この世界の思い、始まりは変わらない 少年がゲームの世界で音楽無双?!音楽で人々も友達も、ヒロインもみんな笑顔にしてみせます!!!

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第29話 復活

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体育祭が終わり、寒い冬の季節が近づいてきた。
あの後、神楽坂さんと若葉さんが翔とどうなったかと言うと……

「いやー、昨日のテレビ見たか?めっちゃ面白い番組やっててよ!それがよー……でさ……だったんだよ……それで…」
「ええ!そんな番組やってたの?聞いてないよーうわー見逃したー!!」
「スマホで見ればいいんじゃない?」
「リアルタイムで見るのが面白いのー!!」
「そうなの?まあ、それならドンマイとしか言えないわね」
「うわーーん!!翔くんもずるいよー」
「はっはっは!見てなかった風香が悪いんだよー」

まあ、こんな感じでいつも通りっぽいです。まあ、2人ともまだ、心が悲しんでいるらしいけれど、一応前を向いたらしい。
「あいつら、大丈夫なのか?」
「新崎!国光!」
新崎と国光は一応後で伝えた。翔と若葉さん、神楽坂さんの3人の関係を……
聞いた時は、驚いていた。でも、納得したかのような表情をして、こう言った。
「他にいい人が出来たらいいな…2人とも……あと、翔は潰す……!」
何故か翔が後で首を絞められでいたが…多分、嫉妬だろう…モテる男子って何かしら恨まれてるな……

「まあ、大丈夫だと思う。」
「ふーん…それにしても翔は勿体無いことしたなーあんな美人2人から思われてるのに……
まあ、花宮さんだったのは納得したけれど…」
「……そうだな……きっと、翔も悩んだと思うけれど…でも、ちゃんとはっきりさせないとさらに傷つくだけだからな」
「そうだな……って詳しいな?玲……はっ!さてはお前も抜け駆けを……!!」
何やら拳を握りはじめた新崎。
「いやいや、抜け駆けなんてしてないよ!てか、する相手もいないよ!!」
「あれま?なら、良かった……」
何やらすごく安心されているんだが…そんなに俺に彼女とか出来てほしくないのか?分からないが、とにかく彼女……作れそうにないなーと思った。

「ふぅ…ご飯食べるか…」
屋上でゆっくり昼ごはんを食べようとした。その時…
ガチャッと音がした。
「ここにいたのね……白鳥くん」
「へ?……神楽坂さん?!」
「そんなに驚かなくてもいいでしょ…」
呆れ顔で歩いてくる神楽坂さん。少しスッキリしたような顔をしていた。
「どうした?」
「この前のお礼を言おうと思って」
「お礼?」
「ええ……ありがとう、白鳥くんの言葉のおかげでちゃんと言えたわ」
「………そうか、なら、良かった」
「あの時、言ってなかったら後悔していたかも……悲しかったけれど、スッキリしているわ」
「なら、良かったよ……」
俺は、ホッとしていた。後押ししただけに、言ったことの方が後悔してるとか言われたら、やばいと思っていたから。
神楽坂さんは空を見上げていた。空は晴天で、青色が綺麗に広がっていた。

「ねぇ、白鳥くん…」
不意に神楽坂さんが話しかけてきた。
「ん?」
「あなた、風香に言ったそうね、『自分の気持ち誤魔化し続けたり、何も伝えなかったりしたら多分、後悔する』って」
「あー、確かにそんなこと言ったような気がする…」
若葉さんに言った言葉を思い出した。
「てか、若葉さん覚えていたんだ……その言葉」
「ええ、あの子が告白した後、お互いに気が済むまで翔のこと話していたんだけれど、その時に白鳥くんにこう言われたーって言ってたわ。嬉しそうに」
「………そ、そうか…」
俺は少し照れてしまった。
「どうして、後悔しないようにってあんなに必死に言ってきたの?」
「…………」
神楽坂さんが真剣な目で俺を見てきた。
俺は話しづらかった。自分の前の世界での後悔のことと、この世界での後悔のことを話すべきかどうか悩んでいた。
「……無理に聞きたいわけじゃないから、話したくなったら話して…」
俺の話しずらい感じが伝わったのか、神楽坂さんは無理矢理、聞いてこなかった。
「……全部話せるわけじゃないけれど……俺、もっと反抗っていうか、嫌だ!って言っておけば、人生が変わってたのかな?って思ったり、やりたいことを口に出すことがなくて、人との距離を縮められなくて、後悔したことがたくさんあったから……もう、自分も他の人も後悔してほしくなくて…それで、ついあんなことを行ってしまったと言うか……なんと言うか……」
最後の方は声が小さすぎて、聞こえたかどうか怪しかった。
でも、神楽坂さんは俺の目を見て、そして、頷いてくれた。
「そうだったのね……ありがとう、話してくれて…」
神楽坂さんはまた、空を見上げていた。俺も一緒に見上げた。
「私も後悔しない人生を歩みたいわ」
「……歩めるよ、きっと……」
俺は、この青空のようにみんなの心が明るく綺麗なものになることを願った。

数日後…
「みんなー!!もうすぐあの時期が来るぞー!!」
「うおおおおおおおお!!!」
「何が来るか分かるな!!それは!!」
「「文化祭!!」」
「そう!!文化祭だー!!この学校で人気のある文化祭…その出し物を決めようと思う!案はあるかー?」
若鷺先生のテンションがめっちゃ高かった。生徒である俺たちよりも高かった。
「文化祭ねー……」
俺にとって文化祭は、色んな意味で嫌な行事だ。何故かと言うと…
「今年もやるのかな?『恋人総選挙』!!」
「どうだろう…やりそうだけれどね」
そう、この学校で行われる選挙

『恋人総選挙』

これはこのゲームの中で、主人公のイベントとして発生する選挙なのだが…この選挙にヒロインである若葉さん、神楽坂さん、花宮さんの3人が出ることになる。そして、3人の誰かと主人公、翔がより親しくなるというイベントだ。
上手くいけばそのまま告白になって、付き合うってことになるのだが……
(このイベント、ミスったらバッドエンドに行く最悪のシナリオなんだよなー)
主人公が振られるというシナリオがあれば、ヒロイン全員が行方不明になると言うシナリオもあり、さらには、最悪のシナリオにしようとしたのか、胸糞悪いシナリオもある。
だから、失敗するとまずいことになる。
(はぁ、頼むから翔、告白までいかなくてもいいから、バッドエンドに行くようなシナリオを選択しないでくれよー、あと、最悪のシナリオだけはするなよー)
このハラハラが多分文化祭が終わるまで続くと予想している。俺の心臓がもたないかもしれない。
あと、俺の中で文化祭はいい思い出がない。
だから、純粋に楽しめるか分からないと言う理由もある。
(でも、新崎達いるし、多分、今年は楽しめるはず!)
そう期待しながら、俺は先生の話を聞くことにした。

「ふむ、劇や屋台か…他のクラスと被りそうだねーとりあえず、多数決して、希望を3つ決めてもらおうか」
若鷺先生がみんなに促した。
「劇だってよー玲!屋台ならやっぱり焼きそばだろー」
「新崎……わざわざこっちに来なくても…」
「いやー、玲と話したくてな!」
はっはっはっ!と笑いながら、近くの椅子に座った。
「ま、それはそうと玲よ!……今年の文化祭、誰に投票するつもりだ?」
「………さあな」
「何だよー教えろよー」
「やーだーねー」
誰に投票するのか……『恋人総選挙』のことなのだが、内容としては、出場した女子の中から男子が恋人にしたい女子を選ぶという選挙だ。まあ、これは女子だけでなく男子も出場する。
男子の場合は、女子が選ぶ。まあ、このゲームの中学生編で1番盛り上がったイベントである。
当然、俺も投票するのだが、誰に投票するのか全然決まっていない。
「ったく……玲は男子の部で出ないのか?」
「出る気全くないけれど?」
「……そう言うと思ったよー、玲、めっちゃかっこいいのにー」
「やだね、めんどくさそうだから」
「めんどくさそうって………まあ、めんどくさいか」
なんか1人で納得しているようだった。

「白鳥くん!」
「うぉっ!!若葉さん」
「えへへ!びっくりした?」
「あ、ああ…神楽坂さんと花宮さんも…どうしたんだ?3人揃って…」
「あ、うん…あのね……」
何やら若葉さんと神楽坂さんの2人がもじもじしていた。
「???」
すると、2人が勢いよく頭を下げてきた。

「「ありがとう!白鳥くんのおかげで翔に言えた!だから、本当にありがとう!」」

2人の言った言葉が俺にとっては衝撃的だった。
「えっと、この前も聞いたぞ?個別にだけれど」
「うん!それでも、もう一度言っておきたくて」
「私も……本当に感謝しているわ」
2人とも真剣な目で俺を見てきた。
(ただ、伝えておきたかっただけってことか)
「そうか……まあ、俺たちがいるから、何かあったらまた言ってくれ」
「うん!ありがとう」
「頼りにさせてもらうわ」
2人とも嬉しそうな顔をしていた。

「あ、そうだ!白鳥くん!」
若葉さんが突然思い出したかのように言うと、

「『恋人総選挙』は誰に入れるの?」
「ブフッ!!ゲホッゲホッゲホッ……!!な、何だって?!」
「だから、『恋人総選挙』だってば!誰に入れるつもりなの?」
真面目な顔をして、俺に聞いてくる若葉さん。
(何故にそれを俺に聞くんだ?翔に聞くだろ!普通)
俺はびっくりしすぎてむせてしまったが、恋人総選挙について聞きたいらしい。
「何で俺に聞くの?」
「いやー、気になっちゃってさーこうやって私たちを後押ししてくれた白鳥くんが彼女にするなら誰を選ぶのか気になっちゃってー」
ちょっとわざとらしく聞こえたが、まあ、聞きたいなという気持ちだろうと思うことにした。
「いや、まだ決めてない」
「ってことは、投票はするってことだね?」
「まあ、そうだな」
「そっか!りょーかい!ありがとうね」
それだけ言うと、若葉さん達は去っていった。
(何だったのか……まあ、いいか)
俺はあまり気にしないことにした。

◾️風香 視点
「……よし、ここまでくれば大丈夫かな?」
「そうね…」
「うん」
私たちは白鳥くんから離れた後、階段下で3人集まった。
「白鳥くん、とりあえず、投票するらしい……桜ちゃん!チャンスだよ!!」
「そ、そうだね……ううう………緊張してきたー!!」
「今、緊張してどうするのよ…『恋人総選挙』はまだまだ先よ?」
「そ、そうなんだけれどさー!……白鳥くんが誰に入れるのか気になるじゃん!」
「「………まさか、桜がねぇー」」
私と梓ちゃんは桜ちゃんを見てそう言った。
この前、翔くんに2人とも告白し終えた後に、桜ちゃんと恋バナすることになって、その時に桜ちゃんの気持ちを知った。
「それにしても……白鳥くん、敏感な人だと思っていたんだけれど、意外と鈍感なところあるわね」
「そうなんだよー!!最近、結構頑張ってるんだけれど、ちっとも気づいてくれなくて……」
「多分、私たちのことを気にしてくれていたからだと思うけれど……」
「だ、だから、ちょっと羨ましかった…」
少し不貞腐れたような顔をする桜ちゃん。何だかその姿が可愛くて、私と梓ちゃんは、桜ちゃんをよしよししてしまった。
「なんか2人に撫でられると複雑なんだけれど……」
「ごめんごめん!……白鳥くん、誰が好きなのかなー?」
「ほ、他に好きな人がいたら、泣くかも、私」
「……桜、大丈夫よ!きっと…」
梓ちゃんも慰めながらそう言った。
「よし!白鳥くんに可愛いって思ってもらえるように頑張ろー!!」
「「おおーー!」」

「翔くん……振られちゃう感じかな?これは…」
「……そうかもしれないわね」
「なら、私たちはどうするべきだと思う?」
「……桜を応援するわ」
「ふふふ……翔くんと付き合うため?」
「違うわよ…桜には笑顔になってほしいからよ、あの子、ちょっと苦しんでたみたいだから」
「……だね!私も、応援する!」
私たちはお互いに頷いた。桜ちゃんは私たちのように悲しい思いさせちゃダメだと…
桜ちゃんは……

心が壊れかけてるみたいだから。

※あとがき
文化祭が始まるようですねー
皆さんは『恋人総選挙』のように、コンテストなどの女の子を決める大会は文化祭の時ありましたか?私はなかったのですが、同じ番号を探すゲームが学校主催で行われてましたー。

さて、花ちゃん……何やら不穏な気配がしますねー一体何があったのか……

次回、文化祭編 準備
お楽しみにー!
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