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祭事
第148話
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年末年始が近い。
そう言えばこの世界には年末年始の行事はあるのだろうか?
去年は…………何も、なかった?
「ふむ、そのいべんと? とやらは何をするんだ?」
手作りの木刀の形を整えながら聞いて来たのはタイガ、子供達、僕にとっては孫達に配って体力作りを兼ねた鍛錬に使うんだって。
「例えばお正月ならおせちを食べるかな」
「ほぅ」
『タイガこれよ、おせちとくしゅー』
『ローストビーフが魅力的だな!』
「僕はこのはみ出るほど大きな海老が食べたいです」
子供達の手にはおせち特集のチラシ、女神様が犯人だろうか。
謹慎中でも何かを授ける事は出来るらしく、ちょいちょい食べたい物アピールしてくるんだよね。
むしろ暇だから前より接触が多いよぅ。
「この形の箱があれば作れるのか?」
「そうだねー、皆で色々作って詰めようか」
『おりょうり!』
『ギレンに海老を貢がせよう』
「アカーシャー」
「はぁーい?」
庭でブラン、マシュー君、ベル君と釣りをしていたアカーシャが振り向き、三人に何かを言ってからこちらに近付いてきた。
「どうしたの?」
『おせち作りたいの!』
「おせち作り為の食材を集めたいので協力をな」
「僕はこの海老を食べたいです」
「ああうん、ギレンにお願いすればいいんだね」
アカーシャ素敵ー!
「うおおお、ベルっちすげー!」
マシュー君の雄叫びに池を見ると、ベル君がシャムスのように真ん丸な魚を釣り上げた所だった。
あれ多分トラちゃんの長男じゃないかな、あれを釣ったのか、王子って凄い。
「びっくりしたのじゃー」
「これ多分、主一家の長男だぜ、すっげー、早速捌いてもらおう。ベルっち何食べたい? お前が釣ったんだから遠慮するな」
「刺身が食べたいのである!」
クリスマスに出したあれ、気に入ってくれたのかぁ、そっかー。
お昼からお寿司振舞っちゃおうかなぁ、それとも海鮮丼がいいだろうか。
「タイガ」
「任せよ、魚を切るための包丁も用意した」
うちのタイガの器用さは寿司作りにも遺憾なく発揮されたんだ、作るお寿司のシャリとネタの絶妙なハーモニー、ギレンごめんね、呼ぶ理由が一つ減っちゃった。
活け造りとかもタイガが作ってくれるし、技術指導でドリアンのスキルもガンガン上がっている。
おかげで僕らの食卓は見た目も贅沢になりつつあるんだよね、権力万歳、チート家族万歳!
「母様、お昼どうする?」
「三人にはあの魚をミニ海鮮丼にして出してあげよう、メインは鍋がいいかな」
日本人の冬と言えば鍋だよね。
「とうとうあれを使うのか母よ」
「うん!」
そう、タイガが大きな土鍋を作ってくれたんだ。
これはもう鍋料理を振舞うしかない、食材も揃えてあるよ!
しめの料理はご飯、麺、うどん、なんでも来い。
そう言えばこの世界には年末年始の行事はあるのだろうか?
去年は…………何も、なかった?
「ふむ、そのいべんと? とやらは何をするんだ?」
手作りの木刀の形を整えながら聞いて来たのはタイガ、子供達、僕にとっては孫達に配って体力作りを兼ねた鍛錬に使うんだって。
「例えばお正月ならおせちを食べるかな」
「ほぅ」
『タイガこれよ、おせちとくしゅー』
『ローストビーフが魅力的だな!』
「僕はこのはみ出るほど大きな海老が食べたいです」
子供達の手にはおせち特集のチラシ、女神様が犯人だろうか。
謹慎中でも何かを授ける事は出来るらしく、ちょいちょい食べたい物アピールしてくるんだよね。
むしろ暇だから前より接触が多いよぅ。
「この形の箱があれば作れるのか?」
「そうだねー、皆で色々作って詰めようか」
『おりょうり!』
『ギレンに海老を貢がせよう』
「アカーシャー」
「はぁーい?」
庭でブラン、マシュー君、ベル君と釣りをしていたアカーシャが振り向き、三人に何かを言ってからこちらに近付いてきた。
「どうしたの?」
『おせち作りたいの!』
「おせち作り為の食材を集めたいので協力をな」
「僕はこの海老を食べたいです」
「ああうん、ギレンにお願いすればいいんだね」
アカーシャ素敵ー!
「うおおお、ベルっちすげー!」
マシュー君の雄叫びに池を見ると、ベル君がシャムスのように真ん丸な魚を釣り上げた所だった。
あれ多分トラちゃんの長男じゃないかな、あれを釣ったのか、王子って凄い。
「びっくりしたのじゃー」
「これ多分、主一家の長男だぜ、すっげー、早速捌いてもらおう。ベルっち何食べたい? お前が釣ったんだから遠慮するな」
「刺身が食べたいのである!」
クリスマスに出したあれ、気に入ってくれたのかぁ、そっかー。
お昼からお寿司振舞っちゃおうかなぁ、それとも海鮮丼がいいだろうか。
「タイガ」
「任せよ、魚を切るための包丁も用意した」
うちのタイガの器用さは寿司作りにも遺憾なく発揮されたんだ、作るお寿司のシャリとネタの絶妙なハーモニー、ギレンごめんね、呼ぶ理由が一つ減っちゃった。
活け造りとかもタイガが作ってくれるし、技術指導でドリアンのスキルもガンガン上がっている。
おかげで僕らの食卓は見た目も贅沢になりつつあるんだよね、権力万歳、チート家族万歳!
「母様、お昼どうする?」
「三人にはあの魚をミニ海鮮丼にして出してあげよう、メインは鍋がいいかな」
日本人の冬と言えば鍋だよね。
「とうとうあれを使うのか母よ」
「うん!」
そう、タイガが大きな土鍋を作ってくれたんだ。
これはもう鍋料理を振舞うしかない、食材も揃えてあるよ!
しめの料理はご飯、麺、うどん、なんでも来い。
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