異世界転生するならっ!!

しろくまん

文字の大きさ
1 / 1

私、こんなんじゃ終われない!

しおりを挟む

私は今年大学に入学したばかりのフレッシュレディ。
名前は皐月 芽衣。
お気づきの人もいるかもしれないけど、某有名アニメの少女たちを足して割らない名前だ。

もちろん両親に悪意はなくただ可愛いからってつけてくれた名前みたい。

まぁ確かにそうなんだけど、いろいろ複雑だった。

小学生の頃は金曜ロードショーであのアニメをした次の週にはいつもからかわれたし、中学になると名前が苗字かわかんないって言われたし。

高校になってみんな少し大人になると、ようやく平穏がきた…。

そんな名前だけど、大好きな家族や友達から呼ばれるだけで気にならなくなっちゃう。
むしろ好きな名前になってた。

って現実逃避しすぎた(汗)
名前のことはどうでもよくて、いま私の身に起きたことを整理させてもらいたいの!!

入学式も終えて、こないだ一人暮らしを始めた愛しの我が家に帰る道すがら。

激卍イケメンが私の前を横切って!
こんな人この街にいたの?!

ちょっと残り香でも残ってないかな?!

って後をつけてみたんだけど、曲がり角を曲がったところで見失っちゃって。

その道のさらに先まで行ってみたはいいものの、その道は行き止まりになってた。

変だなって思ったんだけど、引き返そうと後ろを向いた瞬間、地面が一気になくなって!!

「ひゃあああああああああ」

って情けない声出しながらしばらく落ちてった。

いつの間にか気絶してたんだけど、気づいた時には地面…というか床があって。

ただ、異様な雰囲気だったからすぐ目が覚めたの。

恐る恐る周りを見渡したら、私のすぐ後ろにいかにもカミサマーーーー!!!

みたいなおじいさんがカーネルサンダースみたいな格好でこっちを見て微笑んでた。

私、すんごく怖くて逃げたかったんだけど、足がすくんで動けなくて。
どうしようかなって必死に考えたたら

「これこれ落ち着きなさい、お嬢さん」

ってその人?に言われたの。

「すまんかったね、ワシのアバターがそっちの世界に干渉したせいでこんなことになってしまって」

???
何がなんだかわからない、なんで顔をしていたら

「ふむ。1から説明すると、先ほどお嬢さんが追っていたイケメンはワシの分身でな」

「ちょっとそちらの世界探索をさせてもらっていたのだよ」

「ここは次元の狭間で、君は落っこちてしまったからもう帰れないのじゃ…」

などとふざけたことを言ってきた。

つまり、アレはこのおじいさんで、あのイケメンはまぼろしだってこと…?!

あんまりだ!!!!!

彼氏いない歴=年齢の私の心を弄んで!!!

しかも今の話をまとめると、なんかしらないけどもう帰れない?!

心の拠り所で端から端までクリアしてきた乙女ゲーも2度とできないわけ?!?!?

あんまりだーーーーーー!!!!!

なんて絶望してると、おじいさんは

「ふむ、申し訳ないことをしたからには、相応の対応をせねばな」

「お嬢さんのいう乙女ゲームの世界によければ転生させてあげよう」

…?

いまなんて…?

「じゃから、お主の好きな乙女ゲームの世界に転せ」

「まず言わせてもらうけど、私の心を読まないで?!恥ずかしい…!!!!」

「でも乙女ゲームの世界はご褒美です本当にありがとうございました!!!」

ってまって。
それ、私が主人公じゃないとあまりにも面白くない展開じゃない?!
中途半端なモブとか、ヒロインをいじめて最後には破滅する悪役令嬢とか、そんなのになったら最後…目も当てられない!!

それはナシでお願いできるのよね?!?!

すでに心の声が届くとわかっているので声に出さずに凄んでみる。

「わわわ、わかった」

「もちろん乙女ゲームの主人公にするぞい。なんならもう一つくらい特典をつけてもいいじゃろ」

やった!
言ってみるものね。

正直大学生になる前に家族はみんな亡くなって友達も疎遠になってたし。
別の世界で生きるのもいいかなってちょっと思った。

親友のみっちゃんだけ心残りだけど…。

背に腹は変えられない。
我が家の家訓は【前を見てれば前向き!】だもの!
俯いても仕方ないし前を向きましょ!!

「ってことでもう一つの特典のことですけど」

「なかなかアップダウンが激しいお嬢さんじゃの…うむ。では、なんでも言ってみるのじゃ」

「それじゃあーーーーーーーー」

ーーーーーーー

「…これでよし、と」
「本当にその特典でよかったんかのぅ…?」

「もちろんですっ。乙女ゲーといえばこれしかないので!!」

そう言い放った私は、別の世界に行くってワクワクを隠せないままずっと笑ってた。

「それでは扉を抜けたらスキル獲得できるようにしといたぞい」

「はい!短い間でしたがお世話になりました!」

「うむ。達者でのう。お嬢さんの行く末に幸おおからんことを」

「ありがとう」

そう言って目の前に現れた扉に手をかけた。

あ…しまった。

どの乙女ゲー世界に行くのか聞いてなかった。

ふふ、まぁいっか。
この〈スキル〉があればきっと楽しい世界がまってるはずだから。

恐れないで進んでみよう。

ありがとう、今までの世界。
よろしく、これからの世界。

私は扉を開いて足を踏み出した。

---スキル〈面白い女〉を手に入れました---
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。 の続編です。 アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな? 辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

処理中です...