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2章
39-1. 初恋をした日、初恋が終わった日 ロイド
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俺が初めて有瓜と顔を合わせたのは、朝食の席で母さんから「あなたに会ってほしいひとがいるの」と告げられた金曜の夜、お座敷のある鍋料理の店で、だった。
母子家庭の俺と母、父子家庭の有瓜とその父。初めて四人で顔を合わせた食事会だった。
「初めまして。有瓜です。いつも父がお世話になっております」
彼女の父から俺の母さんへと紹介されてお辞儀する有瓜を、俺は直視できなかった。悪い意味で、ではない。綺麗すぎて目が合わせられなかったのだ。
あのときは俺も有瓜も中学生だったけれど、俺には有瓜が自分と同い年だとは思えなかった。クラスの女子とは全然違っていた。というより、こういう美少女はテレビや映画の中にしか存在していないものだと思っていた。
背中までの黒髪は星の煌めく夜空のごとくに艶めいて、長い睫に縁取られた瞳は黒いダイヤ。鼻筋はすっと流れるように、頬は柔らかくも締まった輪郭を描き、唇はほのかに湿り気を帯びて視線を吸い寄せる――とにかく、初めて会った有瓜はどこもかしこも光って見えた。
この美少女と一つ屋根の下で暮らすことになるのかと思ったら、もうまともに顔を見られるわけがなかった。クラスの女子と話すことでも少し緊張していた当時の俺に、テレビから抜け出してきたような美少女と初対面で話を弾ませるなんて高等技術が繰り出せようはずもなかった。
俺は終始、ほとんど無言で鍋を突いていた。母や有瓜の父(それからしばらくして俺の父にもなった)から話題を振られれば受け答えしたけれど、その度にちらりと向けられる有瓜の視線が目に入るだけで胸が高鳴って、まともに喋れていたかは自信がない。というか、あのとき自分が何を喋ったのか記憶がない。正面に座っていた有瓜の姿だけを、いまも鮮明に憶えている。
第一印象は控え目に言って、天使だった。控えずに言うと女神だった。
けれど、その印象は二度目の出会いで完膚なきまでに裏切られることとなる。
あれは学校の帰り道だった。
その日は部活の後片付け当番だったことに加えて、寄り道したコンビニで漫画雑誌をつい立ち読みしてしまったことで、外はすっかり暗くなってしまっていた。
とはいえ、歩き慣れた通学路だ。とくに怖がることもなく家へと向かっていた。
学校から家までの経路は、表通りを行くのと裏通りを行くのとで大雑把に二通りあるのだけど、立ち読みのできるコンビニを通る場合は裏通りルートを進むほうが自然になる。夜の裏道はさすがに少し恐ろしげではあったけれど、俺みたいな普通の男子中学生を襲う変態もいないだろうと、とくに気にせず――だけど心持ち大股の歩みで裏通りを進んでいた。
「あ……あっ……」
最初に聞こえたのは、そんな感じの声だったと思う。
女の声だ。思わず足を止めてしまったのは、男子中学生なのだから仕方のないことだった。
立ち止まって息を潜めた俺の耳に今一度、聞こえてくる声。
「あ、んっ……せんせ、そこ、駄目ぇ……声がっ、あ、あっ♥」
……疑いようもなく喘ぎ声だった。
このときの俺は、今にして思えば度胸があった。あるいは単に、その日は一度も自慰していなかったからなのかもしれない。とにかく、俺はその喘ぎ声がするほうへと足を踏み入れていった。
街灯のない裏道のさらに奥まったところの、ビルとビルの隙間。俺がそこで見たのは、ひと組の男女だった。完全に黒い人影としか見えなかったけれど、男女だと確信できた。漏れ聞こえてくる声のせいもあったけれど、二人の取っている体勢がいわゆるひとつの――立ちバックだったからだ。
「あっ、あん♥ せんせっ、そこぉ♥」
「あ、あっ……アルカ、あぁ……!」
二人の声音や互いの呼び方、人影の背格好からして、どうやら男性教師と女子生徒のようだ。
……いや、それはこの際どうでもいい。いま、男のほうが聞き捨てならない言葉を言った。
アルカ、というのは女性の名前か? きっと名前だろう。そういう文脈で出てきた言葉だった。でも、随分と珍しい名前だ。アルカなんて名前、俺は一度しか聞いたことがないぞ。そういえば、女性のほうの喘ぎ声も聞き覚えがあるような気がするな……ははっ、そんなわけないか。なぜって、天使は青姦なんてしない。ほら、証明終了だ。
「アルカっ、いくぞ……おぉ――ッ!!」
「あっ、せんせ♥ きてっ、中に……あっ、はああぁ♥」
教師のほうが胸を張るように身震いすると、女生徒のほうも倒れるのを堪えるように頭を振った。二人揃って達したようだった。
俺も気がつけば股間の硬いものを握って、二人に置いて行かれまいとズボン越しに扱いていた。このまま射精したら惨事になることは分かりきっていたけれど、それでも止められなかったのは男子中学生なのだから仕方のないことだった。
そして男子中学生なのだから、限界に達するまでの時間も短い。イく、ああ……イく――
「ん――ッ……!!」
俺は前屈みになって、ズボンの中で射精した。漏らしたみたいな恥ずかしさと気持ち悪さ、そして背徳的な快感に背筋が震えた。
自慰を覚えたばかりだったあの頃の俺にとって、それは紛れもなく最高の自慰、最高の射精だった。
だから、そこがどこでどういう状況なのかを忘れて、腰が抜けるような余韻にどっぷりと浸ってしまった。
だから、女生徒の顔がこちらに向けられていることに気づくのが遅れてしまった。
「げっ!?」
俺は慌てて顔を引っ込めると、すぐにその場を立ち去った。走ると股間が粘ついて気持ち悪かったけれど、それを覚悟の上でやったのだから我慢して走るしかなかった。振り返ったら顔を見られそうで、俺はとにかく気持ち悪いのを我慢して走り、家まで逃げ帰ったのだった。
母さんはまだ帰っていなかったから、汚してしまった下着と制服のズボンは風呂場でシャワーを浴びながら下洗いした後、洗濯機に放り込んでスイッチを入れた。こういうとき、母子家庭の家事担当は洗濯機を回す理由に困らなくて便利だ。
でも母さんがあのひとと結婚したら、母さんは仕事を辞めるか抑えるかして家事をするようになるのかな。そうしたら、うっかり汚した下着をこっそり洗うのも大変になるな。でも、あの天使の下着と同じ洗濯機で俺の下着が洗われるのなら――
「――あ」
我ながら変態的なことを考えかけたことで、先ほどの光景を思い出してしまった。
あの女性は「アルカ」と呼ばれていた。また、相手のことを「せんせ」と呼んでいた。ついでに、あの女性の喘ぎ声には聞き覚えがあるような気がする。つまり、あの女性は――
「いやいや、ないない。聞き間違いだ。天使は教師と青姦したりしないから」
アルカと呼んでいるように聞こえたのも、きっと聞き間違いだ。そうでないなら、たまたま同名の女性だったというだけだ。アルカは珍しい名前だけど、絶対に同名がいないとは限らない。すくなくとも、その可能性は否定されない。
「……うん、そうだ。あれは天使じゃなかった。別人だった。それでいい、うん」
べつに調べる必要はどこにもないのだ。それに実際問題、調べる方法も思いつかない。だから、この話はこれで終わりだ!
俺はそう決めると、濃い目に淹れたコーヒーを飲みながら遅めの夕飯を作り始めたのだった。
『昨日の夜、見てましたよね』
初顔合わせのときに交換してたメッセアプリに天使からのメッセージが届いていたのに気づいたのは、夕食が出来上がってからのことだった。
母子家庭の俺と母、父子家庭の有瓜とその父。初めて四人で顔を合わせた食事会だった。
「初めまして。有瓜です。いつも父がお世話になっております」
彼女の父から俺の母さんへと紹介されてお辞儀する有瓜を、俺は直視できなかった。悪い意味で、ではない。綺麗すぎて目が合わせられなかったのだ。
あのときは俺も有瓜も中学生だったけれど、俺には有瓜が自分と同い年だとは思えなかった。クラスの女子とは全然違っていた。というより、こういう美少女はテレビや映画の中にしか存在していないものだと思っていた。
背中までの黒髪は星の煌めく夜空のごとくに艶めいて、長い睫に縁取られた瞳は黒いダイヤ。鼻筋はすっと流れるように、頬は柔らかくも締まった輪郭を描き、唇はほのかに湿り気を帯びて視線を吸い寄せる――とにかく、初めて会った有瓜はどこもかしこも光って見えた。
この美少女と一つ屋根の下で暮らすことになるのかと思ったら、もうまともに顔を見られるわけがなかった。クラスの女子と話すことでも少し緊張していた当時の俺に、テレビから抜け出してきたような美少女と初対面で話を弾ませるなんて高等技術が繰り出せようはずもなかった。
俺は終始、ほとんど無言で鍋を突いていた。母や有瓜の父(それからしばらくして俺の父にもなった)から話題を振られれば受け答えしたけれど、その度にちらりと向けられる有瓜の視線が目に入るだけで胸が高鳴って、まともに喋れていたかは自信がない。というか、あのとき自分が何を喋ったのか記憶がない。正面に座っていた有瓜の姿だけを、いまも鮮明に憶えている。
第一印象は控え目に言って、天使だった。控えずに言うと女神だった。
けれど、その印象は二度目の出会いで完膚なきまでに裏切られることとなる。
あれは学校の帰り道だった。
その日は部活の後片付け当番だったことに加えて、寄り道したコンビニで漫画雑誌をつい立ち読みしてしまったことで、外はすっかり暗くなってしまっていた。
とはいえ、歩き慣れた通学路だ。とくに怖がることもなく家へと向かっていた。
学校から家までの経路は、表通りを行くのと裏通りを行くのとで大雑把に二通りあるのだけど、立ち読みのできるコンビニを通る場合は裏通りルートを進むほうが自然になる。夜の裏道はさすがに少し恐ろしげではあったけれど、俺みたいな普通の男子中学生を襲う変態もいないだろうと、とくに気にせず――だけど心持ち大股の歩みで裏通りを進んでいた。
「あ……あっ……」
最初に聞こえたのは、そんな感じの声だったと思う。
女の声だ。思わず足を止めてしまったのは、男子中学生なのだから仕方のないことだった。
立ち止まって息を潜めた俺の耳に今一度、聞こえてくる声。
「あ、んっ……せんせ、そこ、駄目ぇ……声がっ、あ、あっ♥」
……疑いようもなく喘ぎ声だった。
このときの俺は、今にして思えば度胸があった。あるいは単に、その日は一度も自慰していなかったからなのかもしれない。とにかく、俺はその喘ぎ声がするほうへと足を踏み入れていった。
街灯のない裏道のさらに奥まったところの、ビルとビルの隙間。俺がそこで見たのは、ひと組の男女だった。完全に黒い人影としか見えなかったけれど、男女だと確信できた。漏れ聞こえてくる声のせいもあったけれど、二人の取っている体勢がいわゆるひとつの――立ちバックだったからだ。
「あっ、あん♥ せんせっ、そこぉ♥」
「あ、あっ……アルカ、あぁ……!」
二人の声音や互いの呼び方、人影の背格好からして、どうやら男性教師と女子生徒のようだ。
……いや、それはこの際どうでもいい。いま、男のほうが聞き捨てならない言葉を言った。
アルカ、というのは女性の名前か? きっと名前だろう。そういう文脈で出てきた言葉だった。でも、随分と珍しい名前だ。アルカなんて名前、俺は一度しか聞いたことがないぞ。そういえば、女性のほうの喘ぎ声も聞き覚えがあるような気がするな……ははっ、そんなわけないか。なぜって、天使は青姦なんてしない。ほら、証明終了だ。
「アルカっ、いくぞ……おぉ――ッ!!」
「あっ、せんせ♥ きてっ、中に……あっ、はああぁ♥」
教師のほうが胸を張るように身震いすると、女生徒のほうも倒れるのを堪えるように頭を振った。二人揃って達したようだった。
俺も気がつけば股間の硬いものを握って、二人に置いて行かれまいとズボン越しに扱いていた。このまま射精したら惨事になることは分かりきっていたけれど、それでも止められなかったのは男子中学生なのだから仕方のないことだった。
そして男子中学生なのだから、限界に達するまでの時間も短い。イく、ああ……イく――
「ん――ッ……!!」
俺は前屈みになって、ズボンの中で射精した。漏らしたみたいな恥ずかしさと気持ち悪さ、そして背徳的な快感に背筋が震えた。
自慰を覚えたばかりだったあの頃の俺にとって、それは紛れもなく最高の自慰、最高の射精だった。
だから、そこがどこでどういう状況なのかを忘れて、腰が抜けるような余韻にどっぷりと浸ってしまった。
だから、女生徒の顔がこちらに向けられていることに気づくのが遅れてしまった。
「げっ!?」
俺は慌てて顔を引っ込めると、すぐにその場を立ち去った。走ると股間が粘ついて気持ち悪かったけれど、それを覚悟の上でやったのだから我慢して走るしかなかった。振り返ったら顔を見られそうで、俺はとにかく気持ち悪いのを我慢して走り、家まで逃げ帰ったのだった。
母さんはまだ帰っていなかったから、汚してしまった下着と制服のズボンは風呂場でシャワーを浴びながら下洗いした後、洗濯機に放り込んでスイッチを入れた。こういうとき、母子家庭の家事担当は洗濯機を回す理由に困らなくて便利だ。
でも母さんがあのひとと結婚したら、母さんは仕事を辞めるか抑えるかして家事をするようになるのかな。そうしたら、うっかり汚した下着をこっそり洗うのも大変になるな。でも、あの天使の下着と同じ洗濯機で俺の下着が洗われるのなら――
「――あ」
我ながら変態的なことを考えかけたことで、先ほどの光景を思い出してしまった。
あの女性は「アルカ」と呼ばれていた。また、相手のことを「せんせ」と呼んでいた。ついでに、あの女性の喘ぎ声には聞き覚えがあるような気がする。つまり、あの女性は――
「いやいや、ないない。聞き間違いだ。天使は教師と青姦したりしないから」
アルカと呼んでいるように聞こえたのも、きっと聞き間違いだ。そうでないなら、たまたま同名の女性だったというだけだ。アルカは珍しい名前だけど、絶対に同名がいないとは限らない。すくなくとも、その可能性は否定されない。
「……うん、そうだ。あれは天使じゃなかった。別人だった。それでいい、うん」
べつに調べる必要はどこにもないのだ。それに実際問題、調べる方法も思いつかない。だから、この話はこれで終わりだ!
俺はそう決めると、濃い目に淹れたコーヒーを飲みながら遅めの夕飯を作り始めたのだった。
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