輝く空に、瞬く星に #元世界最強の能力者!仲間と家族と、ヒロインを救う恋愛ファンタジーバトル開幕!!

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第7話 俺、実演練習する

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「「ただいまー」」
俺と日向は家に帰宅した。
「おかえりなさい。今日は入学式だったのでしょう?お友達できた?先生はいい人だった?先輩たちはどんな感じだった?可愛い女の子は」
「母さん、ストップストップ!」
「一気に質問しないで!もう!お母さんはすぐ聞きたがるんだから…」
「あら、ごめんなさい?ちょっときになっちゃってー」
「「いや、ちょっとどころじゃなかったし(なかったじゃない)!!!」」
「ええーーー!」

母さんとのじゃれあいを終えて、俺たちはそれぞれの部屋に戻った。すると…
「零?電話よー庄司叔父さんからよー」
「え…叔父から?何のようだろう…」
「クラムとの戦闘のこと聞きたいそうよー」
「「え!」」
俺と日向の声が重なった。すぐに部屋を出て、母さんから電話を受け取った。日向も俺のそばまで来て、「聞かせて!!」とせがんできたので、スピーカーにした。

「おう!零、日向!元気か?」
「元気にしてるよって前に電話してから、そんなに日が経ってないだろ?」
「がはははは!!そうだったな!あ、そうそう、お前たちに聞かなきゃならないことがあってな…今日、クラムとの戦闘しただろ?」
「「!!!!!!」」
「なーに、脅そうって話じゃねーよ、その戦闘の時に戦ったクラムについて知りたくてな」
「あ、ああ、全然構わないけれど、何で俺たちだって分かったんだよ?」
「現場に赤黒と紫の能力の粒子が残っててな、ほんの僅かだったんだが、鑑識が見つけててな」
「マジか…痕跡は結構消したと思ってたんだが…」
「がははは、まだまだ甘いってことだ、まあ、俺のとこの鑑識が優秀すぎるのかもな?それはそうと、赤黒と紫の能力の粒子はお前たち意外に思い当たる人物がいなくてな、で、お前たちに連絡したってわけ」
「なるほど…ん?でも、赤黒と紫の能力の粒子は他にも持ってる人いるんじゃ?」
「確かにいるが…レベル4のクラムを倒せる赤黒と紫のカルムはお前たち以外知らないんだよ」
「「レベル4?!」」
そこまでの強さだったとは…そりゃあ、俺たち以外いないわな。
「まあ、お前たちが対応してくれたおかげで、被害はレベル4にしては少ない方だったな、まあ、流石だ」
「いや、結構ショッピングモールの壁とか屋根とか店とか壊してしまったんだが?」
「まあ、そこら辺の修復は俺たちの方で任せろ!でだ、クラムについて教えてくれ」
「分かったよ」


「なるほどなーめんどくせぇ相手ぽいな、こりゃレベル4と言われて納得だわ、てか光線ってえげつなー」
「まあ、そうだな…とりあえず、情報としては全部答えたぞ」
「おう!サンキューなー、ふぅーまあ、お前たちが無事で良かった」
「私たちが怪我すると思いますか?叔父様」
日向が横から話に入ってきた。
「かっかっか!そうだな!お前たちは最強だから、負けることはないわな、たとえ本来の力を発揮していなくても…」
「そりゃそうですよ!私たち、前にクラムを2000体殲滅したんですから!それも、1時間で!」
3年ぐらい前にクラムの襲撃に遭い、多くの人が
重症を負う事件があった。その時は俺たちが出動し、1時間で全てのクラムを殲滅した。それもあってか、俺たちのことを英雄だと言っている人がいた。
「がははは!あれは、お前たちが凄すぎだ、まあ、無事ならそれでいい、それじゃあまた、学校でな!おやすみ!」
「はい、おやすみなさい」
電話が切れた。まさか、俺たちの粒子が少し残っていたとは…もう少し確認をするようにするか。

次の日の朝…
「早く起きてーーーーー!!ちーこーくーすーるーよー!!!」
「うわああああああ!!!」
日向が俺の耳元で大声を上げてきた。
「びっくりした!!何するんだよ!日向!」
「れい兄が起きないのが悪いんじゃん!!」
「もう少しマシな起こし方あるだろ!!」
「いーや、れい兄はこの起こし方じゃないと絶対飽きないもん、普通の起こし方したら、ううーんとか言ってニ度寝するもん!」
俺たちは俺の部屋で言い合いをしていた。
「2人ともー早くご飯食べちゃいなさいー」
母さんの声が聞こえてきた。
俺たちはお互いに睨み合いながら、リビングに向かった。
「れい兄!遅いよ!」
「はいはい…ちょっと待てやー」

「「行ってきまーす(行ってきます)!!」」
俺たちは同時に家を出た。
早歩きで龍牙の家に向かった。

「お!お二人さんおはー」
「おはよう…ふぁぁぁああ…ねむ…」
「おはようございます!龍牙さん早いなー」
「おう!まあな、れいちゃんは眠そうだなー」
「ああ、昨日クラムと戦闘してな…その反動…」
「あーなるほど…ひなたっちも一緒だったんだよな?」
「うん!私も一緒に戦ったよー」
「ひなたっちはしんどくないのか?」
「うん!私はそこまで反動は来ないんだーまあ、手がまだちょっと痺れてるぐらい…」
「大丈夫か?」
「平気平気、いつも能力使うとそうなるから」
「そっかーならいいけれど…」
「あれ?可憐さんは?」
「ああ、あの人は今日も遅れるってー」
「そうなのか…了解!なら、先に行こう!」
俺たちは学校へ向かった。

教室に入ると、多くの生徒が楽しそうに過ごしていた。
楽しそうに話してる人もいれば、読書をしている人もいる。
そんな教室に俺たちは入って行った。
「今日から授業だよなー何するんだろ?」
「聞いた話だと、実演練習って言ってた」
「マジ?能力解放する感じか…これ、俺たち手を抜いた方がいいよな?」
「そうだな、流石に本気出したらダメだろ」
「だよなー、いいなーれいちゃんたちはクラムと戦ってさー俺、最近動かして無さすぎて、体がだるいんだが?」
「それは、運動してないからだろ?まあ、能力使うだけで運動になるが……公共の場では、いざという時以外は使うこと禁止だからなー」
「はぁー、とりあえず、今日の練習は楽にやろーっと」
「そうだな…」
俺たちが雑談していると、風雲寺先生が教室に入ってきた。

「みなさん、おはようございます。今日から授業を始めます。通常授業を1、2限行った後、実演練習が3、4限にあります。みなさん遅れないようにしてください。そして、最近クラムの出現が多くなってきています。十分に注意して過ごしてください。では、以上」

「ねぇー授業だるいんだけれどー」
「それなー、でも、次、実演練習じゃん!」
「実演練習って何するんだろー?」
「能力使って、戦うんじゃない?」
生徒の中で実演練習の話が出ていた。
「なあ、れいちゃん、この実演練習何すると思う?」
「さあな、でも、生徒たちの実力を確かめることはすると思うぞ」
「そっかー、まあ、楽にしますか。」
実演練習するための場所へ俺たちは移動した。

会場には多くの生徒が集まっていた。この学園の1学年のクラス数が15クラスあったが、そのうちの半分7クラスが会場にいた。その中には、魁斗と蓮斗もいた。クラスはバラバラのようだ。
「みなさん、集まりましたね?では、実演練習を始めます。この実演練習は、こちらの転送装置に入ってもらい、特別な訓練場に移動してもらいます。そして、その訓練場で、3つの訓練を自分で選んで行ってもらいます。3つのうち2つをクリアすれば今回の訓練を終了します。3つの訓練については、訓練場でお話しします。では、移動してください。」
風雲寺先生の合図と共に、みんなが転送装置の中に入っていき、次々と転送されて行った。
「俺たちも行こう!」
「ああ!」
転送装置の中に入った。入った瞬間、眩しい光に覆われた。

目を開けると、そこは広大な草原が広がっていた。
「すっご!広いなー」
「確かにすげーなー、こりゃあ能力を解放しても大丈夫だわ」
俺たちが草原を眺めていると…
「そりゃあ、この広さで能力解放しちゃダメって言われたら、どこで解放したらいいのか…
てか、れい兄、あっちこっち行って迷子にならないでよ?」
日向が俺たちに声をかけてきた。
「誰が迷子になるか!これぐらいなら…多分…大丈夫だ…」
「本当かなー?」
日向に呆れられた。俺はたまに方向音痴を発動してしまうらしい。だから、心配なんだろう。

「では、今回の訓練を発表します。今回は、3つの訓練をしてもらいます。
1つ目は[近接戦闘術]、2つ目は[能力射術]、3つ目は[仮想訓練]です。全ての訓練は仮想世界で行います。ただし、実際の戦闘と同じ空気感、体感を味わうことになります。
まず、近接戦闘術ですが、これは仮想世界でカルム同士が戦闘を行ってもらいます。どちらかが戦闘不能、降参をした、もしくは審判が戦闘不可と判断するまで戦ってもらいます。

次に能力射術ですが、こちらは仮想世界にあるたくさんの的を自身の能力であててもらう訓練です。簡単そうに思えますが、的は固定されてるものがあれば、生き物のように飛び回っているものがおり、大きいものから小さいものまで様々です。多くの的を当てることができるかどうかを判断します。まあ、的中率を測るためにこの訓練を行います。

最後に仮想訓練です。こちらは仮想世界に現れるクラムと戦闘していただきます。このクラムのレベルは1、2の強さに設定されています。ただ、稀に4、5ほどのレベルのクラムが出現する場合もございますので、その場合は無闇に戦闘せず、逃亡して下さい。こちらの訓練では、死亡判断がございます。致命傷を負えば現実世界へ帰還いたしますので、なるべくその判断がされないように気をつけてください。また、仮想世界と言っても、匂いや感触はリアルに再現されています。当然痛みも感じますので、無理はなさらないように。では、どの訓練を最初に始めるか決めてください。」
風雲寺先生の説明が終わり、生徒たちがそれぞれの仮想空間に移動するように指示が出された。

「れいちゃん、どうする?」
「そうだな、最初だから自由に選べるようにしたっぽいし、とりあえず、近接戦闘術をやりに行くか。」
「了解!」
近接戦闘術の仮想世界へ入った。

仮想世界は岩山っぽいところだった。ゴツゴツした硬そうな岩があちこちにある。同じ生徒が何人もいた。
「さあて、始めますか!」
「おう!暴れようぜー!」
体がうずうずしてきていた。

※あとがき
どうもどうもー龍牙っす!
俺たちの活躍見てくれてます?ってまだ、れいちゃんとかしか活躍してないか…

まあ、次回は俺とれいちゃん、魁斗に蓮斗の実力が分かるかも?
お楽しみにー!
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