22 / 23
22
しおりを挟む
王城を包んでいた緑の霧が、ゆっくりと消え始めた。
それは最初、窓から差し込む月光のようだった。
その光がやがて霧を覆うように広がり、あっという間に緑の霧を包み込んだ。
霧は光を嫌うように、音もなく空へと溶けていく。
貴族たちは息を呑み、誰もが言葉を失ってその光景を見つめていた。
夜の薔薇の庭が輝きを取り戻し、ひとひら、ふたひらと花弁が風に舞う。
緑の霧がゆっくりと消え、光が大広間を満たすと、人々の身体が小さく揺れながら息をつく。
床に膝をついていた老伯爵が、両手を床から離し立ち上がる。
咳き込んでいた男爵令息は、顔色を取り戻し、幼い娘は、母親の腕の中で涙をぬぐう。
侍女は天を仰ぎながら両手を合わせて静かに祈り、騎士たちは剣をゆっくりと鞘に納めた。
皆、互いに頷き合い無事を確認する。
火の消えかけた燭台が灯りを取り戻し、柔らかな光が人々の顔を照らした。
そして歓喜の声が静まり返った大広間に響いた。
その中で、レイモンドは城の窓から、東の空を仰いでいた。
眩い光の柱。
灯台の方向から放たれた、神々しいまでの輝き。
胸の奥がざわめく。
何か大切なものを失ったような、空虚だけが残っている。
「……何だ、あの光は」
呟いても、答える者はいない。
記憶の中にあるはずの“誰か”の名を思い出そうとしても、何も浮かばなかった。
ただ、頬を伝う涙だけが、理由もなくこぼれ落ちる。
彼はその理由を知らないまま、夜空に消えていく光を見つめ続けた。
光が夜空を裂き、王都を包む。
人々の命は守られ、緑の霧は完全に消え去った。
嵐は静まり、薔薇の花びらが雨の雫とともに舞い落ちた。
レイモンドはただ空を見上げ、胸のざわめきを感じながら呟く。
「……何故、涙が出るのか」
その問いに答える者は誰もいなかった。
岬の灯台では。
ステファニーは深く息を吸い込んだ。
そして、契約が解かれた後のような虚ろさが、彼女を包んでいた
灯台の光の中心で立つステファニーは、聖女として戦い抜いたのだった。
この瞬間、世界は聖女の力により救われたのだ。
彼女の胸の奥には、レイモンドへの愛が確かにある……
しかし、同時に、光と共に“レイモンド”の記憶の中から、妻であるステファニーの存在が消え去ったのだった。
その事実に彼女はまだ気づいていない。
***
緑の霧の事件が収束するまで、かなり時間がかかった。
レイモンドは公爵邸へ帰ることができず、残務に追われていた。
やっと屋敷へ帰れるときには、二週間が経っていた。
だが、公爵邸の執務が溜まっていると思うと彼は気が重かった。
レイモンドは執務室の机の前に座り、書類に目を落としていた。
思っていたほど仕事はなく、きちんとまとめられた書類には不備がなかった。
ノックがして部屋の扉が開いた。
ステファニーの足音に気づき、顔を上げた彼の瞳には、説明できない迷いがあった。
「……君は、誰だ?」
その言葉は、ステファニーの胸を突き刺した。
彼の目には、かつて宿っていたはずの愛情も温もりもなかったからだ。
彼女は震える声で答えた。
「……私、ステファニーよ……あなたは、私の夫、レイモンド……」
しかし、彼は首を傾げ、困惑の色を浮かべた。
「夫? 君は誰のことを言っているんだ?」
ステファニーの胸の奥で痛みがじわりと広がった。
その瞬間、彼女は理解した。
光の代償、愛を引き換えにということ、それは彼が妻である自分を忘れることだった、と。
世の中の人々の命は救われた。
ステファニーの力によって死者の霧から、世界は救済された。
だが、レイモンドはもうステファニーを覚えていなかった。
夫婦の時間も、記憶も、すべて消え去ってしまったのだ。
ステファニーは、口角を上げて微笑もうとした。
けれどその唇は、悲しみに固く結ばれ、うまく笑うことができなかった。
***
公爵邸の離れに戻り、ステファニーはしばらく机の上をぼんやりと見つめていた。
レイモンドの「君は誰だ」という言葉が、頭の中で何度も繰り返された。
彼の瞳には、かつての温もりも親しみもなかった。
まるで見知らぬ女を警戒するような、冷たい視線だった。
ベスが、温かい紅茶をステファニーの前に置いた。
「夫婦としての時間、思い出、交わした言葉、すべてが彼の中から消えてしまったのね……」
胸の奥で冷たい痛みが広がる。
「あんなに奥様を求めていらっしゃったのに。急に忘れてしまうなんて残酷です」
ベスは涙をぬぐった。
「言葉にすれば“悲しみ”というより“空虚”と呼ぶべきものかもしれないわ。不思議ね、なんだか胸の中にぽっかりと穴が開いてしまったみたい……」
ステファニーは静かに息を吐いた。
「けれど、これは力を得た代償だから仕方がないわ」
ベスを元気づけるように微笑んでみせた。
「そう……これが、私の選んだ道だったの」
ベスは何も言わなかった。
部屋の中が沈黙に包まれた。
もう、あきらめる他ないという空気が漂っていた。
その時、離れの扉を叩く音が響いた。
控えめなノック。
ステファニーは顔を上げ、胸の奥がざわめくのを感じた。
もしかしたら……
そう思い素早く戸口まで急ぐ。
けどそれは望んだ人ではなかった。
扉を開けると、フィリップ殿下がそこに立っていた。
「夜分遅くすまない。ステフ、失礼するよ」
懐かしいその響きは、穏やかに響いた。
「殿下……」
殿下は軽く一礼した。
「突然の訪問で無礼なのは承知している。だが、どうしても君に伝えたいことがあってね」
玄関先で立っている彼の表情は真剣だった。
ステファニーは頷いて、驚きながらも、彼を部屋へと招き入れた。
ベスは慌てて殿下の席を用意し、新しいカップを用意して、温かいお茶を淹れ直す。
小さな部屋は、緊張で普段よりも空気が重たかった。
殿下は椅子に深く腰を下ろし、しばし黙した後、ゆっくりとステファニーを見つめた。
その視線には、何か重大なことを話す前のような真剣さが宿っていた。
「思い出してほしい、ステフ……」
彼はゆっくりと息を整えてから話始めた。
「君とレイモンド殿の間に“愛”と呼べるものは、本当に存在していたのかい?当然、今のことではない。君が聖女として神殿にいた頃の話だ」
突然の問いに、ステファニーの胸が強く締めつけられた。
「聖女だった頃……私とレイモンドの間に、愛は……」
自分の口から出た言葉に、ステファニー自身がはっと息を呑む。
殿下の言葉は忘れていた記憶の蓋を静かにこじ開けていく。
彼女は思い出した。
聖女として神殿にいた日々、任務に追われ、心を交わせる相手などほとんどいなかったこと。
そして、夫であるはずのレイモンドとも、形式的に結婚していただけで、会話らしい会話などなかったこと。
──孤独だった。
それが彼女の当たり前だったはず。
「私は……光の魔力を失うまで、誰からも愛されていなかった。ずっと、ずっと……」
震える声で告げるステファニーに、殿下は首を横に振った。
「そうとは言わないが……ただ、君が誰にも愛されなかったと感じていたのは事実だ。ならば、今は、それが元の状態に戻っただけだと考えてみてほしい」
「元に……戻っただけ?」
理解できずに戸惑うステファニー。
その瞬間、ベスがぱん、と手を叩いた。
「そうですわ、奥様!」
ベスにしては大きすぎる声に、部屋の空気が一瞬揺れた。
殿下も驚いたが、すぐに穏やかな微笑みを見せる。
ベスは真っ直ぐステファニーを見つめ、涙を滲ませながら言った。
「奥様が聖女だった頃、旦那様とはほとんどお顔を合わせませんでした。形式だけのご夫婦で、心は通じていませんでしたわ。今の旦那様の態度……あれは、あの頃と同じです。決して冷たくなったのではなく……ただ、元に戻っただけなのです」
それは紛れもない事実だった。
ベスの言葉には、感情だけでなく、確かな観察と経験が込められていた。
ステファニーの胸の奥で、何かが崩れ落ちた。
それは、今の状況を突破できる可能性があるものだった。
殿下が静かに続ける。
「その孤独は、愛を知らなかった頃の君自身の記憶だ。レイモンド殿の今の姿は、かつて君が見ていた世界そのもの。だからこそ、君は辛く感じるのだろう」
ステファニーは震える手で胸元を押さえ、俯いた。
過去と現在が一つにつながり、痛みの理由が形を得ていく。
ベスがそっと寄り添うように言った。
「奥様……最初に戻っただけなんです。何も終わっていません。むしろ、ここから始められるのですわ」
「最初に……戻った……」
ステファニーは目を閉じ、深く息を吸い込んだ。
ベスの言葉、殿下の言葉、それらが彼女の心に灯をともす。
もし本当に最初に戻ったのなら。
ならば、やり直せばいい。
もう一度、彼の愛を取り戻せばいいだけ。
「そうね……なら……」
胸に落ちていた重石が外れ、ステファニーの中に決意が芽生えた。
「最初から、始めればいいんだわ!」
勢いよく立ち上がった拍子に椅子が大きく揺れ、ベスが驚いて目を丸くする。
だがステファニーの表情は、“確かな光”に満ちていた。
それは最初、窓から差し込む月光のようだった。
その光がやがて霧を覆うように広がり、あっという間に緑の霧を包み込んだ。
霧は光を嫌うように、音もなく空へと溶けていく。
貴族たちは息を呑み、誰もが言葉を失ってその光景を見つめていた。
夜の薔薇の庭が輝きを取り戻し、ひとひら、ふたひらと花弁が風に舞う。
緑の霧がゆっくりと消え、光が大広間を満たすと、人々の身体が小さく揺れながら息をつく。
床に膝をついていた老伯爵が、両手を床から離し立ち上がる。
咳き込んでいた男爵令息は、顔色を取り戻し、幼い娘は、母親の腕の中で涙をぬぐう。
侍女は天を仰ぎながら両手を合わせて静かに祈り、騎士たちは剣をゆっくりと鞘に納めた。
皆、互いに頷き合い無事を確認する。
火の消えかけた燭台が灯りを取り戻し、柔らかな光が人々の顔を照らした。
そして歓喜の声が静まり返った大広間に響いた。
その中で、レイモンドは城の窓から、東の空を仰いでいた。
眩い光の柱。
灯台の方向から放たれた、神々しいまでの輝き。
胸の奥がざわめく。
何か大切なものを失ったような、空虚だけが残っている。
「……何だ、あの光は」
呟いても、答える者はいない。
記憶の中にあるはずの“誰か”の名を思い出そうとしても、何も浮かばなかった。
ただ、頬を伝う涙だけが、理由もなくこぼれ落ちる。
彼はその理由を知らないまま、夜空に消えていく光を見つめ続けた。
光が夜空を裂き、王都を包む。
人々の命は守られ、緑の霧は完全に消え去った。
嵐は静まり、薔薇の花びらが雨の雫とともに舞い落ちた。
レイモンドはただ空を見上げ、胸のざわめきを感じながら呟く。
「……何故、涙が出るのか」
その問いに答える者は誰もいなかった。
岬の灯台では。
ステファニーは深く息を吸い込んだ。
そして、契約が解かれた後のような虚ろさが、彼女を包んでいた
灯台の光の中心で立つステファニーは、聖女として戦い抜いたのだった。
この瞬間、世界は聖女の力により救われたのだ。
彼女の胸の奥には、レイモンドへの愛が確かにある……
しかし、同時に、光と共に“レイモンド”の記憶の中から、妻であるステファニーの存在が消え去ったのだった。
その事実に彼女はまだ気づいていない。
***
緑の霧の事件が収束するまで、かなり時間がかかった。
レイモンドは公爵邸へ帰ることができず、残務に追われていた。
やっと屋敷へ帰れるときには、二週間が経っていた。
だが、公爵邸の執務が溜まっていると思うと彼は気が重かった。
レイモンドは執務室の机の前に座り、書類に目を落としていた。
思っていたほど仕事はなく、きちんとまとめられた書類には不備がなかった。
ノックがして部屋の扉が開いた。
ステファニーの足音に気づき、顔を上げた彼の瞳には、説明できない迷いがあった。
「……君は、誰だ?」
その言葉は、ステファニーの胸を突き刺した。
彼の目には、かつて宿っていたはずの愛情も温もりもなかったからだ。
彼女は震える声で答えた。
「……私、ステファニーよ……あなたは、私の夫、レイモンド……」
しかし、彼は首を傾げ、困惑の色を浮かべた。
「夫? 君は誰のことを言っているんだ?」
ステファニーの胸の奥で痛みがじわりと広がった。
その瞬間、彼女は理解した。
光の代償、愛を引き換えにということ、それは彼が妻である自分を忘れることだった、と。
世の中の人々の命は救われた。
ステファニーの力によって死者の霧から、世界は救済された。
だが、レイモンドはもうステファニーを覚えていなかった。
夫婦の時間も、記憶も、すべて消え去ってしまったのだ。
ステファニーは、口角を上げて微笑もうとした。
けれどその唇は、悲しみに固く結ばれ、うまく笑うことができなかった。
***
公爵邸の離れに戻り、ステファニーはしばらく机の上をぼんやりと見つめていた。
レイモンドの「君は誰だ」という言葉が、頭の中で何度も繰り返された。
彼の瞳には、かつての温もりも親しみもなかった。
まるで見知らぬ女を警戒するような、冷たい視線だった。
ベスが、温かい紅茶をステファニーの前に置いた。
「夫婦としての時間、思い出、交わした言葉、すべてが彼の中から消えてしまったのね……」
胸の奥で冷たい痛みが広がる。
「あんなに奥様を求めていらっしゃったのに。急に忘れてしまうなんて残酷です」
ベスは涙をぬぐった。
「言葉にすれば“悲しみ”というより“空虚”と呼ぶべきものかもしれないわ。不思議ね、なんだか胸の中にぽっかりと穴が開いてしまったみたい……」
ステファニーは静かに息を吐いた。
「けれど、これは力を得た代償だから仕方がないわ」
ベスを元気づけるように微笑んでみせた。
「そう……これが、私の選んだ道だったの」
ベスは何も言わなかった。
部屋の中が沈黙に包まれた。
もう、あきらめる他ないという空気が漂っていた。
その時、離れの扉を叩く音が響いた。
控えめなノック。
ステファニーは顔を上げ、胸の奥がざわめくのを感じた。
もしかしたら……
そう思い素早く戸口まで急ぐ。
けどそれは望んだ人ではなかった。
扉を開けると、フィリップ殿下がそこに立っていた。
「夜分遅くすまない。ステフ、失礼するよ」
懐かしいその響きは、穏やかに響いた。
「殿下……」
殿下は軽く一礼した。
「突然の訪問で無礼なのは承知している。だが、どうしても君に伝えたいことがあってね」
玄関先で立っている彼の表情は真剣だった。
ステファニーは頷いて、驚きながらも、彼を部屋へと招き入れた。
ベスは慌てて殿下の席を用意し、新しいカップを用意して、温かいお茶を淹れ直す。
小さな部屋は、緊張で普段よりも空気が重たかった。
殿下は椅子に深く腰を下ろし、しばし黙した後、ゆっくりとステファニーを見つめた。
その視線には、何か重大なことを話す前のような真剣さが宿っていた。
「思い出してほしい、ステフ……」
彼はゆっくりと息を整えてから話始めた。
「君とレイモンド殿の間に“愛”と呼べるものは、本当に存在していたのかい?当然、今のことではない。君が聖女として神殿にいた頃の話だ」
突然の問いに、ステファニーの胸が強く締めつけられた。
「聖女だった頃……私とレイモンドの間に、愛は……」
自分の口から出た言葉に、ステファニー自身がはっと息を呑む。
殿下の言葉は忘れていた記憶の蓋を静かにこじ開けていく。
彼女は思い出した。
聖女として神殿にいた日々、任務に追われ、心を交わせる相手などほとんどいなかったこと。
そして、夫であるはずのレイモンドとも、形式的に結婚していただけで、会話らしい会話などなかったこと。
──孤独だった。
それが彼女の当たり前だったはず。
「私は……光の魔力を失うまで、誰からも愛されていなかった。ずっと、ずっと……」
震える声で告げるステファニーに、殿下は首を横に振った。
「そうとは言わないが……ただ、君が誰にも愛されなかったと感じていたのは事実だ。ならば、今は、それが元の状態に戻っただけだと考えてみてほしい」
「元に……戻っただけ?」
理解できずに戸惑うステファニー。
その瞬間、ベスがぱん、と手を叩いた。
「そうですわ、奥様!」
ベスにしては大きすぎる声に、部屋の空気が一瞬揺れた。
殿下も驚いたが、すぐに穏やかな微笑みを見せる。
ベスは真っ直ぐステファニーを見つめ、涙を滲ませながら言った。
「奥様が聖女だった頃、旦那様とはほとんどお顔を合わせませんでした。形式だけのご夫婦で、心は通じていませんでしたわ。今の旦那様の態度……あれは、あの頃と同じです。決して冷たくなったのではなく……ただ、元に戻っただけなのです」
それは紛れもない事実だった。
ベスの言葉には、感情だけでなく、確かな観察と経験が込められていた。
ステファニーの胸の奥で、何かが崩れ落ちた。
それは、今の状況を突破できる可能性があるものだった。
殿下が静かに続ける。
「その孤独は、愛を知らなかった頃の君自身の記憶だ。レイモンド殿の今の姿は、かつて君が見ていた世界そのもの。だからこそ、君は辛く感じるのだろう」
ステファニーは震える手で胸元を押さえ、俯いた。
過去と現在が一つにつながり、痛みの理由が形を得ていく。
ベスがそっと寄り添うように言った。
「奥様……最初に戻っただけなんです。何も終わっていません。むしろ、ここから始められるのですわ」
「最初に……戻った……」
ステファニーは目を閉じ、深く息を吸い込んだ。
ベスの言葉、殿下の言葉、それらが彼女の心に灯をともす。
もし本当に最初に戻ったのなら。
ならば、やり直せばいい。
もう一度、彼の愛を取り戻せばいいだけ。
「そうね……なら……」
胸に落ちていた重石が外れ、ステファニーの中に決意が芽生えた。
「最初から、始めればいいんだわ!」
勢いよく立ち上がった拍子に椅子が大きく揺れ、ベスが驚いて目を丸くする。
だがステファニーの表情は、“確かな光”に満ちていた。
648
あなたにおすすめの小説
妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版
まほりろ
恋愛
国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。
食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。
しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。
アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。
その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。
ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日
※長編版と差し替えました。2025年7月2日
※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
【完結】氷の令嬢は愛を請わない - 捨て子の『義妹』に愛も家族も奪われたマリーローズの逆襲
恋せよ恋
恋愛
銀髪紫眼の美貌の侯爵令嬢、マリーローズ。
完璧な淑女に育った彼女だったが、母は捨て子ジュリエットを寵愛。
婚約者の公爵家嫡男アレックスも、友人も、次々に奪われる――。
家族に裏切られ、すべてを失った彼女が下した決断は、
家族を見かぎり、国を捨て、自らの人生を取り戻すこと。
理不尽な悲恋を力に変え、運命をひっくり返す令嬢の逆転劇!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
さようなら、私の初恋
しょくぱん
恋愛
「さよなら、私の初恋。……もう、全部お返しします」
物心ついた時から、彼だけが世界のすべてだった。 幼馴染の騎士団長・レオンに捧げた、十数年の純粋な初恋。 彼が「無敵」でいられたのは、アリアが無自覚に与え続けた『治癒の加護』があったから。
だが婚約直前、アリアは知ってしまう。 彼にとって自分は、仲間内で競い合う「賭けの対象」でしかなかったことを。
「あんな女、落とすまでのゲームだよ」
追放された養女令嬢は、聖騎士団長の腕の中で真実の愛を知る。~元婚約者が自滅する横で、私は最高に幸せになります~
有賀冬馬
恋愛
「お前のような無能な女、私の格が下がるのだよ」
最愛の婚約者だったはずの王子に罵られ、雨の夜に放り出されたエルナ。
すべてを失った彼女が救われたのは、国の英雄である聖騎士団長・レオナードの手によってだった。
虚飾の社交界では見えなかった、本当の価値。
泥にまみれて子供たちを笑顔にするエルナの姿に、レオナードは心を奪われていく。
「君の隣に、私以外の居場所は作らせない」
そんな二人の裏側で、エルナを捨てた王子は破滅へのカウントダウンを始めていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる