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貴族になろう
第189話
小麦な羊と肉まんを半分こし、もふもふしていて気付いた。
この子の小麦、普通の小麦とちょっと違う。
何て言うか……キラキラしてる? もしや黄金? 食べれるのかなぁこれ、あ、でも金粉を食べたりもするからいける?
帰ったら収穫してドリちゃんに加工してもらおう。
「戻りました」
「神子様」
思う存分もふっていたら二人が戻ってきた。
「おかえり、クエスト受けて来た?」
「はい、ちょっとびっくりな内容でした」
行きとは違いマシュー君がとても落ち着いている。
「内容とか聞いても大丈夫?」
「問題ないです。指定された素材を集めて提出する事でギルドランクを上げる事が出来る『特殊クエスト』と言うのを受けましたが、素材が特殊なので確かに人によっては死にますね」
さらっと恐ろしい事を言われた。
本当に大丈夫なのだろうか?
「黒龍の牙、邪神の鱗、魔魚のエラ、もふもふズの爪、ドリアードの実、レアな小麦、女神のスタンプ、です」
どこにツッコミを入れればいいか分からないよ。
ファンタジー要素満載な素材の数々、そしてなんていうか……騎士様が知ったら喜んで集めそうなものばかりですね、あと最後のなに?
「大体集め方は分かるし、牙とスタンプは持ってるんですけど、レアな小麦は入手方法も謎だしどうしようかなと」
女神のスタンプ持ってるの!?
どうやって手に入れたのか知りたいな、と思ってたらうたた寝していた羊が起きた。
「ゴァァァ」
「君に名前付けなきゃね」
「ごぁ!」
「何がいいかなぁ、そうだ君の毛皮一部貰っていい?」
「めぇ」
あ、普通の鳴き声も出来るのね。
「マシュー君なにか切る物持ってる?」
「はい、果物ナイフで良ければ」
腰に下げていたベルトから抜き取り、渡されたのは本当に果物ナイフだった。
ああこれ知ってる、マシュー君が愛用しているやつだね、シャムスに食べさせる時に皮むきに使ってるのを見た事ある。
「この毛皮一部切り取って」
「はい」
慣れた手付きで小麦を収穫するマシュー君、おめでとう、これで謎の素材が一つ埋まったね。
「それ多分レアな小麦」
「……!?」
「キーちゃーん」
名前を呼んだら背中にシャムスを乗せたまま近付いてきてくれた、お腹いっぱいになって眠いのだろう、シャムスの頭がぐらぐらしている。
「うるる?」
「お手手貸して」
ぽすんと手を出されたので、これもマシュー君に回収してもらった。
「他には何持ってない?」
「えっと、魔魚のエラと邪神の鱗、あとドリアードの実です」
「鱗以外は持ってるね」
「持ってませんよ?」
「屋台のおっちゃんに売って小遣いにしてもいいかって聞いたあと鞄に魚詰めてたでしょ、あれ魔魚だから、あとドリアードの実もシャムスのおやつにって常備してるでしょ」
僕のセリフにマシュー君が口を開けたまま固まった。
「この羊美味しそう、真ん丸、食べていい?」
「神薙さん……駄目ですよ、この子いつの間にかうちの子になってたんですから」
喜べマシュー君、タイミング良く邪神様が現れた。
コンプリートおめでとう、きっと最短記録だよ。
この子の小麦、普通の小麦とちょっと違う。
何て言うか……キラキラしてる? もしや黄金? 食べれるのかなぁこれ、あ、でも金粉を食べたりもするからいける?
帰ったら収穫してドリちゃんに加工してもらおう。
「戻りました」
「神子様」
思う存分もふっていたら二人が戻ってきた。
「おかえり、クエスト受けて来た?」
「はい、ちょっとびっくりな内容でした」
行きとは違いマシュー君がとても落ち着いている。
「内容とか聞いても大丈夫?」
「問題ないです。指定された素材を集めて提出する事でギルドランクを上げる事が出来る『特殊クエスト』と言うのを受けましたが、素材が特殊なので確かに人によっては死にますね」
さらっと恐ろしい事を言われた。
本当に大丈夫なのだろうか?
「黒龍の牙、邪神の鱗、魔魚のエラ、もふもふズの爪、ドリアードの実、レアな小麦、女神のスタンプ、です」
どこにツッコミを入れればいいか分からないよ。
ファンタジー要素満載な素材の数々、そしてなんていうか……騎士様が知ったら喜んで集めそうなものばかりですね、あと最後のなに?
「大体集め方は分かるし、牙とスタンプは持ってるんですけど、レアな小麦は入手方法も謎だしどうしようかなと」
女神のスタンプ持ってるの!?
どうやって手に入れたのか知りたいな、と思ってたらうたた寝していた羊が起きた。
「ゴァァァ」
「君に名前付けなきゃね」
「ごぁ!」
「何がいいかなぁ、そうだ君の毛皮一部貰っていい?」
「めぇ」
あ、普通の鳴き声も出来るのね。
「マシュー君なにか切る物持ってる?」
「はい、果物ナイフで良ければ」
腰に下げていたベルトから抜き取り、渡されたのは本当に果物ナイフだった。
ああこれ知ってる、マシュー君が愛用しているやつだね、シャムスに食べさせる時に皮むきに使ってるのを見た事ある。
「この毛皮一部切り取って」
「はい」
慣れた手付きで小麦を収穫するマシュー君、おめでとう、これで謎の素材が一つ埋まったね。
「それ多分レアな小麦」
「……!?」
「キーちゃーん」
名前を呼んだら背中にシャムスを乗せたまま近付いてきてくれた、お腹いっぱいになって眠いのだろう、シャムスの頭がぐらぐらしている。
「うるる?」
「お手手貸して」
ぽすんと手を出されたので、これもマシュー君に回収してもらった。
「他には何持ってない?」
「えっと、魔魚のエラと邪神の鱗、あとドリアードの実です」
「鱗以外は持ってるね」
「持ってませんよ?」
「屋台のおっちゃんに売って小遣いにしてもいいかって聞いたあと鞄に魚詰めてたでしょ、あれ魔魚だから、あとドリアードの実もシャムスのおやつにって常備してるでしょ」
僕のセリフにマシュー君が口を開けたまま固まった。
「この羊美味しそう、真ん丸、食べていい?」
「神薙さん……駄目ですよ、この子いつの間にかうちの子になってたんですから」
喜べマシュー君、タイミング良く邪神様が現れた。
コンプリートおめでとう、きっと最短記録だよ。
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