって俺とガイウスは契約者。三食と柔らかいベッド、そしてたまにのマッサージと引き換えに体を差し出す契約をしてる。好きと言う言葉は、それをぶち壊す言葉だった。



「ね?」

「アッ!? や、深い♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

「今回だけだから」



 いやにしつこい。体だけの関係に好きも嫌いもないだろうに。でも、だんだん待っている間にガイウスの腰の動きが弱くなってくる。快感が失われていくことに恐怖した俺は、とっさに言った。



「ガイウス、好き♡ 好きだからぁ♡ やめないで♡」

「……がぜん元気出た」

「あっ♡ 乳首と中、ぐちゃぐちゃにしちゃ……♡ あう♡ ひっ、ぅ♡ 好き♡ 好きぃ♡ あぁあ♡」



 俺が好きと言うたびに、ガイウスががつがつと突いて強烈な快感を引き出してくれる。言ってる俺ももうわけがわからなくて、好きを連呼していた。そのたびにガイウスのちんこが大きく太くなって、入り口が拡がりきって閉じそうにないくらいに。



「あ、はっ♡ すき、すきぃ……♡ うぅ、う♡ あ、早いの、だめ♡ 感じすぎちゃう♡ あぁ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡ あっ♡」

「ジークがかわいすぎて、も、出そう。中に出すよ」

「ん♡ 出して♡ びゅーって壁に打ちつけて♡ はぁ♡ ああああ♡」



 どぷっ。いつもより大量の精液が一番奥を埋め尽くした。その衝撃で俺も射精し、腹と胸を汚す。今回の射精は長く、数分は続いた。



「はぁー……」

「あ♡ あ……♡」

「オレも……気持ちよかったよ、ジーク」

「あんっ♡」



 ぬぼっ、と抜かれて、いつもならすぐ閉じるのに今回は拡がりきって閉じるのが遅い。このまま締まらないんじゃないかと思うくらい。

 ガイウスは俺の隣に横になると、俺の体を優しく抱き寄せた。その手つきが愛撫を思い起こさせて、それだけでびく、と感じてしまう。いつもより感度が高い気がする。どうしてなのかはわからないが。



「すっげーかわいかった」

「ん……♡ かわいい?」

「あー、今のなし。忘れていい。感じるみたいだし、これから先に愛撫するからな、ジーク」

「う……。愛撫されると、感じすぎるから……。やだ」

「でもオレはしたい。いいだろ?」

「ん♡」



 腰を性感を引き出すように撫でられて、思わず小さな喘ぎ声が出る。俺は迷った。このまま愛撫されながらセックスされたら気持ちよすぎて頭がバカになるんじゃないかとか、そんなことを思ったから。まあセックス中はいつもバカになってるけど。

 それにしても、なんで急に好きなんて言えと言ったんだろう。そういうプレイだろうか。今までのおっさんにもそういうことしてきたんだろう。そう結論づけて、俺はガイウスのたくましい腕の中で身を委ねた。



「いいけど……。あんまり意地悪するなよな。ガイウス、すぐ調子乗るから」

「三食昼寝つきなんだから、文句言わない」

「はいはい」

「おやすみ、ジーク」

「ん……」



 ゆっくり顔が近づいて、優しくキスをされる。あれ、セックス以外でキスをされるの、これで何回目かくらいじゃないか? 珍しい。そんなに機嫌がいいのか。

 そのまま抱きしめて顔を見つめられていたと思ったら、ガイウスが先に目を閉じた。しばらくして寝息が聞こえてくる。俺を自由にするつもりはないらしい。



 ガイウスがなにを考えて居るのかわからない。セックスしたのもガイウスが初めてだし、そういうのには疎いから。まあ、セックスは気持ちよかったしいいか。

 俺も寝よう。そう思って、肩まで毛布をかける。朝になって昨晩の痴態を思い出してガイウスの顔がまともに見れなくなるのを知らないまま。
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