風が吹く丘

ゆう

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恋しい?

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この何日間か、私は泣いた。

男に振られても泣かなかったのに。

人との関わり合いでここまで泣いた記憶が無い。

彼女と始まってたわけでもない。

なぜ?いくら考えても答えを出す事はできないでいる。

私は泣き疲れ、考える事も疲れた。

私は考えるのをやめる事にした。

彼女に聞こう。

私の事をどう思っているのか?

私とどうなりたいのか?

私が考えるのはそのあとでいい。

LINEをしよう。会いたいと、会って話しがしたいと。

彼女にLINEを送ったのが夜中の1時だった。すぐに返信があった。

あけみ「今から会いに行ってもいい?」

愛「えっ、いまから?明日の仕事はいいんですか?」

あけみ「明日は有給休暇取るから、あなたもそうしたら?」

愛「はい、そうします。だったら私があけみさんのマンションに行きます。場所知ってるので」

あけみ「いいの?来てくれたら嬉しい。」

愛「今からすぐ行きます、待っててくださいね」

私は急いで支度をし、タクシーで彼女のマンションへ。

彼女のマンションに着く、彼女の部屋番号までは記憶になかった。

彼女にLINEを送った。

愛「着きました。部屋の番号わからなくて」

あけみ「わかった、すぐに下に行くわ」

愛「あ、はい?」

えっ、部屋に入れてくれない?嫌われてる?

彼女、すぐに降りてきてくれた。

あけみ「わざわざ来てくれてありがとう。私の部屋で話すの嫌でしょ?前回の事もあるから」

愛「アレは私が悪いし、あけみさんは何も悪くないです。」

あけみ「近くのファミレスで話そ。ドリンクバーあるし、この時間だと人もそんなにいないから。」

愛「はい、わかりました。」

改めて彼女を見た。初めて見る私服だ。

昨日会社で見たスーツ姿か、この間の裸しかみた事なく、なんか可愛い。

私よりずっと大人の女性って感じだったけど、私と2歳しか違わない。今日の彼女は可愛い。

あけみ「お腹すいてない?ご飯ちゃんと食べてる?」

愛「大丈夫です、少し食べなくても人間はなかなか死にません。」

あけみ「今日はありがとう、来てくれて。」

愛「いえ、押しかけたみたいですいません。どうしても話しが聞きたくて、じゃないと私、どうにかなりそうなんです。」

あけみ「わかったわ。その前に注文しよ。」

そう言ってドリンクバーを注文した。

飲み物を用意して席に戻る。この時間他に客はほとんどいない。

あけみ「私の話し聞いてくれる?」

愛「はい、お願いします」

あけみ「話し長くなるかもごめんね。
愛ちゃんが入社した時になるの、私が3年目で入社式の受付してて、初めてあなたをみたわ。可愛い子だなって思った。私が新入社員につける花の飾りをあなたにつけてた時、慣れなくてもたついたの。ゴメン慣れてなくて、って言うとあなたは、先輩みたいな綺麗な方につけていただいて私幸せですって言ってくれたの。その時の笑顔に私一目惚れしちゃったの。今まで男性を好きになってお付き合いもした事あるのに女の子を好きになるなんてどうかしてるって悩んだりしたわ、でもあなたのあの笑顔が忘れられなかった。あなたが経理課に配属になってからもあなたの顔を見たくて何度も経理課には行ったわ。私は営業だからほとんど外に出る。たまにあなたの顔が見れた時涙が出る程うれしかった、告白すらできないまま2年もたってしまったわ。そしてあの日、タクシー待ちの列にあなたを介抱する同期の子を見つけたの。彼女に私から頼んだの、あなたを送らせてって。」



私、今、あけみさんに告白されてる?

私、あけみさんの話しを聞いて、心の中の霧が晴れていくのがわかった。

彼女から伝わってくる優しさは私に向けた愛情だったんだ。

彼女が私を想ってくれてた二年間は、私は何も知らず、彼氏と付き合っていた。

愛「ひとつ聞いていいですか?」

あけみ「いいわよ」

愛「私に彼氏がいる事は知ってました?」

あけみ「もちろん知ってたわ、何度も諦めようとしたの、でもダメだった。あの日私の部屋に連れて帰って汚れた服を脱がし、裸のあなたを見た時無性に抱きたくなってしまった。でもそれはあなたが望んだ事じゃない行為だから我慢するしかなかったの。次に会った時、あなたが私を受け入れてくれたと思った。嬉しかった。でもやっぱりあなたは私を拒絶した。それはあたり前の事なの。私の考えが少し変なだけだもの。あの日あなたが出ていく時、寝たふりしてたの。泣き声を悟られないようにしたわ。で、そのあと大声で泣いたの、もう身体中の水分がなくなるほど泣いた。」

愛「あの時、私はあけみさんとしたいと思ってました。くちびるをを合わせた時、すごく気持ちよくてビックリもしました、でもそのあといろんな感情が出てきて私、自分がどうしたいのかわからなくなってしまったんです。この何日間か、私はあなたの事しか考えてません。考えても答えがでないままでしたが。だからあなたと話しがしたかったんです。」

あけみ「私と話してみて答えは出そうなの?」

愛「はい、出ました。はっきりと。」

あけみ「その答え、聞かせくれるの?」

愛「はい。でもここではちょっと。今からあけみさんのマンションに行ってもいいですか?」

あけみ「いいけど、今じゃないとダメ?」

愛「今がいいです。ダメ?」

あけみ「ダメってわけじゃないけど、あなたに振られたと思って何もやる気が出なくて部屋散らかってるの」

愛「そんなの大丈夫です。行きます。」



二人でファミレスを出て、あけみさんのマンションに戻った。






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