輝く空に、瞬く星に #元世界最強の能力者!仲間と家族と、ヒロインを救う恋愛ファンタジーバトル開幕!!

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第12話 俺、自意識過剰女子に怒られる!

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◾️零 視点
魁斗と蓮斗、龍牙に悠真、潮崎に篠風の6人と一緒にゲームセンターに来ていた。
「れいちゃん!クレーンゲームやろうぜー!」
「はいはい」
龍牙がめっちゃはしゃいでいた。
「あいつなんであんなにはしゃいでいるんだ?」
「さぁー?」
「僕も分かんない」
魁斗と蓮斗も理解できなかったらしい。
「皆、仲良いなー」
「羨ましいぜー!!」
「……うん」
悠真も潮崎も篠風も羨ましそうに俺たちを見ていた。

「あぁぁ!!!何で取れないんだよーー!」
クレーンゲームをやっていた龍牙が叫んだ。
「あららー、龍牙全然ダメじゃーん」
俺は項垂れている龍牙を煽った。
「そこまで言うなら、れいちゃんがやってみろよー」
「ええー、何で俺が…」
ブツクサ言いながら俺はクレーンゲームをやった。

「ああぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!何でだよー!!!」
俺は思わず叫んでしまった。
「ほら、見てみろ!れいちゃんもできてねーじゃねーか!人のこと言えねーな?」
「あん?喧嘩売ってんのか?龍牙?」
「俺を煽った罰ですー」
俺たちは睨み合った。
「暑苦し、くだらないことで喧嘩してるし、クレーンゲームなんて、取れないものだろ、簡単に取れるようにしてたら、営業にならないし、それにお金を使うって、お前らバカだな。」
魁斗にボロっかすに正論をぶつけられた。
「「いやいや、めっちゃやる価値ありますて!!!」」
俺たちの声がハモった。
「だってよー!お金を使って取れるか取れないかを楽しむのがいいんじゃんか!!」
「そうだ!そうだ!クレーンゲームならではの面白さを味わえるんだぞ!」
俺たちは必死に魁斗にクレーンゲームの良さを伝えた。
「でも、取れてないじゃん…景品を入手できなきゃ意味なくね?」
「「ぐはっ!!!」」
またまた、正論を言われてしまい、俺たちは2人揃ってぶっ倒れた。
「なあー、れいちゃん!この人俺をいじめるー!!」
「いや、俺もいじめられてるから!あと、蓮斗なんか喋れやーーー、お前今日ずっと黙ってんじゃん!!」
俺が蓮斗にそう言うと…
「ごめん、れいー、今いいところだから、話しかけないで…」
蓮斗に拒否されてしまった。
「嘘だろ?俺泣くよ?ねえねえー蓮斗ー!」
「…………」
完全に無視だった。俺は泣いた(嘘泣き)。

「ふうー取れたー」
蓮斗が唐突にそういった。
え?って思った俺は、蓮斗の方を見た。
蓮斗がクレーンゲームで大量に景品を取っていた。
「蓮斗?!お前、どうやったんだよーー?!これ、凄すぎだろう!!」
「え?簡単だったよ?れいたちが下手っぴなんじゃん。」
「なっ…、下手っぴって言うなー!俺は下手じゃない、俺は龍牙とはちがーーーーう!!」
俺は叫びながら、もう一度クレーンゲームを行った。
結果は…惨敗…全滅…
「ほら、下手っぴだ!」
蓮斗に笑われた。
「そんなーーー、お、俺は下手っぴじゃないのにーーーー、何でだよぉぉぉぉおおお!!!」
俺は叫びながら、走っていった。

ゲーセンから出た俺は、ショッピングモール内を走っていた。
(クソ!俺がクレーンゲームごどきで悔しくなってるなんて…下手っぴじゃないもん!!俺は下手っぴなんかじゃ…) 
俺がそんな風に考えていると、前方に日向の姿が見えた。
(あれ?あそこにいるの日向か?何してんだ?あいつ…てか、そうだ!日向を連れて行こう!クレーンゲームのところに!これで、俺と龍牙だけでなく、日向も下手くそだって分かるはず…くっくっくっ…あいつも惨めな気持ちにさせてやるー)
俺は悪い考えをしながら、日向に近づいていった。ところがどっこい、よく見ると、日向とあと、女子が2人いた。小鳥遊 千結さんと、桜花里 春香さんの2人だ。そして、知らない男たちがいた。
(あいつら、何してんだ?…なんか、雰囲気悪いな。行くか…)
俺はもっと近づくことにした。

「ねえねえ!お姉さん達ー俺たちと遊ばないー?」
「ギャハハハハハ!!女子高生誘ってやがる!!」
下品なクソみたいな男たちの声が聞こえた。多分、ナンパしているのだろう。
姿は不良のような、ヤンキーみたいな感じで、タンクトップに短パン、タトゥーが少し見える感じだった。
(こいつら…いい度胸してるな…まさか…日向に声をかけるなんて…あ、でも、小鳥遊さんたちを狙ってるのかも?日向狙いだったら笑える!)
俺は呑気にそんなことを考えていた。すると…

「あ?話しかけてくんな」
桜花里さんが対抗していた。
「いやいや、俺たち君たちと遊びたいのよーね?いいだろー?」
「行こう!2人とも!」
日向が2人の手を引っ張って行こうとしていた。
それを…
「おいおい、逃げんじゃねーよ!」
男の1人が日向の手首を掴んで捻り上げていた。
「い、痛い!離してよ!離せ!」
「おまえさんが逃げようとするからだろー、安心しろよー酷いことしねーって、ちょっと俺らと遊んでくれるだけでいいからさー」
「いや!離して!」
(このままだとまずいねー、はぁー行くかー)
俺は渋々、あいつらに突撃していった。
(てか、日向、ボコボコにできるじゃん!めっちゃ猫被ってるじゃん!)

「呼ばれてないけど、
ジャジャジャジャーン!!!どりゃあぁぁぁあああああ!!!!」
「ぶへっ!!」
1人の男の顔面が吹き飛んでいった、

「な、なんだよおまえ!!」
その人はこう言った。
「おいクソども、俺の妹にそして、妹の友達に、何してくれとんじゃ?ああ??」
俺はもう一人の男の顔を、ぶん殴った。

「れい兄!!何でここに?!」
「ああ、ゲームセンターを飛び出して来て、がむしゃらに走ってたら…たまたまな」
「そうなの?まあ、いいや!ありがとう!助かったー」
「いえいえー、妹おるとか兄ありってな?」
俺たちが話していると…
「如月さん!ありがとうございます」
「ありがとう!如月」
小鳥遊さんと桜花里さんが感謝して来た。
「いやいや、たまたまだから…ってこの人たちどうしよう…」
俺が勢いよく吹っ飛ばした男達は、気を失っていた。
(やべー勢い余ってぶっ飛ばしちまった…どうにかしねぇとー)
俺が考えていると、
「端っこらへんに置いといたら?」
桜花里さんが提案した。
「あそこにか?」
俺が指さしたのは、ショッピングモールの店と店の間にある隙間だった。確かに、結構広い隙間であるため、置くことはできるが…
「まあ、いいんじゃない?ここに置いてても、酔っ払いかなんかって勘違いしてくれると思うし…道行く人が」
「まあ、いっか」
俺は男達をその隙間に挟んでおくか、立てかけるかして置いておいた。

それから、男子と女子が集まったので、ショッピングモールの中庭にやって来た。
この中庭は小さな子供達が遊べる遊具や映えスポットとして、写真が撮れる場所が設けられている。当然、ベンチもあるため、休憩することもできる。
「晴れてて良かったー」
「だなー」
空を見上げると綺麗な青空が広がっていた。
「ねえ、皆!写真撮ろうよー皆で遊びに来た記念にさー」
桜花里さんが言ってきた。
「いいねー撮ろう撮ろう!!」

映えスポットを背景に、俺たちは並んだ、そして…                 パシャ!
綺麗に俺たちの写真が撮れた。

ショッピングモールでの遊びも終わり、解散した俺たちは、それぞれの家に帰宅した。
そして、次の日…

「ふあぁぁぁぁぁああああ、はふ…眠いってー」
「夜遅くまでゲームしてるからじゃん!」
「仕方ないだろー俺にとってゲームは命なんだから!」
「はいはい…」
日向との言い合いをしながら、学校へ向かった。

1限から移動教室だった俺たちは、別の部屋へ移動していた。
「なあ、今日さ、カフェ行かねえ?」
「おーいいじゃん!珍しいな、れいちゃんがカフェ行きたいとか言うの」
「いやー、甘いもの食べたくてさー」
「なるほどねー」
「他のみんなはどうするー?」
俺がみんなにそう聞いた時だった。

ドンッ!!
「うわ!!」
「キャア!」
ドタドタ…
「いてててて…」
俺は前を見ていなくて、誰かにぶつかってしまった。
「わりぃー、大丈夫かー?」
痛いところをさすりながら、その子の方を見た。
金色の髪色に、目が紫色の女子だった。
「いたたた…もう!何なんですか!」
「「「会長!!」」」
その女子の元に、男子と女子の3人が駆け寄っていた。
「れいちゃん、大丈夫か?」
龍牙が手を差し伸べてくれた。
「ああ、平気だ」
会長と呼ばれた女子は、立ち上がると…
「前方をしっかり見て歩きなさい!怪我するじゃないですか!!」
「悪かったよー」
「なっ!どんな謝り方ですか!!ちゃんと[ごめんなさい]って言いなさい!」
なんか、すごく怒っていた。
「お前!ヴァイオラ先輩にぶつかるなんて!万死に値するぞ!!」
「そうよ!謝りなさいよ!」
なんか取り巻きっぽい人たちがやいのやいのと文句を言っていた。
(なんかめんどくさそうな人たちだなー、よし、もう一回謝って去るか)
「ごめんごめん!!前見てなかった俺が悪いわ、ごめんよー」
俺はそういうとその場を去ろうとした。
「「「待ちなさいよー!!」」」
俺の首をガっ!と掴まれてしまった。
「ぐぇ…」
首が締まった。
「あなた、わたくしをバカにしていますの?!そんな謝り方が正しいと思っておいでですの?これだから、下民はー」
なんか知らないけれど、めっちゃ怒っているのは分かった。てか、下民って初めて言われたわ!なんだよ下民て!
「何するんだよ……」
俺は少し怒ったような不機嫌な声で返事をした。
「下品な目つきだこと!あなたはとても醜いわ!わたくしのそばにもわたくしの前にも来ないでいただけます?」
「はぁー、安心すれば?あんたのそばになんて行くわけないじゃん、金髪ロールお化けが」
「なっ!き、金髪ロールお化けですってーー!!ふざけんじゃないわよ!!この綺麗で美しいわたくしをそんな風に言うなんて、死罪ですわ!!」
「「そうよ(だ)、そうよ(だ)!!」」
「いや、自分で綺麗とか美しいとか言っているとか、自意識過剰?きも過ぎるんですけれど笑」
「何ですってーーーーー!!」
自意識過剰女子は顔を真っ赤にしてぷりぷり怒っていた。
「頭にきましたわ!あなた!このわたくしと勝負しなさい!!!」
はぁーめっちゃめんどくさいことになった……

※あとがき
自意識過剰女子降臨!!
一体、零にどんなことで勝負するのか!
あ、俺、潮崎っす!よろしく!!

次回をお楽しみにー
てか、俺も勝負したい!!!
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