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この僕、百菊 藤弥は不幸体質である。
ネガティブなだけだろと侮るなかれ、自慢にもならないが、なんと今まで死の淵に立たされた事は数知れず、道を歩けば鳥の糞、青信号でも轢かれかけ、工事現場の鉄骨降り注ぐ。
そんな僕は、会社から帰る途中である。
やはり不幸な僕の頭上には、工事現場の鉄骨が降り注ぐ、と言ってもこれはどうにか避ける事が出来た。
だがこの日の僕はいつもより運が悪かった。
頭上からズシリと重い物が降ってきて、首からグキリと音が鳴る。
そして僕は意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を覚ますと辺りは真っ白である。
此処はもしかしたら死後の世界であろうか?そんなふうな事を考えていると、目の前に若い男が大きな笑い声を挙げながら出て来た。
若い男「ハッハッハ、君ほど面白い人間は見た事無い、身投げした人間の下敷きになるなんて」
自分でも分かっていなかったが、どうやら身投げした人間の下敷きになり死んだらしい、確かにそれはジョークとしては笑える話かもしれない。
藤弥「あの、此処は何処なのでしょうか?」
若い男「何処って、そら此処は死後の世界に決まってるだろう、死んだ時の事は憶えているのだろう」
死後の世界という事は彼は黒ずくめの格好だし、死神や悪魔の類なのだろうか?
藤弥「死後の世界……では貴方は死神とやらなのでしょうか」
若い男「死神?違うよ私は只の神だ」
若い男は自分を神と名乗ったがかなり胡散臭い、僕は疑り深い目で質問した。
藤弥「神……では何故ここに?」
若い男「君…今まで君は自身の不幸体質について考えた事はあるかい?」
藤弥「いえ、そこまで考えた事は無いですね」
若い男「実は君の不幸体質の原因は私なんだよ、世界中の不幸を一人の人間に詰め込んだらどうなるか気になってね」
藤弥「そうですか」
若い男「恨んでいるかい?」
藤弥「いえ、今の自分があるのも不幸体質のお陰ですから」
これは嘘偽りの無い本心である。
実際に不幸体質のお陰で、どんな事が起きても冷静に考え、行動する事が出来るようになったからだ。
若い男「それは良かった、と言っても反省はしていない、そもそも神という種族は自由に楽しさを求め行動し、時には災害すら起こすからね」
要は神という種族は災害のような物だから受け入れろという事を言っているのだろう。
若い男「まぁ、この話は置いといて本題に入ろう」
藤弥「本題?」
若い男「あぁ君に不幸を背負わせた、謝罪と受け取ってもいい、君にもう一度生を与えよう」
藤弥「どういう事でしょうか?」
この話は少し分かりにくい、つまりは生き返るという事だろうか?
若い男「君がイメージしてるのとは違うだろうから説明するよ、君を様々なゲームの内、どれか一つランダムに転生させる」
それは理解できたが、ランダムに……という事は、自分が不利なのでは?と思い、質問した。
藤弥「ランダムにという事は僕が不利になるのでは」
若い男「安心したまえ、背負わせた不幸は消しているし、本来の君は物凄い強運だ、それに転生先を選ぶのは完全なランダムだ」
藤弥「そうですか、では早速」
若い男「まぁ待て、まだ説明する事はある、まず言うが記憶は保持したままで、何処でもやっていけるように成長速度に補正を掛けておいた、そこまでは良いね?」
その言葉に僕は頷いた。
そして若い男は何処からか抽選箱を取り出しこう言った。
若い男「世界の名前は引いた後のお楽しみ、そしてこの抽選箱は完全なランダムだ、運命ですら捻じ曲げる、さぁ引くといい」
そう言われ僕はクジを引くと、クジが光り輝き僕は意識を失った。
ネガティブなだけだろと侮るなかれ、自慢にもならないが、なんと今まで死の淵に立たされた事は数知れず、道を歩けば鳥の糞、青信号でも轢かれかけ、工事現場の鉄骨降り注ぐ。
そんな僕は、会社から帰る途中である。
やはり不幸な僕の頭上には、工事現場の鉄骨が降り注ぐ、と言ってもこれはどうにか避ける事が出来た。
だがこの日の僕はいつもより運が悪かった。
頭上からズシリと重い物が降ってきて、首からグキリと音が鳴る。
そして僕は意識を失った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を覚ますと辺りは真っ白である。
此処はもしかしたら死後の世界であろうか?そんなふうな事を考えていると、目の前に若い男が大きな笑い声を挙げながら出て来た。
若い男「ハッハッハ、君ほど面白い人間は見た事無い、身投げした人間の下敷きになるなんて」
自分でも分かっていなかったが、どうやら身投げした人間の下敷きになり死んだらしい、確かにそれはジョークとしては笑える話かもしれない。
藤弥「あの、此処は何処なのでしょうか?」
若い男「何処って、そら此処は死後の世界に決まってるだろう、死んだ時の事は憶えているのだろう」
死後の世界という事は彼は黒ずくめの格好だし、死神や悪魔の類なのだろうか?
藤弥「死後の世界……では貴方は死神とやらなのでしょうか」
若い男「死神?違うよ私は只の神だ」
若い男は自分を神と名乗ったがかなり胡散臭い、僕は疑り深い目で質問した。
藤弥「神……では何故ここに?」
若い男「君…今まで君は自身の不幸体質について考えた事はあるかい?」
藤弥「いえ、そこまで考えた事は無いですね」
若い男「実は君の不幸体質の原因は私なんだよ、世界中の不幸を一人の人間に詰め込んだらどうなるか気になってね」
藤弥「そうですか」
若い男「恨んでいるかい?」
藤弥「いえ、今の自分があるのも不幸体質のお陰ですから」
これは嘘偽りの無い本心である。
実際に不幸体質のお陰で、どんな事が起きても冷静に考え、行動する事が出来るようになったからだ。
若い男「それは良かった、と言っても反省はしていない、そもそも神という種族は自由に楽しさを求め行動し、時には災害すら起こすからね」
要は神という種族は災害のような物だから受け入れろという事を言っているのだろう。
若い男「まぁ、この話は置いといて本題に入ろう」
藤弥「本題?」
若い男「あぁ君に不幸を背負わせた、謝罪と受け取ってもいい、君にもう一度生を与えよう」
藤弥「どういう事でしょうか?」
この話は少し分かりにくい、つまりは生き返るという事だろうか?
若い男「君がイメージしてるのとは違うだろうから説明するよ、君を様々なゲームの内、どれか一つランダムに転生させる」
それは理解できたが、ランダムに……という事は、自分が不利なのでは?と思い、質問した。
藤弥「ランダムにという事は僕が不利になるのでは」
若い男「安心したまえ、背負わせた不幸は消しているし、本来の君は物凄い強運だ、それに転生先を選ぶのは完全なランダムだ」
藤弥「そうですか、では早速」
若い男「まぁ待て、まだ説明する事はある、まず言うが記憶は保持したままで、何処でもやっていけるように成長速度に補正を掛けておいた、そこまでは良いね?」
その言葉に僕は頷いた。
そして若い男は何処からか抽選箱を取り出しこう言った。
若い男「世界の名前は引いた後のお楽しみ、そしてこの抽選箱は完全なランダムだ、運命ですら捻じ曲げる、さぁ引くといい」
そう言われ僕はクジを引くと、クジが光り輝き僕は意識を失った。
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