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人相の悪い三人組 1-7
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マジかよ。
俺たちが嫌そうな顔をするとギルマズ補佐は苦笑した。
「まあまあ、落ち着いて。そもそも依頼を放棄するような人は最初から冒険者には向いていません。だから、そんな人たちのためにもランク制度があるんですよ」
「「あぁ~」」
確かに言われてみるとそうだな。
俺らはF級の冒険者で、この世界じゃ最底辺の存在だ。
でも、だからといって簡単に諦めるのは違う気がする。
俺らだって冒険者をやっていけるはずだ!
「それともう一つ。これも大事なことなんですが――」
ギルマズ補佐は俺たちを見据えながら言った。
「あなたたちはまだ新人なんです。だから焦らずゆっくりと成長していきなさい」
安心させるようににっこりと笑うと、二枚の用紙を取り出して受付カウンターの上に置いた。
「では前途ある冒険者となるための第一歩として、こちらの用紙を読んでください」
「なんて書いてあるんだ?」
「パーティーの申請書と薬草採取のクエスト用紙だな」
「えー護衛はー」
「護衛依頼はダメなん?」
「護衛依頼はD級以上じゃないと受けられませんよ」
「え」
シオンさんも知らなかったようで驚いている。
「護衛の依頼は上級者向けの依頼ですので、あなたたちみたいな駆け出しのF級に回ってくることはまずないでしょう」
「「うっ」」
はっきりと言われてしまった。
「まずは初級クエストをきちんとこなし、信頼と実績を積んでください」
俺たちは渡されたもう一枚の用紙を読むことにした。
『【パーティー結成届】
1、リーダーの名前
2、メンバーの人数、名前
3、代表者のサイン』
「これは?」
「冒険者の活動方針は基本としてソロとパーティーの二種類があります、パーティーを組めばソロでは受けられない依頼も受けることが可能になります」
「へーすげー」
「どうしますか、個々で活動しますか、それともパーティーを組みますか?」
「どうする?」
「どうするったって、お前はどうしたいんだよ」
「俺らは元々三人で行動してるしなパーティーみたいなもんだろ」
「確かに、シオンさんはどうする?」
「僕も入って良いのですか?」
「んじゃ決まりだな」
俺たちの意見はすぐにまとまった。
だってパーティーを組むほうが楽しそうじゃん!
シオンさんはあれだ、パーティーの頭脳。
「リーダーはどうするよ」
「兄貴かシオンさんだろ」
「僕は遠慮します」
「なら、兄貴か」
「おう、任せろ」
「じゃあ書け、書け」
「ひゅー、兄貴は相変わらず字が上手いな!」
「そっちこそ、読みやすいぞ」
「よし、できた!」
「こっちもオッケーだ!」
俺たちは書類を提出した。
「はい、受理しました。これで正式にあなた達はチームです」
ギルマズ補佐は微笑みながら言った。
「では薬草採取――その前に、皆さんは薬草の見分けは付きますか?」
「兄貴」
「リーダー」
「……見たことあるだろ、俺ら、農家出身だし、俺は記憶にないけど」
「では初心者講習からですね、受けるとおやつが貰えます」
「「よろしくお願いします」」
こうして、俺たちは薬草採取の前に冒険者としての基礎知識を学ぶことになった。
俺たちが嫌そうな顔をするとギルマズ補佐は苦笑した。
「まあまあ、落ち着いて。そもそも依頼を放棄するような人は最初から冒険者には向いていません。だから、そんな人たちのためにもランク制度があるんですよ」
「「あぁ~」」
確かに言われてみるとそうだな。
俺らはF級の冒険者で、この世界じゃ最底辺の存在だ。
でも、だからといって簡単に諦めるのは違う気がする。
俺らだって冒険者をやっていけるはずだ!
「それともう一つ。これも大事なことなんですが――」
ギルマズ補佐は俺たちを見据えながら言った。
「あなたたちはまだ新人なんです。だから焦らずゆっくりと成長していきなさい」
安心させるようににっこりと笑うと、二枚の用紙を取り出して受付カウンターの上に置いた。
「では前途ある冒険者となるための第一歩として、こちらの用紙を読んでください」
「なんて書いてあるんだ?」
「パーティーの申請書と薬草採取のクエスト用紙だな」
「えー護衛はー」
「護衛依頼はダメなん?」
「護衛依頼はD級以上じゃないと受けられませんよ」
「え」
シオンさんも知らなかったようで驚いている。
「護衛の依頼は上級者向けの依頼ですので、あなたたちみたいな駆け出しのF級に回ってくることはまずないでしょう」
「「うっ」」
はっきりと言われてしまった。
「まずは初級クエストをきちんとこなし、信頼と実績を積んでください」
俺たちは渡されたもう一枚の用紙を読むことにした。
『【パーティー結成届】
1、リーダーの名前
2、メンバーの人数、名前
3、代表者のサイン』
「これは?」
「冒険者の活動方針は基本としてソロとパーティーの二種類があります、パーティーを組めばソロでは受けられない依頼も受けることが可能になります」
「へーすげー」
「どうしますか、個々で活動しますか、それともパーティーを組みますか?」
「どうする?」
「どうするったって、お前はどうしたいんだよ」
「俺らは元々三人で行動してるしなパーティーみたいなもんだろ」
「確かに、シオンさんはどうする?」
「僕も入って良いのですか?」
「んじゃ決まりだな」
俺たちの意見はすぐにまとまった。
だってパーティーを組むほうが楽しそうじゃん!
シオンさんはあれだ、パーティーの頭脳。
「リーダーはどうするよ」
「兄貴かシオンさんだろ」
「僕は遠慮します」
「なら、兄貴か」
「おう、任せろ」
「じゃあ書け、書け」
「ひゅー、兄貴は相変わらず字が上手いな!」
「そっちこそ、読みやすいぞ」
「よし、できた!」
「こっちもオッケーだ!」
俺たちは書類を提出した。
「はい、受理しました。これで正式にあなた達はチームです」
ギルマズ補佐は微笑みながら言った。
「では薬草採取――その前に、皆さんは薬草の見分けは付きますか?」
「兄貴」
「リーダー」
「……見たことあるだろ、俺ら、農家出身だし、俺は記憶にないけど」
「では初心者講習からですね、受けるとおやつが貰えます」
「「よろしくお願いします」」
こうして、俺たちは薬草採取の前に冒険者としての基礎知識を学ぶことになった。
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