【完結】小動物系の待女が魔術師を魅了したら王宮の危機でした

仙冬可律

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団長は会話が上手くない

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二人きりとなった。
カインはフードを被っている。
取るべきか迷った。

「こほん、その、いつも差し入れを感謝している。」

「いいえ、あ、この間もお礼にわざわざ来てくださった魔術師さまが……そうだ、あの方はあまりお見かけしないのですが、お元気でしょうか」

「……多分、いや、君に会えて嬉しかった……ようだ」

ドアの外で聞いていたセルジオは歯がゆくてたまらなかった。

(なんでわざわざややこしい方へ持っていくんだ腐れ童貞め!)


そのあと、団長は結局リーゼと会話もなく。
仲も進展せず。
リーゼは帰っていった。



「ああ、せっかくリーゼがまんまと来てくれたのにろくに話もせず多分悪印象だ、それでも襲わなかった自分を褒め称えたい」

机や壁にガンガンと頭をぶつけて叫ぶカイン。


「あんた馬鹿ですか、誰が壁直すと思ってるんですか!ああ、血が吹き出てる」

「治癒魔法かけるから問題ない」

「その前に防音かけろ!団員がドン引きしてんじゃないですか!」


以前の団長は厳しく冷徹だと有名だった。


「いくら魔力があっても地位があっても顔が良くてもモテないとあんな風に拗らすんだな……!おら、田舎さ帰って幼なじみと結婚するだ……!」


その日、新人の魔術師が退職したとか。
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