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エピローグ
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優子は畠山の部屋のリビングルームにいた。まだ、開封していない段ボール箱がところどころに置いてある。優子は彼の切れた唇の端に絆創膏を貼っていた。
「……ごめんなさい。私のせいで……」
「いやあ、カッコ悪いところ見せちゃったね」
畠山の手が後ろ頭を掻いた。
優子は顔を左右に振った。
「ううん、晶くん、カッコよかった。私、キュンとしちゃった……」
声がかすれた。涙で畠山が見えなくなった。
畠山の胸に吸い込まれた。筋肉質の腕が強く抱きしめる。
「…………晶くん…………、私、ちょっと泣いていい……?」
「僕の胸でよかったら……」
畠山の手のひらが優子の髪を撫でた。
:
「優子さん、僕、決めたことがあるんです」
「うん……」
「僕、弁護士を目指そうと思って……。今日、今決めました」
「えっ、弁護士、勇気がある晶くんなら大丈夫。なれるよ」
:
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「……ごめんなさい。私のせいで……」
「いやあ、カッコ悪いところ見せちゃったね」
畠山の手が後ろ頭を掻いた。
優子は顔を左右に振った。
「ううん、晶くん、カッコよかった。私、キュンとしちゃった……」
声がかすれた。涙で畠山が見えなくなった。
畠山の胸に吸い込まれた。筋肉質の腕が強く抱きしめる。
「…………晶くん…………、私、ちょっと泣いていい……?」
「僕の胸でよかったら……」
畠山の手のひらが優子の髪を撫でた。
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「優子さん、僕、決めたことがあるんです」
「うん……」
「僕、弁護士を目指そうと思って……。今日、今決めました」
「えっ、弁護士、勇気がある晶くんなら大丈夫。なれるよ」
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