王立学園食堂部にて〜没落令嬢は観察中〜

yanako

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私は没落令嬢なのですわ

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私は没落貴族の令嬢。
父は領地を手放し、兄と共に文官として働いているの。
私も王立学園の食堂で働いているわ。

そもそも、父も兄も非常に優秀な頭を持ちながら、対人能力が皆無だったのが問題だったのよ。
もう少し上手くコミュニケーションが取れていれば、没落することなんてなかったんじゃないかしら?

今はコツコツと文官の仕事をするのが性に合っているみたいで、二人ともなかなか良い査定を受けているみたい。
早く借金返しちゃってよ、お父様。

かくいう私も、食堂で働くのが性に合っているみたい。
私は二人とは違って、人と関わるのが好きなのよ♪

貧乏なせいで、社交もできず、学園にも通えなかったけど、領民たちと一緒に働いたり、兄から勉強教えてもらったりで、それなりには楽しかった。

あぁ、元領民の皆は元気かな。
新しい領主様が良い人だといいね。


私が働くこの王立学園は小学部、中等部、高等部があり、王都に住むほとんどの貴族の子息、息女が通っている。
王都に住んでいなくても、寮に入って通う生徒もいるくらい。通うことが貴族のステータスなの。 
まぁ、私は通えなかったんだけど。
兄は通って、なかなか良い成績だったみたい。

でも、私は無理かな~。
あの貴族の在り方っていうのかな?物の考え方が、そもそも合わないんだよね。
嫉妬して、誰かを貶めようと何かを企むくらいなら、自分をみつめて、受け入れたらいいのにって思うんだけどな~
いちいち、くだらないんだよ。
ドレスがどうの、宝石がどうのって。
そうやって、他の人と比べて、他の人の物差しで生きているから、いつまでも満たされないんだよ。

まぁ、ウチはドレスなんか買えなかったし、宝石も全部換金しちゃったけどね。

たった一つだけ、私が生まれたときにお祖母様が贈ってくれた、ルビーのネックレスが残っただけ。
私はこれを、大事に大事に身に着けている。


さあ、今日も1日が始まる!
頑張れ私。
学生たちが食べに来るわよ!



-つづく-
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