幼女大好き

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「お兄ちゃん」
「お兄ちゃん!?」
 俺は、たぶん今までで一番驚いた。それもそうだ。俺の親は死んでいるし、何より俺に妹はいないのだから。
「どうしたの?お兄ちゃん。」
不思議そうに、俺のことを『お兄ちゃん』と呼んだ少女は俺を見ている。
「えーっと、ごめん誰?」
 俺は思った通りに訊いた。
「もしかして、お兄ちゃん忘れちゃったの?」
その少女は、目に涙をうかべながら、そう言った。
「そ、そんなことないだろ?」
 慌てて否定したが、まったく心当たりがない。よく見ると夢に出てきた少女にそっくりだ。
(そういえば、アイはどこ行ったんだろ?)
 アイとはヌイグルミにつけた名前だ。一通り部屋を見回したがどこにもない。
(そういえば、この子アイに似てるなぁ。)
 そこで俺は訊くことにした。
「アイ?」
「何?お兄ちゃん。」
(やっぱりこの子がアイか・・・)
 どういう仕組みか分からないが、ヌイグルミから人になったらしい。考えるのは、そこで止めた。
「お腹すいてないか?」
「すいてる!お腹ぺこぺこ。」
 アイはお腹をさすりながら言った。
「よし、分かった。何食べたい?」
「お兄ちゃんと同じのなら、何でもいいよ。」
「分かった。作ってくるから、ちょっと待ってて。」
「はーい。」
 アイは元気良く、手を挙げながら返事した。
(さぁ、何を作ろうか?)
 いつもあまり自炊しない俺は何を作ろうか迷ってた。
(とりあえず、目玉焼きでも作るか。)
 簡単にできる目玉焼きを作ることにした。それから数分後、
「アイ、ご飯食べれるぞ。」
「はーい。」
 呼んだら、すぐにアイは来た。
「それじゃあ、いただきます。」
「いただきます!」
「アイ、どうだ?美味しいか?」
「うん」
 アイは、とても美味しそうに食べている。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
「何だ?」
「ご飯、食べ終わったらアイの服買いに行こう?」
「そういえば、アイの服ってそれしか無いんだったな。」
「うん」
「よし、じゃあ行くか。」
「やったー!!」
それから数分後、俺とアイは近くのショッピングモールに買い物をしに来ていた。
「アイは、どんな服が欲しいんだ?」
「お兄ちゃんが選んでくれた服なら、何でもいいよ。」
「そうだなぁ。この服なんてどうだ?」
 俺が訊いたのは、ピンクのTシャツだった。
「着てみたい!」
とても、嬉しそうだ。着てみたいと言うので、試着させてみた。
「お兄ちゃん、どう?」
「うん、めっちゃ可愛い!」
俺は思った通りに言った。
「えへへ」
 アイは俺に褒められて、とても、嬉しそうだ。
「上はこれでいいとして、下はどうする?」
 俺がそう訊くと、
「お兄ちゃん、これがいい!」
 アイが選んだのは、可愛いミニスカートだった。
「さっきの服と一緒に着てみたら?」
「そうする。」
 しばらくすると、
「お兄ちゃん、どうかな?」
 アイは少し照れながら、1回転した。
「めちゃめちゃ可愛いよ。色違いで、いくつか買おうか。」
「本当?やったー。」
アイは嬉しくて、跳び跳ねた。跳び跳ねる度に、スカートがめくれてアイのパンツが見えた。
「や、止めろアイ、パンツが見える。」
 俺が小声で、アイに注意すると、
「え?」
 アイは始め何を言われているか、分かっていなかったようだが、急に顔を赤くしだした。
「もう、お兄ちゃんのエッチ。」
 アイは怒ってるようだが、全く怖くない。それどころか、とても可愛い。
「ごめんごめん。」
俺は、とりあえず謝った。
「でも、お兄ちゃんになら見られてもいいかも・・・。」
 アイが何か言ったようだが、よく聞こえなかった。
「え?何?」
 俺が訊くと、
「な、何でもない。」
 慌てて言った。
「もう12時だし、そろそろご飯食べるか。」
「うん」
 アイは服を買ってもらい、ご機嫌なようだ。
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