【完結】婚約者候補の落ちこぼれ令嬢は、病弱王子がお気に入り!

白雨 音

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ユベールの休暇

2 ユベール視点

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リゼットは「少し歩きましょう!」と庭園に車椅子を進めた。
彼女曰く、「綺麗な景色を見ると、心が明るくなるわ!」との事だ。
だが、僕の胸の中までは、その光は届いて来なかった。

「リゼット、僕の事、父の前で良く言ってくれてありがとう…」

僕は誰からも褒められる事が無く、今まで王…いや、父を喜ばせる事が出来なかった。
リゼットが言ってくれた時、王は父の顔をしていた。
誇らしそうに、そして、うれしそうな…あんな表情を見たのは、いつぶりだろう?
だけど、僕には罪悪感もあった。

「だけど、僕は男らしくないよ、君のいう男らしさからは外れている…
僕はずっと、逃げ続けているんだよ、公的の場に出る事も避けている。
パトリックが言った様に、皆に奇異な目で見られるからね…
王子として、酷く情けない気持ちになり、場違いに思えて…怖いんだ」

僕が望んでいるのは、立ち向かう事ではなく、
独りひっそりと、死を迎える事だった。
どう足掻いても、僕は人並みに出来無い、これ以上、蔑まれないよう、
傷付かないように、諦め、目を閉じ、耳を塞いだ、臆病者だ___

僕はリゼットに、どれだけ自分が駄目な人間なのかを知らせたかった。
望みを持たせたくない、彼女を落胆させるのが怖かったし…
彼女に呆れられ、嫌われるのが怖かった。

だが、リゼットは、全く動じていなかった。
僕が『怖い』と言っても、『そうね』と…

「そうね、立場があると、『立派でなければ』と考えるのでしょうね。
だけど、本当は、そういう王子だっていていいのよ。
暴君の王子はいて欲しくないけど、あなたは病持ちってだけの、
善良な王子じゃない、十分に国は救えるわ」

「国を、救える?僕が?」

リゼットの言葉が信じられなかった。
パトリック曰く、『出来損ない』で『死に損ない』の僕が、国を救えるなんて…
だけど、彼女の言葉に、僕は希望をみてしまった。
こんな僕でも役に立てるなら、
僕は自分を『王子』だと認められるんじゃないか___

「今だって、救ってるでしょう?国の為に、お仕事してるもの!」
「そんな、微々たるものだよ…」
「でも、それで、沢山の人が助かってるわ!」

リゼットに言われた事を想像してみた。
僕のしている事は、微々たるものかもしれない、
だけど、確かに、この国の人の為にしている事だ…

「あなたは、もっと、大きな事が出来る人よ!
その為に、あたしがいつでも左腕になるわ!
残念だけど、右腕はエドモンに譲らなきゃね…」

リゼットが言う様に、もっと、大勢の人の助けになれるだろうか?
不思議だ、リゼットがいてくれたら、それも可能な気がする…

僕の胸に、明るい日差しが届いた。
眩しく、温かく、熱い程の…

「やっぱり、君には敵わないな…君は、僕の太陽だよ」





夜のパーティは、定例の舞踏会で、
その際に、婚約者の発表が行われる事になっていた。

こういう場に出るのは何年ぶりだろうか…

僕は感慨深く、会場である広間を眺めた。
広々とした会場、輝くシャンデリア、流れるような演奏…
大勢の着飾った貴族、貴夫人の姿…

元々、直ぐに具合が悪くなるので、長居をする事は無かったが、
サーラが亡くなって以降は、ほとんど顔を出す事もなかった。
その上、今は車椅子でもあり、益々遠ざかっていたのだが…
自分の婚約者の発表となれば、出席しない訳にもいかない。
それに、リゼットの両親にも、きちんと話しておきたかった。


『王太子パトリック殿下のご婚約者を紹介致します』
『ヴィオレーヌ=ドュ・ラ・ファージュ公爵令嬢___』

発表があり、会場から拍手が鳴った。
パトリックとヴィオレーヌは共に皆に向かい、礼をした。

『第一王子、ユベール殿下のご婚約者を紹介致します』
『リゼット=グノー公爵令嬢___』

突然の予期せぬ発表に、会場は戸惑っていたが、
拍手が聞こえると、それに合わせ、拍手が鳴った。
僕は車椅子から立ち、リゼットと共に、皆に向かい、礼をした。
目に入る顔はどれも不審そうで、祝福の色は無く、
僕はまた沈みそうになった。
だが、リゼットはそれを許さず、引き止め、引き上げてくれた。

「ユベール、皆は敵じゃないわ、これから二人で、味方にしていきましょう」

リゼットが僕の手を握る。

リゼットとなら、それも可能だと思えた。
彼女は、本当に、素晴らしい女性だ___

僕はその手を握り返した。





リゼットの両親が、僕たちの席まで来てくれた。

「ユベール、久しぶりだね」
「ユベール!まぁ!大きくなったわね!」

親戚だが、二人に会うのは久しぶりだった。
最後に会ったのは、サーラの葬儀で、だったかもしれないが、
あの日の事はあまり記憶に無い。

「ご無沙汰しております、グノー夫妻」
「グノー夫妻だなんて!
昔みたいに、アンドリュー叔父さん、イザベル叔母さんでいいわよ!」

イザベルは記憶に違わず、明るく元気で、そして威厳があった。
王も言っていたが、リゼットと見た目や雰囲気が似ていた。
アンドリューは、風貌や落ち着いた雰囲気も、テオと良く似ている。
僕は車椅子を降り、アンドリューとイザベルに向かい、意を決し口を開いた。

「この度は、急な事で驚かれたかと思います…
リゼットは、僕には過ぎた人です。
僕なんかと婚約していい人ではない…」

アンドリューもイザベルも、予期せぬ事だっただろう。
相手はパトリックと思い、リゼットを送り出した筈だ。
それが、病持ちの僕になったのだから、反対されても仕方が無い。
だが、反対されたとしても、もう、引き返す事は出来無い。
二人を安心させたいが、僕にはそれすら、叶わなかった。

「僕が相手では、不安もあるでしょうが…
僕は、自分に残された時間の全てを、リゼットに捧げます。
彼女を守り、愛します。どうか、お許し下さい___」

本心からの言葉だった。
リゼットは僕の愛する人なのだから、僕の全てを擲つ覚悟は出来ていた。
だが、僕には時間が少く、そして、力も無かった…
二人が顔を曇らせたのに気付き、やはり、僕では役不足なのだと
肩を落としたが、二人は僕の体を心配してくれていた。

「あなた、もう死ぬみたいじゃないの…そんな、不吉な事を言っては駄目よ」
「ユベール、そんなに悪いのかい?」
「病が良くなる事はないので…年々、悪くなるばかりです…
主治医もそう診断しています…」
「こんな所で話す事では無かったな、誰かに聞かれたら困るだろう」
「そうね、今度ゆっくり話しましょう、あなたの気持ちは分かったわ、ユベール」
「ああ、一番大事なのは、娘を任せられるかだ、頑張りなさい」

思い掛けず、励まされ、僕は安堵の息を吐いた。

「はい、有難うございます…」


リゼットがイザベルと何やら内緒話をしていて気になったが、
リゼットは笑ってはぐらかした。

「お母様から王様に、お願いをして貰うの」
「何を?僕では駄目な事?」
「お母様が一番適任なのよ!ユベール、何か食べる?」
「いや、僕はいいよ、食べると気分が悪くなるから…」

小さい頃から、こういう場で食す事は無かった。
気分が悪くなるのを、少しでも引き延ばしたかったのだ。

「リゼットは好きに食べて」と言ったが、リゼットは他の事を聞いてきた。

「ユベール、ダンスも無理?」

その質問に、僕は自分でも分かる程、強張ってしまった。
身体の弱かった僕は、ダンスもほとんど習った事が無かった。
そして、勿論、踊った事も無い。
リゼットと踊りたい気持ちはあったが、とても無理だった。

「うん…足が付いていけないんだ、それに、あまり動けない…ごめんね」

本当に、僕は何も出来無い婚約者だ。
胸が痛む、これは病の所為ではない…

だが、リゼットはあっさりとしていた。

「いいのよ、知っておきたかっただけよ、
婚約者を差し置いて、他の人と踊れないでしょう?
ダンスは社交の手段なの、名のある来賓方と踊って、顔を売ってくるわ!」

社交の手段…顔を売る…?
僕はダンスに、そんな意味があるとは知らなかった。
彼女が沢山の男性と踊る姿を眺め、悲しくならなくても良いという事だろうか?
そんな僕の内心を見透かしたかの様に、リゼットはその青い瞳をくるりとさせた。

「それだけだから、妬かないでね?」

リゼットが僕の頬に、その唇を押しあてた___
僕は一気に顔が熱くなり、心拍数も上がってしまったのだが、
彼女は悪戯っ子の様な笑みを浮かべていた。

残酷過ぎる…

僕はリゼットを愛していて、意識せずにはいられないというのに…
彼女にとって、僕はきっと…お気に入りの人形の一つでしかないのだ。

彼女は僕に自由に触れ、自由に扱う事が出来るけど、
僕から触れたり、キスをすれば、きっと驚いて逃げてしまうだろう。
僕も生身の男なのだと、早く気付いてくれないだろうか…

僕はそんな事を頭の片隅で考えながらも、祝いの言葉を述べに来る
来賓たちを、車椅子から立って迎え、挨拶を交わした。
リゼットが色々な人と話し、顔を売ってくれているのだから、僕も僕で、
人脈を広げる事に努めようとした。

パトリックとヴィオレーヌに挨拶を済ませた来賓たちは、
自然な流れでこちらにやって来るので、途切れる事が無く、
僕は車椅子に座るタイミングが無く、無理をする事になった。
もし、車椅子に座ってしまったら、
来賓たちは嫌な顔をして背を向けるのではないか…そんな心配もあった。

限界を迎えようとしていた時、僕は腰を支えられ、驚いた。
見ると、エドモンが直ぐ側にいて、僕を支えている。
そういえば…と、リゼットがエドモンを呼んでくれたのを思い出した。

エドモンの支えもあり、僕はなんとか挨拶を済ませる事が出来た。
良いタイミングで、エドモンが僕を車椅子に座らせた。
そして、前にリゼットがしてくれていた様に、跪き、僕の膝を擦った。

「エドモン!?いいよ、そこまでしてくれなくて…」

エドモンは護衛であり、僕の仕事の片腕だ。
従者にもさせたくない様な事をさせてしまっては、申し訳ない。
だが、エドモンは無言で僕の膝を擦ると、手際良く曲げてくれた。
相変わらず、何でも器用にこなしてしまう男だと感心しつつも、
一言言わずにはおれなかった。

「君にさせる仕事では無いと思わないかい?」
「私以外いないのですから、仕方ないでしょう、それとも、瀕死の魚に見られたいのですか?」

瀕死の魚…
確かに、そんな風に見えるだろう。
そして、その婚約者はというと、妖精の様に舞っている…

「君は、僕たちの婚約をどう思う?」

彼女をみつめたまま聞くと、エドモンは「ふん」と鼻で笑った。
それも当然だ、こんな質問を護衛にするのは間違っている。

「私がどう思うかなど、さして問題では無いでしょう?
それとも、お似合いでございます、とでも言って欲しいのですか?」

「いや、だけど、僕には友達がソレイユしかいないだろう?
君は友達ではないけど、僕に一番近い人だからね」

「唯一の友達がうさぎの人形とは…残念な人間関係ですね」

エドモンが何故、ソレイユを知っているのか…というと、
仕事の途中で具合が悪くなった時があり、ベッドに運んで貰った事があった。
そこに置かれていた古いうさぎの人形を、彼が目敏く見つけたのだ。

『まだ、人形を抱いて寝ているんですか?』

僕は具合が悪かったし、疲れていたので、朦朧と答えていた。

『ソレイユは友達なんだ…』

僕としては、友達であって、抱いて寝てはいないと言いたかったのだが、
エドモンは逆に受け取ってしまったのか…
彼はソレイユを僕に持たせ、部屋を出て行った。
それ以降、僕が倒れ、運ばれる度に、エドモンはソレイユを持たせて来る。
きっと、僕が困ったり、恥ずかしがる姿を見たいのだろう。

「ずっと、思い焦がれていた相手と婚約出来たのでしょう、
良かったじゃないですか」

エドモンが気付いていた事に、僕は驚いた。

「凄いね、君はなんでも知ってるんだね」
「あなたは分かり易いですから」

エドモンは肩を竦める。

「僕は、彼女を幸せに出来るだろうか…」

エドモンは答えなかった。
僕が返事を必要としていなかったからだろうか?
彼には、そんな事まで分かるらしい。

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