目指せ地獄の門 ~改訂版~

黒山羊

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一章・成長日記

12歳

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「ねえ、レヴィアは、魔法の練習しないの?」

「いいのよ。普通の人間は魔法が使えなくっても、みんな生きてるんだから。」

そういって、寝返りをうち、エイトに背を向けて本を読み続ける。



「じゃあ、僕は魔法の練習をしてくるから、練習がしたくなったら、訓練場にきてよ!」

「はーい。」

「ああ、絶対に来ないやつだ。」

エイトは、独り言を言いながら部屋を出た。





エイトが出ていき、しばらくたつと、レヴィアがソワソワし始めた。


ベットから降り、扉を開け、廊下を確かめる。



そのまま鏡の前に立ち、着ていた服を握る。

服が光だし、形状を変えていく!


レヴィア「よし!大成功だ!」

鏡に映るレヴィアは、メイド服姿に変わっていた。


鏡の前で次々と衣装を変えるレヴィア。


ロングスカート姿、

ワンピース姿、

ウエディングドレス姿

ミニスカート姿、

チャイナ服姿、


レヴィアのイメージが止まらない。

レヴィア「うん!似合ってる!」


パジャマ姿、

冒険者風ホットパンツ姿、

ビキニアーマー姿、


レヴィア「いい!いいよ!」

時間も忘れて、次から次に服装を変える!


コンコン!

エイト「はいるよー。」

レヴィア「いいよー!最高!次は、冒険者姿!」


ガチャ!

エイト「ただいまー。」



とっさのことで、集中が途切れる。

レヴィアは、言い訳を考えるが、思いつかない。


しかたない、開き直ろう。


「あ、ああ、お帰り。ちょっと見てよ。私の格好!」


「・・・。」


・・・バタン。


エイトは動けずに、そのまま扉を閉める。




レヴィアは、鏡に映る姿を見た。


「キャーーーーーー!」




鏡には、全裸でゴミのように丸まって縫い合わさっている物を持つ、レヴィアの姿が映っていた・・・。


「あ、ああ、お帰り。ちょっと見てよ。私の格好!」
「お帰り。ちょっと見てよ。私の格好!」
「お帰り。ちょっと見てよ。私の格好!」
「ちょっと見てよ。私の格好!」
「ちょっと見てよ。私の格好!」


「ちょっと見てよ。私の格好!!!!」


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