オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

文字の大きさ
100 / 176

103.『寺子屋フジヤマ』来週開校!

しおりを挟む
ライアンは、編入する『実業科』の新学期が始まるということで、王都に帰っていった。

「今まで俺は、貴族社会でのことしか、考えていなかった。男爵家は兄が継ぐし、俺は婿に行く気もないから実業のことを学ぼうと思っていたけど、それも貴族社会だけのことしか考えていなかった。今回、寺子屋の準備のためにここに来て、すごいためになったよ。ありがとう」

ライアンはそう言って、また長期休みには手伝いに来ると約束した。



王都でも学園がはじまるように、村でも寺子屋の開校が迫ってきた。
ロナを始めとして、すべての職員が開校準備に追われている。
テオも事務作業の手伝いに駆り出されている。

 
「王都に帰っちゃったね。村でのことが、ライアンさんの良い経験になってくれたらいいけどね」
「まぁ、ライアンさんにとって、一番の経験は母さんに会ったことじゃない?母さんの下で働けたら、きっと誰とでもやっていけるよ」
リナとテオの話を聞いて、ジャンは笑った。

「ライアンも将来は領地で商会を作るんだってさ。その時は是非取引をお願いしたいって」
「あら!それは喜んで!鶏レバーペーストとワインの販路が広がるわ」
「俺も何かあいつの商会と取引できるものを考えないとだな。イザックさんが寺子屋の読み書きを担当してくれることになったから、これからは商会の方に専念するよ」

ジャンは商会の仕事があるからと言って帰っていった。



「イザック殿は、ここに残られるのでござるな」
「あぁ、王都に俺のやりたいことは無いし、ここで寺子屋の立ち上げに関わって、自分にできることを探してみたいと思ってる」
「そうでござるか。拙者も、もはや東の国には戻らない故、ここで自分のできることを精一杯やるだけでござる」


「そうよ~!もう、来週には『寺子屋フジヤマ』開校ですからね!頑張って教えて頂戴よ!」
ロナは職員室に響き渡る声で言った。

「ママ、そんなに大きな声出さなくてもいいから」
「何言ってんの!気合よ!気合!順風満帆とはいかないかもしれないけど、私たちがやろうとしていることは、決して無駄にはなりません!試行錯誤しながら、一致団結して頑張っていきましょう!」


「ママ、四文字熟語のオンパレードだね」
「受験勉強の賜物よ!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる

盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

処理中です...