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保護者の居ぬ間に
第473話
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濃い午後を過ごした翌朝。
「イツキの危機にはすぐに駆け付けるけど、なるべく危ないことはするんじゃないよ」
「うん、ありがとう」
ヘラ母さんは朝食を作ると颯爽と帰っていった。
カッコイイ。
もしかして僕の周囲にいる大人の中で一番頼りになるのってヘラ母さん?
「くぁぁぁぁ」
「良く寝た」
『夢も見なかったねー』
しばらくすると子供達も起きてきたので、ドリアンにお願いして温めたタオルで子供達の顔を拭いてもらう。
「ふぁぁ、たまらん」
『みゅぁぁ』
「卵も拭いてー」
「すごい頭がスッキリしてる」
髪を梳かしながらクリーンを唱え、ルークの寝ぐせを直す。
大きな欠伸をしたのでついでにお口の中もチェック、うん、今日も綺麗な形で欠けもない。
庭からわらわらともふもふズも顔を出す。
そう言えば皆さん、ヘラ母さんが現れてから尻尾の先すら見かけなかったね。
「ヘラ帰った?」
そぅっと座敷を神薙さんが覗き込んでいる。
皆どれだけヘラ母さんを怖がってるんだろうか、それだけやらかしてるって事か。
「朝食にしようか」
『お肉!』
「そうだな肉! ばーばも今朝は肉出してくれるって言ってた!」
「母上ーー!」
ゴロゴロゴロと凄い勢いで卵が突進して来たけど、手前でぴたりと止まってから涼玉が顔を出した。
一晩で躾が完了している。
「おはよ~」
「おはよう、皆もおはよう」
配膳はドリアンがしてくれるので僕は席に座っているだけでいいのだけど……いつもは皆それなりに余裕をもって座るのに、今日はなんだか僕にくっつくように密集してる。
あれか、癒しを求めているのかな?
『おにぎりー!』
「肉は中に入ってるのかな?」
本日の朝食はお盆に一人分の朝食が載っているんだけど、これがヘラ母さんの細やかな気遣いなのか完食せよというプレッシャーなのかは微妙な所だ。
それぞれのサイズに合わせた大きさの菜っ葉と鮭をまぜたおにぎりと、そぼろを混ぜたおにぎり。
ほうれん草のおひたしの他に野菜の小鉢が3つ、だし玉子焼き、肉じゃが、ふのお味噌汁。
主役はハンバーグ。
正式名「豆腐ハンバーグ」
畑の肉と言われるし……嘘は付いてないけど!
「母上! 母上!」
「イツキもういい?」
「はい、じゃあいただきます」
「「いただきます」」
全てに子供達の苦手な野菜が混ぜられているけど、美味しい美味しいと言って嫌がる素振りはない。
おやつにはミートパイが作ってありました。
中にチーズが仕込んであり、アー君が感動して泣いていたよ。
これがヘラ母さんの真の力……凄い、僕も見習って苦手な野菜は刻んで食べさせよう。
「イツキの危機にはすぐに駆け付けるけど、なるべく危ないことはするんじゃないよ」
「うん、ありがとう」
ヘラ母さんは朝食を作ると颯爽と帰っていった。
カッコイイ。
もしかして僕の周囲にいる大人の中で一番頼りになるのってヘラ母さん?
「くぁぁぁぁ」
「良く寝た」
『夢も見なかったねー』
しばらくすると子供達も起きてきたので、ドリアンにお願いして温めたタオルで子供達の顔を拭いてもらう。
「ふぁぁ、たまらん」
『みゅぁぁ』
「卵も拭いてー」
「すごい頭がスッキリしてる」
髪を梳かしながらクリーンを唱え、ルークの寝ぐせを直す。
大きな欠伸をしたのでついでにお口の中もチェック、うん、今日も綺麗な形で欠けもない。
庭からわらわらともふもふズも顔を出す。
そう言えば皆さん、ヘラ母さんが現れてから尻尾の先すら見かけなかったね。
「ヘラ帰った?」
そぅっと座敷を神薙さんが覗き込んでいる。
皆どれだけヘラ母さんを怖がってるんだろうか、それだけやらかしてるって事か。
「朝食にしようか」
『お肉!』
「そうだな肉! ばーばも今朝は肉出してくれるって言ってた!」
「母上ーー!」
ゴロゴロゴロと凄い勢いで卵が突進して来たけど、手前でぴたりと止まってから涼玉が顔を出した。
一晩で躾が完了している。
「おはよ~」
「おはよう、皆もおはよう」
配膳はドリアンがしてくれるので僕は席に座っているだけでいいのだけど……いつもは皆それなりに余裕をもって座るのに、今日はなんだか僕にくっつくように密集してる。
あれか、癒しを求めているのかな?
『おにぎりー!』
「肉は中に入ってるのかな?」
本日の朝食はお盆に一人分の朝食が載っているんだけど、これがヘラ母さんの細やかな気遣いなのか完食せよというプレッシャーなのかは微妙な所だ。
それぞれのサイズに合わせた大きさの菜っ葉と鮭をまぜたおにぎりと、そぼろを混ぜたおにぎり。
ほうれん草のおひたしの他に野菜の小鉢が3つ、だし玉子焼き、肉じゃが、ふのお味噌汁。
主役はハンバーグ。
正式名「豆腐ハンバーグ」
畑の肉と言われるし……嘘は付いてないけど!
「母上! 母上!」
「イツキもういい?」
「はい、じゃあいただきます」
「「いただきます」」
全てに子供達の苦手な野菜が混ぜられているけど、美味しい美味しいと言って嫌がる素振りはない。
おやつにはミートパイが作ってありました。
中にチーズが仕込んであり、アー君が感動して泣いていたよ。
これがヘラ母さんの真の力……凄い、僕も見習って苦手な野菜は刻んで食べさせよう。
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