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19.オソロイブーム到来の予感
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悪役令嬢がとても嬉しそうに、殿下とのお茶会の話をしてくれた。
「それで、殿下はタイピンを使って下さっているのですか?」
コクリと頷く悪役令嬢
「「「きゃ~♡素敵ですわ~♡」」」
モブ3令嬢も興奮している。
「でも、襟についているのは、小鳥のブローチではありませんか?」
悪役令嬢はモジモジとしながら、制服のボタンに手をかけた。
あわわわわわっ
こんな人前で一体何を!
「この、ブラウスの胸ポケットのところに着けているのですわ」
なんだ!そうか!良かった!
いや、それにしても!
天然かっ!
すると、向こうから物凄い速さで殿下がやってきた。
「やぁ」
爽やかな笑顔を見せる殿下。
でも、目が笑っていませんわ。
「「「あばばばばっ」」」
「私の婚約者がいつも仲良くしてもらっているようだね」
「「「い、い、いえ……おそれ多いことでございます」」」
恐縮し、頭を下げるモブ3令嬢。
私も一緒に頭を下げる。
「ところで、私の婚約者が何かしていたようだけれど、一体何をしていたのかな」
「「「何かとおっしゃいますと?」」」
「そ、その制服を正していたように見えたものでな」
「殿下、これですわ。この黒猫のブローチを見て頂いていたのです」
悪役令嬢は、またもや制服のボタンを開けて、ブラウスの胸ポケットの黒猫を殿下に見せようとした。
あばばばばっ
殿下の耳が赤い!赤いじゃないの!
「わ、分かった!そうか、黒猫を見せていたのか」
「そうですの」
ニッコリと微笑む悪役令嬢。
「「「あの~殿下もネクタイピンが黒猫だと伺ったのですが~」」」
殿下は
「あぁ、これだ」
と言って、ネクタイピンを見せてくれた。
頬を染める悪役令嬢。
「「「オソロイなんですね~♡素敵~♡」」」
興奮しているモブ3令嬢のおかげで、周りの生徒たちも、殿下と悪役令嬢のオロソイの黒猫の存在を知ることとなったのであった。
-ツヅク-
「それで、殿下はタイピンを使って下さっているのですか?」
コクリと頷く悪役令嬢
「「「きゃ~♡素敵ですわ~♡」」」
モブ3令嬢も興奮している。
「でも、襟についているのは、小鳥のブローチではありませんか?」
悪役令嬢はモジモジとしながら、制服のボタンに手をかけた。
あわわわわわっ
こんな人前で一体何を!
「この、ブラウスの胸ポケットのところに着けているのですわ」
なんだ!そうか!良かった!
いや、それにしても!
天然かっ!
すると、向こうから物凄い速さで殿下がやってきた。
「やぁ」
爽やかな笑顔を見せる殿下。
でも、目が笑っていませんわ。
「「「あばばばばっ」」」
「私の婚約者がいつも仲良くしてもらっているようだね」
「「「い、い、いえ……おそれ多いことでございます」」」
恐縮し、頭を下げるモブ3令嬢。
私も一緒に頭を下げる。
「ところで、私の婚約者が何かしていたようだけれど、一体何をしていたのかな」
「「「何かとおっしゃいますと?」」」
「そ、その制服を正していたように見えたものでな」
「殿下、これですわ。この黒猫のブローチを見て頂いていたのです」
悪役令嬢は、またもや制服のボタンを開けて、ブラウスの胸ポケットの黒猫を殿下に見せようとした。
あばばばばっ
殿下の耳が赤い!赤いじゃないの!
「わ、分かった!そうか、黒猫を見せていたのか」
「そうですの」
ニッコリと微笑む悪役令嬢。
「「「あの~殿下もネクタイピンが黒猫だと伺ったのですが~」」」
殿下は
「あぁ、これだ」
と言って、ネクタイピンを見せてくれた。
頬を染める悪役令嬢。
「「「オソロイなんですね~♡素敵~♡」」」
興奮しているモブ3令嬢のおかげで、周りの生徒たちも、殿下と悪役令嬢のオロソイの黒猫の存在を知ることとなったのであった。
-ツヅク-
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