神様のポイント稼ぎに利用された2

ゆめ

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三食昼寝、家族付き

第889話

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 アー君が作ったやぐらは仁王立ちする全身鎧だった。

「怨念がこもっていそうだね」
「厄払いしたくて」

 異世界だしこういうやぐらもいいか、でもあのダンジョンボスならアー君が自分の像を作ってくれたと大喜びしそうだけどね。

「いつやる? いつやる?」
「仕事と学園に行っている皆が帰宅したら、ギレンに連絡してお魚持ってきてもらおうか」
「いいね! カジキマグロを竹にぶっさして焼こう!」
『神薙様大喜びなの』
「火は俺がつけていい?」

 きゃーきゃー言いながら皆でお祭りの用意をし、アー君が連絡をしたのかいつもより少し早く帰宅した刀雲と騎士様、アカーシャ達が帰ってくるたびに幼児が楽し気にイベント内容を話している。

「火は私がつける!」
「やーだー俺がつけるー!」

 誰が点火するかでイネスと涼玉が言い争いをしています、そんなことしているとイベント好きな騎士様に先を越されちゃうよ?

「神薙さん何か焼きたいものあります?」
「ミノタウロス丸ごと」
「手持ちないですねー」
「樹、もう点火していい?」
「ぎゃーーー!」
「やーです、だめー!」
「うわーーー」

 やぐらに火をかざした騎士様がイネスと涼玉に襲われ、地面に沈んだ。

「収拾がつかなくなりそうだね、刀雲お願い」
「分かった」

 幼児に顔やらお腹をモミモミされ、三匹には顔を舐められもだえる騎士様に刀雲が近づいて行った。

「ほら、夕食が遅くなるから始めるぞ」
「ぱぱー」
「とうちゃー」
「と、刀雲」
「幸いやぐらはそれなりの大きさだ、囲って一斉に点火しなさい」
「おおー、さすがとうちゃ、抜け駆けしようとした金色パパとはひと味違うぜ!」
『素敵ね』
「そんなぁ」
「騎士様、最大火力でやらないでくださいね、イネスと涼玉もだよ」
「はい!」
「がう!」

 さすが刀雲、しっかり場を収めてくれた。
 騎士様はもうちょっと頑張ってください、体中肉球の跡が付いてますよ。
 ……いや、もふもふ好きにはただのご褒美?

「じゃあ俺も参加しよーっと」
『僕も』
「神薙さんはどうしますか?」
「お腹空いた」
「刀雲急いで」
「分かった」

 いや、焼けるの待っていたら間に合わないし、点火した瞬間にやぐらごと食べられても困るな。
 ドリアンにお願いしてお神酒と寿司桶二杯分のちらし寿司を出してもらい、一足先に食べてもらいました。

「ふはははは、燃えろ! 厄払い!!」
「あの子は今もダンジョンの最奥でアー君を待ってるよ」
「聞こえない! 俺は何も聞こえない!!」

 町おこしに忙しくて訪問客がいないため、ダンジョンボスは暇らしく今もせっせとアー君のためにフロアを改造しているそうです。
 あのボス、アー君でも倒せなかったけどこの先どうやって攻略するんだろうね?
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