僕の異世界生活

2章 異世界へ来た僕の力

水の街、クーリア

｢レオ、隣町ってこの街みたいに名前はあるの？｣
｢ここよりもデカイんだからあるに決まってんだろうが｣
名前が気になったレイヤはレオにたずねた。
｢で、どんな感じの街？｣
｢水の都でな、クーリアって言うんだ。ここで獲れる魚介類が美味しいんだ｣

魚介類かぁ～、ムニエルとか焼き魚とか美味しそうだなー…なんて考えてるとレオに腕を掴まれた
｢え？｣
｢こっちだ｣
そのまま引っ張られていく、引っ張られてたどり着いた先は一軒の家の前だった。
｢ここは…｣
｢あぁ、俺の友人の店だ、いい魚仕入れてんだよ｣
レオは扉を３回ノックした。すると扉が開き女性が出てきた
｢あら、レオくん。今日もお魚買いに来たの？｣
という子供を扱うような言葉遣いで喋る
｢あ…あぁ｣
レオも少し照れたように返事しながら麻袋のような素材の財布を出し、代金を払うと。また来ると言って僕を連れ、路地裏から出た。
「魚は？」
「あ～、こっちに送ってくれるんだ」
な、なるほど…この世界にも配送というものがあるってことか…

その後はその街で人参や玉ねぎに似たような野菜を買って、酒場に戻ろうとしたときだった。黒い雲がクーリア全体をを覆い尽くしたのだ。

「ヤバい…」

と、ハッキリレオが呟いた。