天使

ゆう

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砕けそうな心

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結局、朝までマコさん起きなかったみたい。

私も途中から寝ちゃった。

朝、オッパイにキスされて目が覚めちゃった。

もう、マコさんってエッチな天使なんだから。

マコ「可愛いユミちゃん、朝だよ」

ユミ「天使のマコさん、おはよ」

マコ「朝ごはん食べよ」

ユミ「うん、食べる」

私達、ラブラブだよね。でもマコさん6歳も上なんだよね、見えないけど。

私、今日はもう帰らないといけないし、今度いつ会えるんだろう。

学校も始まったらホント会えなくなる。

コレから大丈夫かな?ちゃんと付き合っていけるかな?
あーんどうしよう、不安になってきた。

マコさん会えなくなっても淋しくないのかな?

ユミ「ねぇ、マコさん」

マコ「なぁに?」

ユミ「今度いつ会えるかな?」

マコ「今のところ、まだわかんない」

ユミ「学校も始まったらいつ会えるかわかんないよ。」

残りの夏休み中は一度も会えなかった。

私が二回ケーキを食べに行って会えたくらいかな。

夏休みが終わった。

マコさんとは毎日LINEしてる。何回もやり取りしてる、でも会いたい。

マコさんお仕事だから我儘は言わないようにしてるけど、やっぱ寂しいよ。

男の子と付き合ってた時、何日も会えなくても寂しいなんて感じた事なかったのに。

私とマコさんの予定が合わない。会えない日が続く。
寂しくてたまらなくなる。

学校で、昼休みにケイちゃんとお弁当食べてる時に
ケイ「ほら、あんたが可愛いって言ってたケーキ屋さんのは女の子いたじゃん」

マコさんの事だ。

ユミ「うん、それが?」

ケイ「カッコイイ人とレストランから出てくるの見ちゃった。」

ユミ「えっ?ホント?」

ケイ「うん、間違いない。腕なんか組んじゃってたよ」

ショックだった。血の気が引いた。

気分が悪くなった立てないくらい。

ケイちゃん慌てて他の友達呼んで来てくれた。みんなに保険室に連れて行ってもらった。

親が学校に迎えに来てくれて、早退させてもらう事になった。

マコさん彼氏いないって言ってたのに、うそだったの?

なんで私と寝たの?

私の事好きだって言ってたのに、なんで?

なんで?なんで?なんで?

頭が混乱して、目が回る感じに襲われた。

眠れない。心が壊れそうだ。

確かめに行こう。マコさんに会いに行こう。

今、夜中の2時、私は歩くしかない、マコさんのいるマンションまで歩いて行く。

暗い場所はやっぱり怖い。明るい大通りを選んで歩く。

途中コンビニに寄る、飲み物を買って、また歩く。車で20分の距離は歩くとかなりある。休みながら歩く。

やっとマコさんのマンションにたどり着く、まだ寝てる時間だよね。

オートロックだからマコさんが開けてくれないと入れない。

その時ここの住人らしい人が帰って来た。酔ってる。オートロックを解除して中に入る。私は咄嗟に後ろについて中に入った。

その人はエレベーターに乗る。私すぐ横にある階段に身を隠す。

私はエレベーターを見送り、またエレベーターを待つ。

戻って来たエレベーターに乗り最上階へ。

私、泣いてる。感情が昂ぶる。

最上階、エレベーターを降りてマコさんの部屋の前。チャイムを鳴らす。応答が無い。まだ寝てるんだろう。もう一度鳴らす。

やっぱり応答が無い。間を置いて「はーい」

マコさんの声だ。涙が溢れてくる

ユミ「私、ユミだけど」

マコ「ユミちゃん?ちょっと待っててすぐ開けるから」

マコさんがドアを開けてくれた。

マコ「どうしたの?こんな時間に」

ユミ「聞きたい事があるの」

私の涙を見てマコさんは私を中に入れてくれた。

ソファに座らせられる。横にはマコさんが座る。

マコさんは相変わらず天使の微笑みで私を見つめてる。

ユミ「ねぇ、マコさん、正直に答えてくれる?」

マコ「ユミちゃんにはうそつかないよ。」

ユミ「あのね、マコさん彼氏いるんでしょ?」

マコ「へっ?彼氏?私に?」

ユミ「うん、いるんでしょ?」

マコ「いた事ないけど、なんで?」

ユミ「友達のケイちゃんが見たって。マコさんが男の人とレストランから出てくるところを。」

マコ「レストラン?」

ユミ「うん、腕組んでたって。」

マコ「あーっ。うん、レストラン行ったヨ、たしかに腕組んでたかも。」

ユミ「やっぱり彼氏いたんだね。」

マコ「彼氏じゃないよ、私のお兄ちゃんだよ。」

ユミ「えっ?お兄ちゃん?」

マコ「そう、写真見る?この写真持って行っていいよ、ケイちゃんに確認してもらって。」

ユミ「ごめんなさい、私てっきり遊ばれたと思って、めちゃ泣いたんだよ。」

マコ「ウフフ、ヤキモチ焼いてくれたんだ。嬉しい。」

そう言って私を優しく抱きしめくれた。

嬉しくて泣いた。よかった彼氏じゃなくて。

マコ「ユミちゃん、まだ早いから少し寝た方がいいよ、朝お家に送ってあげるから」

マコさんと一緒にベットに入った。

私がスカートだったからシワになるからって脱がされた、上まで脱がされ、下着だけでベットに入った。

マコ「ここまで歩いて来てくれたんだね。ありがとう、嬉しいよ」

マコさんは私に腕枕してくれて、私を抱きしめるようにに寄り添ってくれた。
マコさんの匂い。イイ匂い。
マコさんに髪を撫でられ、私は夢の中に落ちていった。











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