【完結】異世界転生したら悪役令嬢でした。ヒロインと親友になって、断罪は絶対回避します♪

yanako

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6.王子妃教育は完了しています

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公爵令嬢であり、10年間も王子妃教育を受けている私は、完璧な淑女と言われている。

7歳の時にジャレス殿下と婚約して以来、毎日毎日の妃教育で友だちをつくる暇も無かった。

(それなのに、気が休まることがないですって?)

「馬鹿も休み休み言いなさいよ!」

「マルガリータ様、どうされましたの?」

思考が口から出てしまっていたようだ。

「先日習いました、東の国の慣用句の用法について考えておりましたの。失礼いたしました」
「妃教育では、東の国の慣用句まで習わなければならないのですね?大変なことですわ」

10年間、懸命に努力してきたことが、結局はジャレス殿下には疎ましく思われることとなり、私は断罪されるのだ。
そんな不条理なことある?

「でも、もう妃教育も終わりですの。そうしたら、一緒に買い物に行ったりしてみたいの!よろしいかしら?」
「え!もちろん!もちろんでございます。マルガリータ様とお買い物に行けるなんて、夢のようですわ」
「私もご一緒させて下さい!美味しいケーキ屋さんもご案内したいですわ」
「じゃぁ、今日!今日案内して下さいますか!美味しいケーキ、食べてみたいですわ!」


嬉しい!女子高生の放課後の寄り道みたい♪
私にも念願のお友だちができそう♪


放課後、公爵家の馬車では目立つということで、級友の伯爵家の馬車で出かけることになった。
わいわいと話しをしながら歩いていると、ジャレス殿下と護衛騎士、そしてヒロインがこちらに向かってきた。

「マルガリータ、どこに行くのだ?今日の妃教育はどうなっている?」
とジャレス殿下は不機嫌そうに私に言った。

「私はこれから、お友達と用事がありますので、失礼いたしますわ」
「妃教育は休むつもりか?」

教育教育うるさいわね!私には教育よりも、お友だちとの女子会の方が重要なのに!

「殿下はご存じないのかもしれませんが、王子妃教育は完了しておりますの。では失礼いたしますわ」

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