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サプライズ4
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「首…少し跡が残ってしまった…」
しばらくベッドで2人いちゃついていたらカイルが俺の首に指を這わすので、さっきまで首を絞められていたのを思い出した。
「そうだよ!首絞めるなよ!殺されるかと思った!」
「殺すつもりなんて無い!ミナトを殺して俺に何の得がある?!」
でも苦しかったし…話せないほど首絞められたら焦るって!
「逃げないように押さえただけだ。どうやって監禁しようか考えてたから力加減を間違えたみたいだな」
「か…監禁?!」
「ミナトが浮気出来ないようにするには本人を閉じ込めるか、周りの人間を消すしか無いだろう?」
oh!…サイコパス…。
考え方が基本魔王様なんだよ…
しかも勘違いだし。
「頼むから俺の大切な仲間を簡単に殺さないでくれ。もちろんこれからもカイル以外とこんな事をする予定はないからさ!」
俺からカイルにキスをする。
カイルの俺への愛は重い。
胸焼けするほどに…。
俺がいなければ一瞬で魔王になってしまうカイルとカイルの重い愛を受け入れて深い底まで沈んで溺れてしまった俺。もう2人ともこの沼からは抜け出せなくなってる。
「んっ…っ…カイ…ル。まだ…アサっ…だけど?」
「昨日、出来なかった…。あと、ミナトが浮気してないって確かめさせて…」
浮気なんて…するはずないのに…
もしカイルに殺されたとしても、俺は恨むことは無い。ずっとカイルを愛してると思う。
カイルの大きな体を抱きしめ、されるがままにカイルからの愛を受け入れる。
「やぁ!朝ぶりだな!」
「…なんでミナがお姫様抱っこされてるかは聞いたほうがいいのか?」
約束通り夕方、俺は朝に別れたばかりのアルフォンの家にやってきた。
何故カイルに抱っこされてるか?
浮気してないかの確認で抱き潰されて出かけようとしたのに立てなかったからだ。
「いや、聞かなくていい…」
俺の顔の赤さでもうバレバレな気もする。
カイルにアルフォンの工房にある大剣を見せる。
「この剣をカイルに渡したかったんだ」
カイルは飾られた大剣を手に取ると一振りし構えた。
「…いい剣だ」
「ミナが結構こだわりが強くってさ!作るの大変だったんだぜ?ミスリル製じゃだめだってギルドに入荷されたオリハルコンに大金一括で払った!ってのを聞いたときは笑ったよ。店頭に出る前に裏で買い取りまでしちゃうんだぜ。どんだけ欲しかったんだって話だろ?」
素材を持ち込みした時はオリハルコンの加工は難しいと文句ばっかり言ってたアルフォンだったがちゃんと仕上げてくれた。大剣を作ってる時の話をカイルにされると少し気恥ずかしい。
「そ…そうなのか?」
カイルは大剣を持ったまま俺の方を嬉しそうに見てくるし…。なんだろう。どんどん恥ずかしくなってきた。
「…カイルのパワーに耐えるのはこれくらいの素材じゃないと無理だろ?」
カイルにバラされるとは思ってなかった裏話をされ恥ずかしさで顔を見られない。椅子に座ったまま膝を抱えて丸まり呟く。
「お前、めっちゃ愛されてるな?」
アルフォンがカイルの肩を叩き柄に付けられた魔法石を指差すと小声で教えていた。
「この魔法石は絶対自分でつけるからって、ミナのやつ昨日夜通し工房に籠もって頑張ってたんだぜ。お前の安全を祈願するまじないを占い師に習って最後念入りにココに刻んでた」
カイルは手に持つ大剣の柄に付けられた紫の魔法石を指で擦る。
「ああ…本当に。俺はミナトに愛されてる」
工房でそんな2人のやり取りががあったなんて俺は恥ずかしさのあまり椅子の上で貝になってたので知らない。
※※※※※※※
書ききれませんでした。
サプライズ5…続きます
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しばらくベッドで2人いちゃついていたらカイルが俺の首に指を這わすので、さっきまで首を絞められていたのを思い出した。
「そうだよ!首絞めるなよ!殺されるかと思った!」
「殺すつもりなんて無い!ミナトを殺して俺に何の得がある?!」
でも苦しかったし…話せないほど首絞められたら焦るって!
「逃げないように押さえただけだ。どうやって監禁しようか考えてたから力加減を間違えたみたいだな」
「か…監禁?!」
「ミナトが浮気出来ないようにするには本人を閉じ込めるか、周りの人間を消すしか無いだろう?」
oh!…サイコパス…。
考え方が基本魔王様なんだよ…
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「頼むから俺の大切な仲間を簡単に殺さないでくれ。もちろんこれからもカイル以外とこんな事をする予定はないからさ!」
俺からカイルにキスをする。
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もしカイルに殺されたとしても、俺は恨むことは無い。ずっとカイルを愛してると思う。
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何故カイルに抱っこされてるか?
浮気してないかの確認で抱き潰されて出かけようとしたのに立てなかったからだ。
「いや、聞かなくていい…」
俺の顔の赤さでもうバレバレな気もする。
カイルにアルフォンの工房にある大剣を見せる。
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カイルは飾られた大剣を手に取ると一振りし構えた。
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「そ…そうなのか?」
カイルは大剣を持ったまま俺の方を嬉しそうに見てくるし…。なんだろう。どんどん恥ずかしくなってきた。
「…カイルのパワーに耐えるのはこれくらいの素材じゃないと無理だろ?」
カイルにバラされるとは思ってなかった裏話をされ恥ずかしさで顔を見られない。椅子に座ったまま膝を抱えて丸まり呟く。
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「この魔法石は絶対自分でつけるからって、ミナのやつ昨日夜通し工房に籠もって頑張ってたんだぜ。お前の安全を祈願するまじないを占い師に習って最後念入りにココに刻んでた」
カイルは手に持つ大剣の柄に付けられた紫の魔法石を指で擦る。
「ああ…本当に。俺はミナトに愛されてる」
工房でそんな2人のやり取りががあったなんて俺は恥ずかしさのあまり椅子の上で貝になってたので知らない。
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