ユミとマオ

ゆう

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初めてのキス

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連休が終わり、日常が戻ってきた。

仕事も始まった。毎日マオはやって来る。あの可愛いマオに毎日会えるから仕事が苦にならない。

教える担当が増やされた関係でマオとあまり絡む事ができない。

マオは頑張っている。中間試験の結果ももうじき出るらしい。

マオ「先生土日休みだから家に行ってもいい?」

ユミ「いいわよ」

マオ「試験の結果もあるんだ」

ユミ「自信ありますって顔してるよ」

マオ「まぁまぁかな」

ユミ「楽しみにしとくね」



土曜日の朝。マオがやって来た。

私服のマオを見るの久しぶり。相変わらず可愛い。

部屋に入って来るなり私に抱きついて来た。

マオ「会いたかったよぉ」

ユミ「塾で毎日会ってるじゃない」

マオ「塾では先生と生徒だもん」

ちゃんと考えてくれてるんだ、嬉しくなった。

私もマオを抱きしめた。
柔らかい感触に私、発情しちゃいそう。

ユミ「今日はどうするの?」

私は期待を込めて尋ねてみる。

マオ「泊まってもいい?」

私は嬉しさを隠して、

ユミ「ご両親には許可もらってるの?」

マオ「ちゃんともらってるよ、だからいいでしょ?」

興奮を悟られないように、しょうがないなぁって顔でOKを出す。


試験の内容の話しを聞いた。

そして結果。

マオはクラスでダントツの最下位だったのがちょうど真ん中あたりまで上がっていた。

学校の担任もビックリしていたらしい。

ご両親も大喜びで、私の家に泊まりたいって言うとすぐ許してくれたみたい。

私はマオがとても頑張ってくれた事が何より嬉しく思う。

感動して涙目になってしまった。

ユミ「たくさん頑張ってくれたから、何かプレゼントしてあげる。欲しい物ある?」

マオ「えっ、いいの?うーんなにがいいかな。考えとく。」

その日は二人でまったりと過ごす。アニメのDVDを観て、TVのお笑い番組で笑って。

夕食済ませて、二人でお風呂に入る。

何度も見ているマオの裸なのに、興奮して顔が紅潮してくる。

マオの背中を洗ってあげた、手のひらにボディソープを直接取り泡立てる。
優しく洗う、円を描くように。

マオは目を閉じて、口をきつく閉じてる。前も洗いたい、でもマオはソレを望んでないかもしれない。無理すると関係が壊れてしまいそうで怖い。

二人ゆっくり湯船に浸かりあったまる。

マオの顔が紅潮してる可愛い。

お風呂から上がって寝室に行く。

ベットに腰掛け、火照った身体を冷ます。

マオ「ユミちゃん、マオ欲しいプレゼントがあるけど、もらえるかな。」

ユミ「私があげれる物は何でもプレゼントしてあげるよ」

マオ「私達ってさ、付き合ってるんだよね?」

ユミ「どうしたの?急にそんな事言い出して?不安になった?」

マオ「ううん、違うの。恋人扱いされたいと思って」

ユミ「ゴメン、私一度も恋愛経験ないからどうしたらいいかわかんない」

マオ「私もないからわかんないけど、よく見かけるカップルみたいにイチャイチャしたり。」

ユミ「そっかぁ。私もマオとイチャイチャしたいかも」

マオ「じゃぁ、プレゼントはイチャイチャで、キスもお願いします」

ユミ「キ、キ、キス?」

マオ「うん。ダメ?」

ユミ「ダメじゃない」



キスしたことないのに、どうしよう?

多分、一緒に寝る時にするんだろうとは思うけど、どうしよう?

夕食のあと片付けがまだだったからマオにお願いしよう。

その間にネットで調べるしかないキスの仕方を。

動画物見て赤面してしまった。私にできるかな?

もうドキドキが止まらない。



寝る事になった。マオも緊張してる。可愛い。

緊張してるマオを見たら、私はリラックスできたかも。

二人でベットに入る。

いつもより身体が密着する。

身体を寄せてマオの瞳を見つめながら優しく呟く。

ユミ「可愛いマオ、大好きだよ」

マオは恥ずかしそうな笑顔。その頬を両手で優しく包む。
いつも触りたかったマオのほっぺ!
すべすべで気持ちいい。

怖いのかな、大きな瞳が不安そう。

私はそっと顔を近づける、マオはゆっくり瞳を閉じた。

マオのくちびるに私のくちびるを優しく重ねた。

柔らかさに驚かされる。時間にして5秒くらいかな。

くちびるを外すと、マオは目をを開ける。そして泣いてしまった。

私は焦った、私のキスは間違ってる?

マオは泣きながら笑顔で

マオ「初めてがユミちゃんで嬉しい」
と私の胸にしがみつく。

ユミ「私も初めてがマオでよかった。ちゃんとできてかな?」

マオ「素敵だった、柔らかくて、優しくて、すごく気持ちいい」



その日は何度もくちびるを重ねた。

エッチな動画みたいに舌を絡ませてたりはできないけど、初キスは最高だった。

マオありがとうって何回も言ってしまった。







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