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近づくべきか遠のくべきか
8. 走尸行肉(そうしこうにく)
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昨日僕は耐えられなくて学校を飛び出したけれど、脚のない彼は大丈夫だったのだろうか?
どうなったか知りたいなら学校へ行くしかないなと思い立った僕は、布団から重い体を起こすのにかなりの時間と労力をかけた。
ゆっくり自分のペースで制服を着ていく、
時間は丁度朝の4時だ。
また眠りが浅くて早く目覚めてしまった
お気づきの方もいるかもしれませんが
僕はかなりナイーブで神経質な性格
それが性格のレベルで片付けられるのか?という程の、物忘れや怠慢的行動、無くし物、集中力のなさなどなど、生活に支障が出るレベル。
登校拒否になる事も数え切れないほどありました。
最近は忘れ物や無くし物が怖くて
こうやって朝早くに起きて持ち物をチェックしないとダメになりました…
兄弟の中でも特に手のかかる子供だと言われている程グズなやつですから
当然家でも躾として暴言や暴力を受けて育ちました
それでも治らないんだから
僕はやっぱり、どこかおかしいんだろうな…
とは、小さい頃から思っていました。
はぁ…朝から暗いことを思い出しちゃった…
なんでいつも過去に捕われてしまうんだろう
僕は思わず身震いして悪い考えを払い除けた
携帯、ノート、筆箱……散らばった机の上に置いてある自作の持ち物リストを確認してそれぞれ点呼していく
あぁ、そういやネクタイをつけ忘れてた
朝食は摂らずに行こう
玄関に行くまでも苦労しながら
学校へ向かうバスへと自転車を走らせた
イヤホンで外の音をシャットダウンしてひたすら漕いでいく作業____
応援ありがとうございます!
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