候爵令嬢は楽して生きたい

オカピ

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1章

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「シャルちゃん下見に行きましょう」
お誕生日会が終わって数週間
この国の歴史について勉強していた時
母が突然そう言った。

「したみ?」 
下見する様なことをやる予定なんてあったっけ?

「そうよ!!教会を選びに行くの」
母がノリノリで言うがますます分からない。

「なんできょうか~えらうの?」

「あっ、そっか言ってなかったわね。なんでかって言うと…」
母が説明してくれた話を要約すると、
貴族や平民に関わらずその子が3歳を迎える歳の1月に魔力の量を教会で測るのだそうだ。
それで親バカな母は、魔力測定をどの教会でするか今から決めようとしているらしい。
数週間前に1歳になったばかりなのにね私。

するとアリーさんも同じ事を思ったようで
「今からわざわざ決める必要は無いでしょう」
と言った。

「でも何事も早い方が良いでしょ?
それに最近は勉強もかなりできる様になったし少しくらい他の事に時間を使っても大丈夫よ」
確かに最近は学園の初等部で習うレベルの事は、ほとんど勉強した。

それに元々算術何かは前世の数学の中学生レベルが学園の高等部で習う内容なので初等部のは初歩も初歩で凄く簡単だった。

元々勉強は得意だったんだよね。
家で勉強くらいしかやる事が無かったし、勉強頑張ってれば元の伯母夫婦に戻ってきてくれるかもという淡い期待もあったから。

前世では進学にも役立たなかったけど
今世でこうして勉強が役立っていると
勉強してて良かったなって思える。

「それはそうですが…」
アリーさんは母の説明を聞いてもまだ納得していないようだ。

「アリーだって近いだけでショボい教会でシャルちゃんの魔力測定してほしくないでしょ?」

「当然です」
当然なのか…

アリーさんは結構お年を召していらっしゃるので心なしか私のことを孫として可愛がっている気がする。

まぁアリーさんには色々お世話になってるから私で癒せるっていうなら嬉しいけどさぁ

「よしっ!じゃあ早速明日夫も連れて下見に行くわよ」
えっ…父も?

これにはアリーさんも驚いたのか
「旦那様もですか?」
と唖然とした表情で言った。

「ええ、ちょうど明日は休みを取っていたのよ」

父はお誕生日会以来見かけなかった。
私が寝るのが父が帰ってくるのとちょうど入れ違いらしい。

それに父、絶対ブラックな職場で働いてるよね。

せっかくの休みを教会の下見なんかに使わせて良いのだろうか?

そんな事を思ったりもしたが
母にとって父を連れて行くのはもはや決定事項の様だった。

母が大丈夫と言うのだから大丈夫だと思うが心配だ。

やがてあっという間に次の日の朝はきた。
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