神様のポイント稼ぎに利用された2

ゆめ

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三食昼寝、家族付き

第959話

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 ネヴォラがザルで一儲けした。

 平たいザルではなく、お椀のように少し深くなっているザルをゴブリンとともに大量生産、ラミアちゃんの領地に行って叩き売りしたらしい。
 ゴブリンが練習に作った品だから安く売ったけど、熟練度が上がったら値段も上げる予定だとか。

「お皿もろくに持っていないような土地だから、日用品売り放題」
「足元を見ている!!」

 いまだ生活水すらまともに手に入らないけど豆スープが主食なんだよね、水源はどうしているのかと思ったらセティの処から輸入した砂漠の水さんが大活躍していた。
 あいつ国を渡ったんだ……さすがチートスイカ、世界に優しい。

「ポワだっけ? あそこに行けない冒険者のために、豆の盛り合わせをカゴに入れて売ったら一瞬で売れきれた!」
「ネヴォラ逞しくなったねぇ」
「お金稼ぐとじいちゃんが美味しいもの作ってくれるの! わたし仕入れ頑張ってる!」

 ただし行くのはアー君の息がかかった土地のみに限定しているらしい。

「わたし珍しいダークエルフだから、うっかり誘拐されたら血の雨が降るって!」
「うん、ゴブリンのおじいちゃんだけでなく、シヴァさんも荒ぶるのが目に見えるね」

 何せネヴォラってシヴァさんの祝福受けてるからね、ピンチには秒で駆けつけるだろう。

 前に一度、複数の子供が別の土地でピンチに陥ったらどうするのか聞いてみたところ、「分身できるから問題ありません」と答えが返ってきた。
 ショタを救うために取得したのか、元々持っていたのか怖くて聞けない。

「じいちゃんの一人がタイガに弟子入りしたいって言ってた」
「どの分野で?」
「練り菓子! この前食べたお菓子のこと話したら燃えてた!」

 ゴブリン達ってネヴォラを溺愛してるよね。
 弟子入りしたい理由もきっと「ネヴォラの笑顔のため」とかなんだろうなぁ。

「母上、ネヴォラ、試作品が出来たから食べてみてくれ」
「きゃーー!」
「うわぁ綺麗だねぇ」

 本日のテーマは「桜」だそうです。
 ええ、ええ、ヘラ母さんに頼まれた春をテーマにしたお菓子の件は素直にタイガに丸投げしました!

「これ下の緑は抹茶?」
「ああ、レイア様が好きだからな」
「わたしも抹茶食べられるよ!」

 一品目はガラスのグラスに盛られた桜のゼリー。
 二層に分かれていて、下は抹茶のゼリー、上は透明に近い桜のゼリー、その上にピンクの生クリームとバニラアイス。

「ん~~~!!」
「こっちはモンブランだね」
「バームクーヘンも作った。苺タルトもある」
「桜の形した最中もある! 凄い、きれー!」

 タイガの才能は誰に似たのだろうか。
 不思議だよねぇ。

「味はどうだ?」
「どれも美味しい、でも一応他の人の意見も聞いたほうがいいかなぁ?」

 何せ僕とネヴォラじゃ視点と味覚がお子様、大人の女性の好むものとは微妙にずれている気がする。
 こういう時に頼りになるのは春日さんかな?
 ……今日はエンラと登山でしたね。

 結局、夕食に出してみんなに意見を聞いたけど「美味しい」の一言。
 騎士様が食べながらキラキラ輝いていたから、女性陣に出しても問題はないだろうと判断します。

「俺が内政無双している間にこんな美味しいものを食べていたなんて!」
『桜餅おいちぃ』
「俺、抹茶苦手」

 うっかり抹茶入りロールケーキをとってしまった涼玉が、抹茶部分をマールスの口に突っ込んだ。
 抹茶も慣れれば美味しいよ、僕は最近慣れてきた。
 
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