オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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143.王都はどんなところなの?

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「あーちゃん。王都って、面白い所?」
リナはアリシアに訊いてみた。


「面白い?」
アリシアはリナに訊き返した。

「楽しい所?」

「……庶民も暮しているから、リナ……ちゃんが、庶民の生活を体験してみようと思っているのなら、楽しい所かもね」
アリシアは、遠まわしな言い方をした。


「もっと、はっきりと言ってほしい」
リナは言った。
アリシアは、イザックをチラリと見てから、

「田舎の平民が、王都に行っても、貴族の世界には関われないと思うから、過度な期待をして行くと、泣くことになると思うわ……よ」
最後はリナを気遣ってか、小さな声になってしまった。

「相手にされないってこと?立ち入りも出来ない感じ?」
「同行する人が中位以上の貴族なら、大丈夫だと思うけど……」


「大丈夫よ?マルタンさん一緒だし」
「でも、マルタン商会の会長は貴族ではないと……」 


「でも、マルタンさんは男爵家の人だし、今回会う予定の人は伯爵家の人だし、大丈夫じゃない?ライアンも来てくれるみたいだし」
ロナはあまり心配していないように言った。


「そう……ですか。伯爵家の方が同行されるなら、大丈夫かもしれませんね」
アリシアは、それでも心配そうに言った。

「あーちゃん、ありがとう。心配してくれて。王都って怖いとこなんだね。マルタンさんや、ライアンの言う事をちゃんと聞くことにするね」
リナはアリシアに礼を言った。


アリシアはイザックが描いた絵に、お店の名前と職種を書き込んでいった。


「美味しいお菓子のお店ある?」
「あるわよ。ここの焼き菓子は、女の子たちに人気があるわ」
「へ~。名前に丸付けておいて」

リナはアリシアとイザックが作る地図を楽しそうに眺めていた。


「リナちゃん。王都に何を着ていくつもり?」
「あ!そうか!ママ!どうしよう!服!」
リナは慌ててロナに言った。
普段、村で暮らす分には、どんな格好でも気にしていなかった。
けれど、王都に行くとなると話は別だ。


「辺境伯領に買い物行かなきゃかな?ママ?」
「ジュールさんに買ってきてもらえば?」

「えー!!ジュールさんが女物の服買うの?」
「だめか……」

「あーちゃんに選んで貰おうかな?あーちゃん!一緒に辺境伯領行ってくれる?」
「いいけど……どうやって辺境伯領まで行くの?」


「ジュールさんに連れて行ってもらうか、ジャン兄さんに連れて行ってもらうか、辻馬車」
リナが答えると、

「辻馬車は勧めないな。ジャンに頼めば?」
と横からイザックが言った。

「何で?辻馬車ダメなの?」
リナはイザックに訊いた。

「若い女の子がふたりだけで、辻馬車なんか乗ったら、どこに連れて行かれるか分からない。危なすぎる」
「そうか……」
「ジャンに頼めよ」
「……うん。訊いてみる」

リナがそう言うと、イザックは安心したように頷いた。
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