【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!

白雨 音

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1 カルヴァン/アマンディーヌ

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◇◇ カルヴァン ◇◇

華やかで賑やかな夜会の中、混じる事無く壁の花となる男がいた。
彼の名はカルヴァン=トラバース辺境伯。
長身で筋肉質の体は、部下に命令する時の様にピンと伸び、揺るがない。
苦労の所為か、その精悍な顔は実年齢の三十五歳よりも格段に老けて見える。その上うんざりとした色まで滲んでいたが、深い碧色の半眼は、油断なく鋭く周囲を観察していた。
警備か護衛か、将又秘密の任務中か?深読みしたくなるが、何れも違っている。
『無駄だな』カルヴァンは内心で嘆息すると、その場を離れた。

テラスに出ると夜風がカルヴァンの体を撫でていった。
中に居るよりも余程気持ちが良い___
普段であれば、パーティ嫌いのカルヴァンがこの様な場にのこのこと来る事はなかった。
カルヴァンを動かしたのは、三年前に隠居した父、前辺境伯の言葉に他ならない。

『カルヴァン、あの子は《まとも》ではないぞ』
『シリルは《まとも》ですよ、今は母親を亡くしたショックが大きいんです』
『それ以前から《まとも》ではないだろう、母親の方が目立っていたから見えなかっただけだ』
『兎に角、シリルはまだ六歳です、そういう子供もいると聞きますよ』
『カルヴァン、いいから早い内に再婚しろ、手遅れになる前に《まとも》な女性に育てさせるんだ』

再婚などするものか!
カルヴァンは拳を石造りの手摺に打ち付けた。立派な造りの為、ビクともしなかったのが救いだ。
女など、もうごめんだ…
カルヴァンの脳裏に浮かぶのは、艶やかでありながら、線の細い女性だった。美しく微笑んだかと思えば、化け物の様に醜い顔になり自分を襲ってくる…
彼女は生前も死後も、自分を苦しめる。

再婚はしたくない、だが、確かにシリルには《母親役》が必要だ。
《父親役》が不甲斐ないからな…と自嘲する。
だが、そんな都合の良い存在がいるとは思えない。鬱々としていた時だ、下から何やら耳障りな声が聞こえてきた。

「シャルリーヌ!わたしがいつ、会場に入って良いって言ったの?」

怒気を含む、キンキンとした声だ。
作法も礼儀も重んじない、若い令嬢はカルヴァンの苦手とする処だった。
避ける為にもどんな令嬢か見てやろうと覗くと、一人の令嬢が突き飛ばされた処だった。

「あんたって、本当に愚図でみっともないんだから!馬車で靴磨きでもして待ってなさい!」
「戯曲の《灰かぶり姫》って、シャルリーヌみたいじゃない?」
「じゃ、帰ったらしっかり灰を被せてあげなきゃ!おーほほほ!」

意地の悪い笑い声が上がり、やがて遠くなった。

「君、大丈夫か?」

カルヴァンは咄嗟に声を掛けていた。
彼女はパッと顔を上げた、薄暗い中でははっきりとは見えない。

「怪我はないか?」
「は、はい…」

弱々しく何とか耳に届く声だ。彼女は俯き、庭の方へ走って行った。
馬車がどうとか言っていたので、馬車置き場だろう。

「シャルリーヌか…」

カルヴァンの周囲には図々しく気の強い女性が多く、彼女の様な慎ましい令嬢は新鮮だった。
戯曲を観ない為、《灰かぶり姫》はピンと来なかったが、想像は付いた。家族から冷遇されているなら、家から出たいだろう。
自己肯定感の低い若い女性ならば扱いやすい、息子も懐くかもしれない、自分にとっても邪魔にはならない…
カルヴァンは素早く計算し、答えを引き出した。

「よし、彼女にしよう___!」

夜空に似たその目に、星が瞬いた。



◇◇ アマンディーヌ ◇◇

「今朝、カルヴァン=トラバース辺境伯から結婚の打診が届いた!」

父のアルマン=グラディエ子爵が興奮を隠さずに告げた。
それも仕方がない、トラバース辺境伯と言えば、先の戦いの功績で王から勲章を贈られた英雄の一人だ。
社交界にはあまり顔を出さないが、騎士らしく逞しい体をし、彫刻の如く男らしく整った顔立ちで、女性たちは皆虜になると噂される人物だ。
その上、辺境伯はかなりの財力を持っているらしい。
少し年は上だが、完璧な結婚相手と言えよう。

「まぁ!素晴らしいじゃない!流石、アマンディーヌね!」
「トラバース辺境伯と縁続きになれるとは、我が子爵家も安泰だな、でかした!妹よ!」

母と兄の喜び様に、わたしはついと顎を上げた。
どうぞ、どうぞ、遠慮なく称賛なさって!その価値はありますもの!
妹のシャルリーヌはさぞ惨めな思いをしているだろうと流し目で見ると、案の定、シャルリーヌは部屋の隅で身を小さくし、俯いていた。残念ながら真直ぐに下りた薄い茶色の髪で顔は見えない。相変らず陰気臭いこと!

わたしとシャルリーヌは一歳しか違わない為、何かと比べられてきた。
わたしは赤毛のくせ毛、シャルリーヌは薄茶色のストレートの髪をしていて、それ以外、容姿に然程違いはない。背格好も同じだ。
だけど、わたしにはそれが気に食わない。わたしが唯一無二のオリジナルだというのに、シャルリーヌがいる事でその価値が下がってしまう。
影の様に付きまとってくるあの子を振り切る為、わたしは日々努力してきた。

わたしはシャルリーヌよりも早く生まれたので、わたしの方が尊重されるべきだ。
部屋は姉であるわたしの方が大きくあるべきで、家具も勿論新品、妹にはわたしが飽きた物を使わせるべきだ。
明るい色合いの派手な服はわたし、渋めの色合いで慎ましい服はシャルリーヌ…これらを周囲に徹底させた。
幸い、わたしはシャルリーヌと違い、カリスマ性があった為、全て聞き入れられた。
成長する程にわたしは美しくなり、反対にシャルリーヌは萎れた花の様に埋もれていった。

年頃になると、結婚相手を考える様になったが、わたしは自分と釣り合う格上の相手が現れるまで待つ事にした。
それが、今日、結実したのだ___!
父を凝視するわたしの緑色の瞳は、さぞ輝いていただろう。
だが、当の父は渋い顔で何やらもごもごと言い、咳払いをした。

「いや…トラバース辺境伯の望む相手は、シャルリーヌだ」

部屋が音を消した。そして、直ぐに、「まさか!」と悲鳴の様な声が上がった。

「アマンディーヌではなく、シャルリーヌですって?」
「辺境伯は名前を間違えているか、人違いじゃないか?」
「いや、パーティでのシャルリーヌの慎ましい姿に好感を持ったそうだ、アマンディーヌではなかろう」

失礼ね!!
だけど、慎ましいなんて、確かにわたしの辞書にはない。

「シャルリーヌは慎ましいんじゃなくて、根暗なだけだわ!辺境伯も直ぐに後悔なさるわよ!」

悔し紛れに言ったが、父は聞き流した様だ。

「シャルリーヌ、おまえにはトラバース辺境伯に嫁いで貰う、用意しなさい」
「はい、お父様…」

シャルリーヌが静かに部屋を出て行くのを、わたしは歯軋りして見ていた。

「あなた!本当にシャルリーヌを嫁がせる気なの?碌に会話も出来ないっていうのに恥を掻くだけだわ!」
「ああ、だが仕方がないだろう、辺境伯のご指名だ」
「全く、酔狂な人だな、辺境伯って」
「何でもいいさ、トラバース辺境伯は王家とも繋がりがある、我が一族にとって願ってもない幸運だ!」
「しかし、シャルリーヌがねぇ…おい、おまえもシャルリーヌを見習って、良い相手を見つけて来いよ、行き遅れるぞ!」
「余計なお世話よ!!」
「そうよ、アマンディーヌには私が良い相手を見つけてあげますからね」

母の言葉は何の慰めにもならなかった。
『シャルリーヌを見習え』なんて言われたのは、生まれて初めてだ、屈辱で怒りの炎が燃え上がった。
わたしは友達も多いし、男性の友人だって多い、そのわたしが、何故、シャルリーヌに負けると言うの!?

「許さない…絶対に許さないんだから!!」

ふと、わたしはそれを思い付いた。

わたしがシャルリーヌとして、トラバース辺境伯に嫁げばいいんじゃない?

わたしとシャルリーヌは背格好が似ている、シャルリーヌの方が少々痩せ型だが、そんなの並んでいなければ分からない。
髪色は少々違うが、しっかり伸ばせばストレートに見せる事も出来る。
パーティで見初めただけで、親しい間柄という訳でも無さそうだし、わたしの話術があれば幾らでも誤魔化す事は出来る…

「そう言えば、お兄様、マリエットが終わったら部屋に来て欲しいと仰っていたわよ」
「マリエットが!そういう事は早く言えよ、父上私はこれで失礼します」

兄が慌ただしく出て行くのを見て、わたしはニヤリとした。兄が居ては邪魔だ、ここは兄嫁のマリエットに惹き付けておいて貰おう。
わたしは両親に向き直り、今立てたばかりの計画を話した。


「シャルリーヌ、わたしが《シャルリーヌ》として、トラバース辺境伯に嫁ぐ事になったわ。
お父様がね、あなたでは《辺境伯夫人》は荷が重い、任せられないと言うの、まぁ、当然よね!あなたってばまともに社交も出来ないのだから。
わたしが上手くやってあげるから、あなたはアマンディーヌとして好きに過ごすといいわ、本を読むなり、花を摘むなりしてね」

シャルリーヌの部屋に突撃し、言ってやると、胸がスッとした。
シャルリーヌは相変わらず陰気臭く俯いていたが、部屋は荷造りの最中で、辺境伯に嫁ぐ気満々だった事が分かる。
案外、こういう子の方が強かなのよね…ああ、嫌だ嫌だ!
どうせ、内心でわたしを嘲笑っていたんだわ!だけど、お生憎様!わたしはあんた如きに負けたりしないんだから!

「わたしだって、本当は辺境伯夫人なんて荷が重いけど、可愛い妹の為なら仕方ないわよね~。
辺境伯は随分お金持ちで王族との繋がりもあるし、男前だと噂だもの、ああ、困ってしまうわ~。
時々戻って来てあげるわね、その時は《辺境伯夫人》だけど、傅かなくて良いわよ、わたしはあなたの姉だもの。
ああ、もう、妹かしらね?おーほほほ!」

最高の気分に酔いしれていると、シャルリーヌが何か呟いた。

「え?何ですって?」
「いえ、《シャルリーヌ》として行くのでしたら、私の服を…」
「ああ、そうね、幾つか貰って行くわ、まぁ、向こうで用意してくれるでしょうけど。
わたしの服は要らないし、あなたにあげるわ、優しいでしょう?」

わたしはシャルリーヌの服を何枚かトランクに詰め、部屋を出た。

◇◇

欲しい物があれば辺境伯が買ってくれるだろうとの算段で、わたしはお気に入りの物だけを荷造りし、シャルリーヌの服を着てトラバース辺境伯領に向かった。
辺境伯領までは馬車で二週間の長旅だ。父から十分に小遣いを持たせて貰っていたので、不便は無かったが、何といっても退屈で日が経つ程にうんざりとしてきた。
「ぐぬぬ…退屈で死にそうー!」
シャルリーヌに成り代わった事を少々後悔したが、これからの悠々自適の生活を思い描き、何とか気持ちを奮い立たせた。
そうして苦労の果てに辿り着いたトラバース辺境伯領は、山脈を背に造られていた。
山手には田園や牧場地が広がっているが、下の方には街もあり、賑わっている様なので安心した。
「田舎じゃなくて良かったー」
わたし的には王都に住みたかったが、贅沢は言えない。それに、王族と繋がりがあるなら王都にも別邸を持っているかもしれない。期待大だわ!

トラバース辺境伯の館は山手の方に建っていた。敷地は広く、館は古いが大きく威厳があった。
「流石、辺境伯の館ね…」馬車を降りて、つい見上げてしまい、『いけない、いけない!使用人に舐められるわ!』と口を引き締めた。

「シャルリーヌ=グラディエ嬢、お待ちしておりました」

執事が扉を開くと使用人たちが並び、迎えてくれた。
子爵家とは規模が違う!わたしは大変気持ち良くなり、ツンと顎を上げて通った。

「旦那様の所へ、ご案内致します」

大きな階段を上がり、広い廊下を進み、案内されたのは書斎だった。
大柄な男が机で何やら書き物をしていたが、ペンを置き立ち上がった。やはり、大きい。身長も大きいが、体もしっかりとしている。そして、噂に違わず…イイ男!!
彫りの深い顔立ち、碧色の目は鋭く、愛想の欠片も無いが、美しさが損なわれる事はない。少し老けて見えるが、父なんかとは違って、ダンディだ。

「カルヴァン=トラバース辺境伯だ。
シャルリーヌ=グラディエ子爵令嬢、良く来てくれた、こちらで話そう」

応接用のソファに促され、わたしたちは向かい合う様にして座った。すると、見ていたかの様に、お茶とケーキスタンドが運ばれて来た。
流石、辺境伯の使用人ね!卒がない、子爵家とはレベルが違うわ…

「君に話しておく事がある」

そんな前置きで始まる話は碌な事が無い…
来て早々に破談になったとか言わないでしょうね?
シャルリーヌを意識して俯き加減でいたわたしは、前髪から恨みがましい目を向けた。

「この結婚は正式なものではない、私が望むのは形だけの妻であり、息子の母親役だ。
白い結婚とし、長くとも六、七年後には結婚の無効を申し出るつもりだ、必要ならば嫁ぎ先を用意しよう。
君が私の期待に応えてくれるなら、相応の対価を約束する、詳しくは書類を見てくれ」

出された書類は一枚では収まらず、三枚に渡っていた。
要約すると、これは契約結婚であり、他に口外しない事、悟られない事。
辺境伯夫人の仕事は最低限必要なもののみで良い、表向きは良き妻を演じ、主には母親として息子シリルの世話と教育をする事。
辺境伯夫人に相応しくない言動、遊び、賭け事、男性関係は控える事、反した場合は違約金が発生する。
婚姻期間中の衣食住の保証、経費は含まない手当の額、婚姻解消に伴う補償金の額…
途中から金額しか見えていなかったわたしは、内心で小躍りしていた。
お飾りの辺境伯夫人をするだけで、こんなに貰えるの!?子爵家での小遣いとは桁が違うわ!
こんな豪邸で贅沢に暮らして、財産まで貰えるなんて、最高じゃない!!
最も美しい二十代を犠牲にする訳だけど、そんな事よりお金よね!それに、彼の紹介なら王族との婚姻だって夢ではないわ!
笑い出さない様に我慢したが、彼はそれを誤解した様だ。

「君に期待をさせてしまって申し訳ない。
君が誠心誠意務めてくれるのであれば、必ず良い相手を見つけると約束しよう」

ええ、あなたには期待しているわ!旦那様♪

「ご期待に沿える様、努めます」

わたしは震える口元を手で隠し、声を落として答えた。
《シャルリーヌ》の真似なんて、簡単よ!
シャルリーヌの存在はずっと目障りだったが、その分、彼女の言動は想像が容易い。

「それでは、息子に会って貰おう」

カルヴァンが手を叩くと扉が開き、年配の乳母が小さな子供を連れて入って来た。
サラサラボブの銀髪、美しい人形の様な顔…美形の父を持つとやはり子も美しいらしい。尤も、父親同様、無表情で愛嬌は無さそうだ。
その美しさよりも目を惹いたのが、彼の瞳だ。長めの前髪から覗く、灰色の右目と赤色の左目…
こういうのを何と言ったかしら?確か、オッドアイ?希少な筈だ。
だけど、他にも呼び名があったような…それを思い出そうと赤色の瞳を見ていた時だ、瞳の奥から黒い靄みたいなものが出て来た。

「んん?」

「どうかしたか?」

カルヴァンは怪訝そうにわたしを見る。
彼には見えていないの?
赤色の瞳から出て来た黒い靄は、今や床に流れ、こちらに向かって来ている。
ギョッとして立ち上がったが、黒い靄は容赦なくわたしの足元を覆い、這い上がってきた。
振り払おうとするも、頭がぐらりとし、体が制御出来なくなり、その場に崩れ落ちた。

「シャルリーヌ!突然倒れるとは、彼女には何か病があるのか?」

人を病人扱いしないでよ!
叫びたいが、どんどん意識が遠くなっていく。

「長旅でお疲れなのでしょう…」
「仕方がない、部屋に…」

そんな言葉を最後に、わたしは完全に意識を失ったのだった。


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