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「よく来たな! 異世界人よ!」




ダサすぎる家をまじまじと

見ていると後ろから

声をかけられた。




「ここにはわしが住んでいるのじゃ!

どうじゃ? かっこういいだろぅ」





パッと振り返ると、



そこには小っさい女の子がいた。

身長は110センチくらい。

目は紫で透き通るように綺麗だ。

それに俺と同じ黒髪だが

その光り具合から髪質の良さが

全くの別物だと分かる。





「なんじゃ? そんなにボーッとして。

……もっ、もしかしてわしに惚れたか?

ダメじゃぞ。 ダメじゃ。

まだ知り合って数分しかたっとらん!」




そう言いながらも恥ずかしそうに

クニクニ動く少女は普通に可愛かった。

色々想像しているのか、口元が少し

ゆるんでいる。


だが、俺はロリコンではないため

犬猫を愛でるような気持ちしか湧かない。





「わしも結婚とか興味あるが

出会ってすぐには

キツいからのぅ。顔はタイプ

じゃからしばらく一緒に過ごしてから

返事をするでいいかの?」




可愛らしく首をコテッと

かしげる少女は天使のようだ。


だが、一言いわせてほしい。





「俺はいつ告白しました?」




少女の耳にその言葉が

届いたのだろう。




冷静になった彼女は

自分の今までの言動を振り返り

恥ずかしさで悶絶するのだった。




その様子も可愛かったとだけ

伝えておこう。

    
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みんなの感想(1件)

スーパー・アホ毛・ちよこ

すっごくおもしろいです!文章力がありますね!!

寿司ただかな
2022.07.18 寿司ただかな

ありがとうございます!

初めて感想もらえてすごく嬉しいです。

更新できるかは分かりませんが

お話を書き続けるはげみになりました。

これからも色々書いてみたいと思います!

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